45 新たな生活
朝になって四人で飯食って私とクリスは仕事に。
留守番の二人には家電の取り扱いその他を教え、一日大人しくしているように言いつけた。
次の休みまでこの状態で我慢してもらおう。
困ったことがあったら、念話で何か言ってくるだろうし、数日間の我慢だよ。
出勤途中の車の中で
「好きとか好意の感情あるんだな、やっぱり」
クリスはバツが悪そうに、、、
「いや~、バレちゃいましたね、でも私は自分の思いのままに正直に動いてますよ?」
「まあ、そういうことにしておこうか」
ちょっと嬉しかったけど。
「そろそろアパートじゃ狭くなってしまうな、引っ越しを考えてるんだけど」
「そうですね、さすがに四人であのスペースじゃ・・・」
やっぱそうそう思うよな〜
次の休みに不動産屋回るか。
あれから4日間過ぎた。
留守番の二人は自由に行動してもらっていたけど暇だったと思う。
四人になって初めての休日、とりあえず不動産屋を廻る事にした。
アパート借りた時にお世話になった所へ
。
「こんにちは、物件見たいんですが」
「いらっしゃっいませ、あれ?川田さん久しぶりですね」
「ご無沙汰してます、今日は家を見に来たんですが」
後ろにクリスを連れ、妖精不可視化で二人付いている。
子供三人連れていたらさすがに説明出来ないんで。
クリスだけだったら何とか誤魔化せるかなと。
「家ですか?もう少し広いマンションとかです?」
ちらりとクリスを見ながら。
だよね〜〜-
「いえ、中古の一戸建て見たいなと」
一瞬何かを理解したような顔をしたけど、直ぐに何事も無かったように、
「そうなんですか、どこら辺を希望です?」
「古賀市の薬王寺辺りにポツポツと売家が出ていたと思うんですが」
「あぁ、2〜3件ありますね。うちが取り扱っている物件ですよ」
うん、知ってて来たんだ。
「全部空き家になってますんで、今から見られます?」
「はい、よろしくお願いします」
それから車で移動し、一軒一軒見学して廻った。
最初の家は築30年越えで、増築もしておりなんか昭和の匂いがする物件だった。
2軒目も同様で築20年と比較的新しいが、リフォームしないとキツいなという物件。
3軒目は今いるアパートの近くで出かける時に見る物件。
ここ見たかったんだよね、築12年らしく対面キッチンとか比較的最近の建物みたいだ。
4LDKで1階が対面キッチンとリビング、8畳の和室、トイレ、風呂。
2階が洋室2部屋と和室1部屋、各6畳の広さがあり収納も各部屋、それとトイレ。
ここいいなぁ、前向きに検討するか。
以上の物件を紹介してもらい、一度検討するという事でその日は解散した。
ショッピングモールのフードコートで軽く昼食を済ませながら今後のことを話し合い。
「3軒目に廻ったあの物件が広くて良さそうだけどどうかな?」
「広くて2階に3部屋あるしちょうどいいんじゃない?
川さんと私、サクラ、ユウヤの部屋で」
クリスの提案である。
「いや、そこは私、クリス&サクラ、ユウヤの部屋割りでは?二人で寝れば寂しくないんだろ?」
サクラ・ユウヤも頷いている。
「それも良いんだけど、1年以上一緒に寝てるとこっちの方が収まりがいいというか。
サクラちゃんも一人部屋の方が良いよね?」
「・・・クリスさんがそれでいいなら・・・」
「じゃあ決まりだね!」
二人共諦めた顔をしていた。
「それじゃ、明日にでも不動産屋に行くか」
それから二人の事なんだけど、ずっと家にいるのも退屈だろうし、出かけても平日だと周りから不審がられるしどうしたもんか。
そう悩んでいると、将来自立するために働きたいと言ってきた。
確かにずっと保護者でいるわけにもいかないし、30年後は私はいない可能性あるし。
働くと言っても戸籍が無い者を雇ってくれるか?
悩ませていると、ある人の顔が浮かんだ。
「もしかして雇ってくれるかもしれない、ダメ元で連絡して見るけど、本当に働きたいかい?」
二人共働く意思を示した為連絡をする事にした。
ついでに、替えの服とか要らないのか?と聞いたら具現化出来るのに買う必要があるのかと言われた。
クリスはリアルに着替える楽しみを訴え、サクラの方だけ仲間に引き入れる事が出来たようだ。
この後、ウィンドウショッピングに誘っている。
感化されてきたな、サクラ・・・
ユウヤも籠絡されるのは時間の問題だろう。




