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23 月日が流れ・・・

初めてクリスと出会ってから丸1年が経過し、今現在1月の上旬。


あれからいろいろ人助け等を行い続け、7月にレベル3に、さらに10月にレベル4となっていた。

実験体としては異例の速さのレベルアップだったらしく、クリスのマスターもびっくりしていたらしい。

レベル3で異能力回数1回追加、レベル4で召喚魔法追加。

召喚と言っても精霊とかじゃなく、降霊術と言った方が早い。

実は昔から、と言っても20歳過ぎからだけれどいきなり霊媒体質みたいになってて、良く変な感覚を味わったりしてた。

何かが見えたりとかそんなのは無かったけれど、直感力は高かった。

そんな訳でダメ元で願ったら承認されてしまった。

使ったことはまだ無いけど。


後は、熊本の喜多川君と2回ほど食事に行って情報交換した。あれから異能力者との接触は無いらしい。

今のレベルはまだ3って言ってた。

あまりポイント稼いで無いみたい、若い分まだまだ焦ることないだろうけどね。

相変わらずゲームの中で無双してるっぽい。

同じフィールドで数回だけど一緒に楽しんだ。


クリスはあれから人間モードでいる場合が多くなった。

仕事で付いてくる以外は常時と言ってもいいくらい。独りもんなんで寂しくは無くなったかな。

飯も風呂も入るようになってきたんで、時々外食したり温泉に行ったり充実してる。

ちなみに、飯は普通の人間が食べるように食べ、風呂はどっかのアニメみたいに空中でターミナル操作してほぼ一瞬で着替え完了する。

「大浴場とかどうすんだよ」って聴いたら

「普通に着替えますよ」だって。

「普通に着替えられるんかい!」って言ってたら

「そうして欲しいんですか?」とか上目遣いで言うんで葛藤しながら

「いや、今のままでいいよ」って言ってしまった。

なんか遊ばれている気がするのは、気のせいでは無いと思う。

なんかちょっともったいない気がしたのは秘密だ。


そんな日常を送りながら今日も二人で福津市のショッピングモールに出かけていると、火災報知機が鳴った。

「火事かな?と見渡すけどそれらしき煙も見えない」

誤報?それとも離れた所か裏方かな?

今のところ避難している人とかいないし、誘導も無しだったから???となっていると店内放送が。

どうやら1階の飲食店街かららしい。

逆側の出入り口から非難をするように誘導するという事みたいだ。

みんなが我先へと逆側へ行っているのを横目に暫く待機。

「川さん、どうしますか?」

「う〜ん、ちょっと待とう、今避難してもみんな平常心じゃないから時間が掛かると思うし」

「ちょっと現場近くに行ってみますか?」

「クリス、攻めるね~、よし可能な限り近寄るか迷ったふりして行きますか~」


現場は騒然としていた、どうも厨房から火が出たらしい。

大した出火ではなかったようで火はほとんど消火されていたが少し燻っているようだ。

帰ろうかとしていた所、水が入ったバケツを持った従業員が厨房に向かっている。

ちょっと嫌な感じがしたんで

「クリス、僧侶&銃士承認よろしく」

「了解、承認。送ります

ちょうど人の目が無い、というかそれどころじゃない現場だったから変身(変装)する場面は見られなかった思う。

そのまま厨房の近くに行き、目視した瞬間にさっきの従業員が水をかけやがった。

ほとんど、消えていたから最後は水を掛ければ大丈夫と思ったんだろう。

案の定、油にかかり燃え上がってしまいバケツを持った従業員に火が・・・と思った瞬間。

バリヤーの魔法というか銃撃が間に合った。

当の本人はびっくりしてたけど、なんとか逃げ切ったようだ。

続けざま、厨房の火元に撃ち込み離脱。

囲ってしまえば酸素不足で消えてしまうだろう、そのあとに消火器使えば大丈夫。

しかし、水掛けるかな~?あれに。

その前に、バリアー系って僧侶でも使えたんだな。

使えなかったら今頃かなりまずい事になってたと思うよ、もしかしたら出来るって思ったのは具現化出来るかもな。

無知・思い込みって怖いな~と思いながら車に向かった。


すでに大半が避難したらしく駐車場は7割以上空いていた。

「今日は帰ろうか?クリス」

「そうですね、帰りましょう・・・の前に、オメデトウございます、レベルアップしました。

これでレベル5になりました」

なんかクリスの声が上ずっているのは気のせいだろうか?

それに、マジですか・・・?ちょっと放心状態となってしまった。


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