表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/257

21 出張③

ホテルの部屋にて。

「明日は9:00くらいにメーカー本社着いた後は15:00までノンストップだから妖精モードでよろしく」

「解りました、肩に座って見学しときます」

さあ、今日はもう寝るだけなんだけど大浴場あるみたいだから行ってくるか。

「クリス、ちょっと大浴場行ってくるから」

「はい、ごゆっくりどうぞ。私も行きますから」

えっ?今なんて言った?

「クリス、風呂入れるの?」

意外なカミングアウトだよ、まさか入れるとは。

「えっ、言ってなかったですかね?普通に入れますよ。

我々のテクノロジー舐めちゃいけませんよ」

「いや、テクノロジーはすごいの判ってるけど、今までどうしてたん?」

「別に入らなくてもいいんですよ、気分です・気分」

そうなんか、まあいいけど。だんだんと世間に染まっていくな、こいつは。

「それじゃお互い風呂を楽しんでこようか、またな」

扉を開けて出ていこうとしたところ、、、

「待って下さい、私も行きます」

そうか、風呂は隣同士だろうから一緒に行ってもいいのか。

「それじゃいこう」

二人で1階の風呂へ行くのであった。

冗談か本気か判らんが男子の方へクリスが入ってこようとしたんで喝を入れ女子側へ追いやった。


風呂から上がって今日の出来事を振り返っていた。

今日は悪人とは言え痛めつけた分ペナ食らうんだろうか?

それとなくクリスに聴いたところ、特に無いそうであの一件で改心した場合はちょっとボーナス貰えるとの事。

そりゃ助かる、というかマイナスじゃなきゃいいんだけど。

懸念材料が無くなったところで、さあ寝ますか。

「おやすみ、クリス」

「おやすみなさい、川さん」

と言いながらベッドに入り込んできた・・・・来た・・・

「何やってんの?クリス?」

「いやたまには人間サイズで寝たくて・・・ダメですか?」

その訴える目は止めて欲しい、断り辛い。

「寝相悪いかもしれないから知らんぞ?、落されても」

「なんとか躱しますんで、いいです」

どうやって躱すんだろうか、と思ったけど考えるだけ無駄のようなんで止めた。

「・・・まぁいいか、それじゃお休み」

「おやすみなさい」


次の日の朝、7:00過ぎに起き8:00前にはホテルをチェックインした。

その前にクリスは妖精モードに変わっており、15:00過ぎて新幹線に乗るまでこの姿のままとなる。

9:00前にメーカー本社に付き、各工場から集まってきている社員仲間と挨拶を交わして機械のデモを一通り体験、説明を受けて滞りなく展示会終了。

途中、クリスが退屈してないかと思い念話にて話しかけるも、機械のデモが面白いらしく楽しんでるみたいだからちょっとホッとした。


帰りの新幹線ではまた人間モードになったクリスと7時間近くの長旅だ。

さすがに東京までは寝られなかった、1時間ちょいだったし。

東京からのぞみに乗ってしまえば、あとは座りっぱなしで終点博多まで乗ってられるんでそれまでの辛抱。

東京駅で駅弁と飲み物を買い、また話したり寝たりしながら時間を潰した。

この時、前の実験体の人の事を聴けた、詳しくは機密事項の部分は多々あったんで多くは聴けなかったけれど地域と肌の色が違うと考え方とか善悪の定義が違うもんだなと思った。

そのうち、気を抜いてお互い寝てしまって、気づいたときに肩を貸した状態になっていたときは焦った。

完全にまずい絵柄だったから、一度トイレ行くふりして離れて何事もなかったように振舞った。

人の目がある場所では気を付けないといかんな、と再認識したよ。

途中、前日のように絡まれることもなく順調に進み最終的に家に帰りついたのは24:00近くだった。

さすがに疲れていたんで、荷物は明日片付けることにして風呂に入って寝ようとしたらクリスがベッドに入って来た。

「・・・今日も人間サイズ?」

「はい、こっちの方が寝やすいんで」

暫く考えて・・・まあいいか・・・

お互い、お休みの言葉で就寝についた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ