#35 水上のコテージ、そしてお兄様重症。
大変お待たせしました!
モーターボートに乗り、海を進んでゆく。
しばらくすると海に囲まれた小さな島の幻想的なコテージが見えてくる。
ボートはゆっくりと停止し、降りるように促される。
降りると待ち構えていたのは男女2人ずつの使用人らしき人達。
彼等は一糸乱れぬ動きで丁寧に頭を下げる。
「お待ちしておりました、九条様。」
私達が来たのは、南国の鮮やかな海に囲まれた水上のコテージだった。
「いやすごすぎ!!」
すげぇ。
金持ちってすげぇ。
まじハンパないって。
はっ。語彙力よ戻ってこーい!
いやまあこれまでにも色々あったよ!でもこれはほんとすごすぎじゃない!?
今更だけど住む世界違いすぎ。
なんなの孤島?プライベートなアイランドなの?
島が所有物的な?
やばすぎ。
「ほら何してるの、愛梨もおいで。」
見るとお母様たちはすでにコテージに入っていた。
海にぃだけが残ってこっちに手を伸ばしている。手を繋ぐのかな?
海にぃの手をきゅっとにぎる。
「うん。行こ行こ!」
「えっ?」
「えっ?なに?うわ、顔真っ赤だよどうしたの海にぃ!?」
ここでまさかの熱!?
「いや、なんでもない!なんでもないよ愛梨。」
「ほんと?ほんとに赤いよ?あっ日焼けしちゃった?」
ただの日焼けならいいんだけど……はっ!?
いや!ダメだ!熱の方がまだいい!!
「いや、ほんとなんでもないんだ。そう日焼け!日焼けしちゃったんだよ。」
えぇ!ほんとにまさかの日焼け!?
「大変じゃん!海にぃの綺麗な肌が日焼けするなんて!!そんなの許されない!」
「綺麗って……。もう、ほんとに可愛いなぁ……。
おっきくなったらお嫁さんにしたいくらいだ。」
「え、それはちょっと……。」
流石にね。
私ちっちゃい子じゃないから無邪気にうんとは言えないなー。
「え。お兄ちゃんのこと嫌い?」
「ううん!好きだよ!!
でも海にぃはお兄ちゃんだし、兄妹で結婚は無理だよー?」
まだそういうのわかんないのかな?わかりそうなもんだけど。
「それは、実は僕……まぁ大丈夫。僕を誰だと思ってるの?なんてね。」
あーなんとなくわかったぞ。金で解決的なね。
「……まぁ、愛梨にはちょっと早かったかな。
そんな先の話はまだいいよ。とりあえず入ろうか。」
まだって……。
海にぃってちょっとシスコン気味だとは思ってたけど
ここまで重症だったのか……。
私としてはキャラであり他人だからそんなに気持ち悪いとか
思わないけどふつう兄妹に対してそんなこと思うのか?
まぁ世のお父さんも娘ができると、
おっきくなったらパパと結婚する?って聞いたりするしね。
海にぃはまだ小学生だからなおさら考えてないだろう。
でも結婚てなぁ………うん!聞かなかったことにしよう!!
てかいつのまにこんなキャラになってしまったんだ?
攻略するとこんな一面も出てくる予定だったのかな?
でもなにかがおかしい気がする。
まぁ考えない考えない。もう忘れたし!
せっかくこんな凄いところに来たんだし!
夕陽が綺麗だなぁ……。
半年休載と言っていたのに結局一年近く休載してしまいました!
もしかするともう忘れられてしまったかもしれませんね…。
前読んでいたけどどんな話だっけ?となっている方は一話から読み直していただけると幸いです。




