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#02 誰か夢だといってくれ。

主人公の過去回です。


※調整しました。


 

 私は「木村 凛」。


 平凡で地味で無趣味、さらに基本ぼっちだった。


 友達はいるにはいた。


 しかし、なぜかいつも、


 仲が良い子達に私が付いて行ってる感じになってしまう。


 最初は多分自由に生きてたと思う。


 でも小学校に入った頃気づいた。


 人は立場というものが生まれた時点で大抵決まっているのだと。


 クラスに一つは必ずあった中心グループ。


 私はどうにもそこに馴染めなかった。


 みんなと同じようにしているつもりが、いつの間にか浮いているのだ。


 足掻いてみんなに合わせてみたりもしたが、変わらなかった。




 中学に入ってタブレットを買ってもらった。


 2次元にハマり出したのはその頃だ。


 最初は前の席の子がお母さんの見てたアニメの歌を歌ってたから、


「それ知ってる!〇〇の歌でしょ?」と話しかけたのがきっかけだった。


 その子はかなりのミーハーなオタクでアニメや2次元アイドル


 ボカロにラノベと、色々な事を教えてくれた。


 そんなある日、その子がよく話すゲームを私もやってみようと思ったのだ。


 そのゲームが「キミ恋」。


 インストールして、何話か進めただけでもう夢中になった。


 今思えば、あれは運命の出会いだったんじゃなかろうか。


 初めてグッズを買いにアニメ〇トにいき、キーホルダーを


 買った時は、それはもう舞い上がったものだ。


 特に好きな藍川 蓮、通称蓮くんは双子の兄とアイドルを


 やっていて、ポスターやファイルなどの他にCDも結構出たから、発売日には電車に乗って買いに行った。


 CDの初回限定盤ポスターを手に入れてからは、


 毎日おやすみとおはようを言った。


「おい、お前。ぶつかったぞ。」


「え?あ、すみません!」


 ん?なんか聞き覚えのある声がする。


「桐崎財閥の方にぶつかるだなんて、全くこれだから庶民は。」


 ああ、桐崎 隼だ。こいつは俺様系キャラで私はそんなに好きじゃない。


 まず、金持ちだからって偉そうにしてるのがなー。


「ごめんなさい!急いでいるので!」


 あ、ヒロイン行っちゃった。


「は?あ、お待ちなさい!なんなのかしらあの態度。桐崎様も不快ですわよね?」


「……そうだな。」


 そうそう、こうやって主人公がこいつにぶつかるのが


「桐崎 隼ルート」のきっかけなんだよね。


「愛梨様も気分を悪くなされたでしょう?」


「これは、何か言って差し上げないとわからないのではありませんか?」


 この愛梨様ってのがまた性格悪いんだよなー。


 確か桐崎 隼の婚約者だとかでいっつも一緒にいて、近づいた女を陰で追い詰めるんだ。


「愛梨様?」


 まあ、最後は悪事が全部公になってこの取り巻きどもに逆に追い詰められるんだけど。


 しっかしこの女、桐崎 隼ルート以外だと他の攻略キャラ好きになって


 おんなじような事すんだよな。


「……愛梨様?」


 公式も、違うキャラ作れば良いのにって思ったもんだ。


「愛梨様!」


 ん?取り巻きの子がさっきから私の顔見てなんか言ってる。


「どうしたんですか愛梨様!」


 え? …… もしかして、それ私の事?







「ハッ!」


 なんだ、夢か〜。


「よかったー。」


 なんて悪夢だ。私があの、九条 愛梨になるなんて。


「愛梨様、お目覚めですか?」


「えっ誰⁉︎」


「誰って、早川です。」


「なんでここに?」


「旦那様に愛梨様が起きるまで見ていろと命じられたからですよ。」


「愛梨様って?」


「……?なにをおっしゃるのですか。あなたの事ですよ。九条 愛梨様。」


 嘘ぉ〜⁉︎


 私はあまりのショックにまた気が遠くなっていくのを感じた。ーーーー








「はぁ、寝ぼけて変な事言い出して、そうかと思ったらまた気絶。


 今日の愛梨様はどうしたんですかね。」


 ベッドで気絶してしまった少女を前に、つい独り言をこぼす。


「とりあえず、一回は起きたんだし、旦那様に報告しますかね。」


 扉が閉まり、メイドは出ていった。


 静かになった部屋に、開いていた窓から小鳥が入ってくる。


 すーっと音も立てず、小鳥は一瞬にして人の姿になると


 少女に近づき、中性的で男とも女とも取れる声で囁いた。


「……頑張ってね。」


 クスりと笑うと、また小鳥になりどこかへ去っていった。


 その言葉を聞く者は、誰もいない。







フラグ回収いつになるかわかりません。

攻略キャラは一応7人の予定です。

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