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3/3

ぽいーん

「おい、この枝豆……動いてないか?」

農夫のガルドは目をこすった。

俺は慌てて葉っぱを閉じる。

やばい。

危うく異世界転生した元人間だとバレるところだった。

現在の俺のステータスはこうだ。

名前:ミツマル

種族:枝豆

レベル:2

進化先候補:

・枝豆

・枝豆

・枝豆

「候補全部枝豆じゃねぇか!!」

心の中で叫ぶ。

茶豆になるために転生したはずなのに、どれだけ見ても枝豆ルートしか存在しない。

そのときだった。

ガルドの娘、ルナが畑にやってきた。

「お父さん、この子かわいい!」

そう言って俺をもぎ取った。

痛い。

めちゃくちゃ痛い。

だがかわいいと言われたので少し許す。

「この枝豆、目があるよ!」

「そんなわけあるか」

ある。

めちゃくちゃある。

しかも今、泣いている。

「よし。この子、今日の夕飯にしよう!」

やめろ。

かわいいの流れから食材になるの早すぎるだろ。

俺は全力で葉っぱを振った。

すると突然。

ピコン!

スキル【枝豆ジャンプ】を習得しました。

「きたぁぁぁぁ!!」

俺はサヤごと跳ねた。

ぽいーん。

高さ3センチ。

しょぼい。

だが革命的だった。

「きゃー! 跳ねたー!」

ルナが喜ぶ。

俺はもう一度跳ねる。

ぽいーん。

「かわいい!」

ぽいーん。

「かわいい!」

なんだこのゲーム。

好感度だけ上がっていく。

そのとき村の鐘が鳴った。

ゴーン。

ゴーン。

「魔物だ!」

村人たちが騒ぎ始める。

畑の向こうから現れたのは巨大なイモムシだった。

体長二メートル。

名前は――グリーンキャタピラー。

レベル5。

俺より強い。

めちゃくちゃ強い。

そして奴は真っ直ぐこちらへ向かってきた。

「まずい! 畑が食われる!」

農夫たちが叫ぶ。

その瞬間。

なぜかグリーンキャタピラーと目が合った。

キャタピラーは言った。

「うまそうな枝豆だな」

終わった。

俺の異世界ライフ。

開始3話で食われそうです。

グリーンキャタピラー。

レベル5。

俺より強い。

めちゃくちゃ強い。

そして奴は真っ直ぐこちらへ向かってきた。

「まずい! 畑が食われる!」

農夫たちが叫ぶ。

その瞬間。

なぜかグリーンキャタピラーと目が合った。

キャタピラーは言った。

「うまそうな枝豆だな」

終わった。

俺の異世界ライフ。

開始3話で食われそうです。

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