六十話 「水族館」
某日、優子や野美子、安音、稚陽とオマケの大家は、水族館に来ていた。
それも、遠い。
「ったく。わざわざこんなところにレンタカー借りてまで行くかよ」
「いいじゃないっすか」
「そうですよ!」
ある日の事。
「優子さあぁ〜ん!!」
「ちょっと、そこまで泣かなくても......」
「いがないでぇ〜!」
優子が稚陽に引越しを伝えると、稚陽は大号泣した。
「おいおい、どうしたんだよ」
そこに、騒ぎを聞きつけ大家が来た。
「優子さんがああぁ〜」
「引越しだろ?お前、そこまで泣く程思い出なくね?」
「そんなごどないです!今からもっと増やして泣きます!」
「酷〜い、大家さん。責任、取らなきゃですね」
というわけだ。
「着いた!!優子さんと思い出作りするぞ!!」
「おー!」
優子たちは、入場券を買い、中へ入った。
「あ、優子。ここの魚大きい」
「美味しそう」
「美味しそう......!?」
暫くの間、優子たちはそれぞれ水槽を見て、お土産コーナーに行った。
「買える物ないね」
優子には高すぎるのだ。
「なんで水族館のはこんな高いの......?」
それは、安音も同様である。
日は一番高いところをとうに通り過ぎて、優子たちは帰宅しに車に乗った。
(はぁ......なんて生産性のない日なんだ)
「優子さん、楽しめました?」
「楽しかったけど、なんかね、今日を浪費した気がする」
「休日はいつも何をしてるんですか?」
「......何も......」




