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なぜか俺だけモテない異世界転生記。  作者: 一ノ瀬 遊
第一部、 冒険者編
19/205

19、誤解です!俺は悪くないんです...。




朝起きてアルトといつものように朝食を食べる。

良く毎日ちがう料理をこれだけ出せるなと質の高さに驚く。


「オカミさん!

今日も美味しかった~!

今日から2、3日戻れないかもだからお弁当用意出来るかな?」


「おやまぁ、出張かい?わかったよ!

多目に作るからたぁんと食べておくれ!!」


数分後ドサッとお弁当の山が目の前に現れた。


「ちょっと張り切って作りすぎちゃって大丈夫かい?」


お弁当の山を収納し、


「ありがとうございます!

いつも感謝してます。」


「いいのよ!

気をつけて行ってらっしゃい!」


「行ってきます!」

俺とアルトはオカミさんに挨拶をしてギルドに向かった。



ギルドに着くと大きな男が入り口に付近に立っていた。

その男はゴングだ。



「コウの兄貴...。

おらを舎弟にしてくんろ!!」




....は?

コイツは何を言ってるんだ...?


隣を見るとアルトは固まってた...。


「おらは、

ズールの村から花嫁探しに来たんだけど、

こんな顔だから全然モテなくて声を掛ければみんな逃げて行って、

心がやさぐれて暴れたりしてしまっただ。

本当にすまなかっただ...。

そんな中コウの兄貴はおらに真っ直ぐにぶつかって来てくれて、

ぶっ飛ばされて改心しただ。」


...そうなんだ。

...なんとも可哀想なヤツだな。


(本当ですね...。まるでマスター見たい。ププッ!)


おい!?

ヴォイスさんやそれは言い過ぎでは無いのかい?

俺はモテるはず...。

ん?あれ?

そういえば、そんなモテイベント一回も起きてないんだけど...。


(ゴングと同じ穴のムジナですね。ププッ!)


流石に傷つくよ...。


(安心してください。

マスターには、ワタシが居ますから...。)


あぁ...末永くお願いします。

(はい!旦那様♪)


ヴォイスが嬉しそうならまぁいいか...。

ところでゴングのヤツどうしたもんかな...?


「アルトはどう思う...?」


「ぼ、僕は...。」


まぁ複雑だろうな...。


「アルト先生、お願いしますだ!!

是非ともおらを兄貴の舎弟に...。」


「...僕は、コウ君が良いならいいんじゃないかな。」


おい!

アルトやーい!

結局、俺に丸投げかぁ~い!!


「コウの兄貴!!お願いしますだ!!」


ゴングは土下座をしてきた。



...!?


おい!おぉいー!!

公衆の面前で土下座はないだろー!!

このままだと俺が悪者じゃないか!?

辺りの冒険者も、冷やかな視線でひそひそ話してるし。

俺がボコった相手をイジメてるみたいになってるぅぅ!!

これはマズイ...。

非常にマズイ...。

俺のイメージがどんどん悪くなる...。

もうこうなったらしょうがない...。


「わかった!

わかったから、土下座は止めてくれ...。」


ゴングを急いで立たせる。

「兄貴ありがとう...。先生ありがとう...。」


ありがとう言ってるけど、コイツは舎弟でいいのかよ..。


(本人がいいって言ってますし、別にいいんじゃないですか?)


まぁ、そうだな...。

あっ!アルトの為にこれ聞かなきゃ!


「ゴング。」

「はい!なんでしょうか!?」


「ラテさんの事はもういいのか?」


「はい!

ラテさんは、唯一おらに物怖じせず話してくれたんです。

それにおらが勘違いしてしまいました。

ラテさんにも謝りたいです。」


「そっか!そういう事なら安心だな!

アルト!」

「う、うん。」


それにしても魔女のパワーはとんでもないな...。


新たにゴングがパーティーに加わった。

これでアルトを守ってもらえば、

アルトの守りの不安は消えたな。

案外いいのかも知れない。

まぁ、昨日の敵は今日の友って言うしな...。


(正確には舎弟ですが...。ププッ!)



「そういえば、狼の牙はどうしたんだ?解散したのか?」


「おらが抜けただ。

あんな失態をしてしまったから...。

これからはナミカゼがリーダーとしてやるのであのパーティーは大丈夫だぁ。」


「そうか...。」


ごめんな...。

ゴリラの檻なんて言って...。


そんなことを話ながら、俺達はラテさんの受付の前に来た。


「ラテさん、おはようございます!」


「...おはよう。」


ラテさんがゴングに警戒してるみたいだ...。


「ほら、ゴング。

ラテさんに言わなきゃ行けないことあるだろ...。」


「ラテさん...。今まですいませんでした。

これからは、

コウの兄貴とアルト先生の元で頑張ります。

しつこくしてすいませんでした。」


「ま、まあ良いわよ。水に流してあげる。

その代わりちゃんとアルト君を守ってね!」


「わかっただ!約束するだ!アルト先生を守るだ!」


おーい...。

2人とも俺は...?

別にいいけど...。


「それでラテさん。

武具の素材取りで、ロックマウンテンに行くんですけど何か依頼ってあります??」


「今は特に無いなぁ。

でも素材の買い取りはいつでもしてるから!」


「そうですか。了解しました。」


「そうだ!アルト君!これあげる!」


「これは?」


「私が冒険者時代に使ってたバックラーだよ!

すごく軽くて魔法使うときにも邪魔にならないと思うんだ。

良かったら貰って欲しいな...。」


「ラテさん...。僕の為に...。

ありがとうございます!

大切に使わせていただきます!」


「喜んでくれて良かった♪」


2人の間にお花畑が咲いてる...。


なんだこの2人...。

もう付き合っちゃえよ...。

早い段階でヒロイン登場だな。

ってあれ?

もしかしてアルトが主人公...?

いやいや...。俺は?

俺って一体...。


俺がブツブツ言いながら考えていると、


「ほら!コウ君行くよ!」

「兄貴行くだすよ!」


「あ、あぁ...。」


なにか腑に落ちないまま、

ノースフォックス武具屋に向かった。


「おはよう。やっと来たね!

ん?コウくんどうしたんだい?

難しい顔して...。

お腹でも痛いのかい?」


「別に、何でもないよ...。」


「そうか!ならいいけど、...ところで君は?」


「おらはゴング!

コウ兄貴とアルト先生の舎弟ですだ。

よろしくお願いしますだ。」


「僕は、ソーマ。

このノースフォックス武具屋の店主さ!

宜しくね!

さてこれから行くけど大丈夫かい?」


「あぁ。大丈夫だ。」


「山の麓までは、この馬車で行くから乗って!」


皆で馬車に乗り込んだ。



「いざ!ロックマウンテンへ!」


馬車にゆらゆら揺られながら向かった。

投稿ペースが遅く、誤脱字なりあると思いますが温かく見守ってくれるとありがたいですm(_ _)m


「面白かった!」


「続きが気になる!」


と、少しでも思われた方は下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして頂けると、励みになってありがたいです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] こういう異世界系って女子率が高くなっていくから女性キャラ少なめなのいいと思います
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