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なぜか俺だけモテない異世界転生記。  作者: 一ノ瀬 遊
第一部、 冒険者編
18/205

18、いい加減な接客をしていると、店潰れるよ...。マジで...。





決闘が終わり、ギャラリーはまだ沸いていた。


俺ファンになっちゃうよ!とか、

俺をパーティー入れてくんないかな!?とか、

俺を弟子にしてほしい!とか....。

男ばっかり...。


ってか女性はいないのか??

女性の歓声が全く聞こえて来ないんだが...。


(マスター...。

決闘なんて血生臭いのは大半の女子は好みませんよ...。残念でしたね...。)



そ、そんな...。

華麗に完全勝利したのに...。

俺のハーレム計画が...。


(マスター。ドンマイ!...ププッ!!)

脳内でヴォイスの笑いを堪えている姿が見える。


コウが歓声を浴びてる一方で...。

狼の牙も対して事ないなとか、

いつも威張り散らかしやがっていい気味だとか罵倒されていた。


なんか可哀想だな...。

でも、これは自業自得かぁ...。

俺も調子に乗らないように気を付けなきゃ...。


(そうですね。

調子に乗って裸踊りをしないように気を付けてください。)


ヴォイスさんや、心が痛いよ...。



「コウ君!お疲れ様!」


「アルトどうだった?」


「格好良かったよ!

僕も負けては居られない!」


「そうだな!一緒に頑張って行こうぜ!」


「うん!」



それから暫くして、

ギルドはすっかりいつも通りの落ち着きを取り戻した。

俺達はラテに話を聞きに行った...。


「どうしてこうなったんだ...?」


「だって、アルト君だとやられちゃうかも知れないじゃん!」


「俺ならやられてもいいのかよ!?」


「違う!違う!

コウ君ならステータス的に勝てると思ったし、

ユニークスキルもあるから、

コウ君の役には立つかなと。」


物は言いようだな...。魔女め...。

しかも、

さらっとユニークスキル持ちってバレてるし...。


「まぁ、実際アルトがやっても普通に勝てると俺は思うけどな!」


「そうかなぁ...。自信ないよ...。」


「自信もてよ!未来の大賢者様!」


俺はアルトの髪をクシャクシャにする。


「止めてよ!

ラテさんが見てる前で恥ずかしいじゃん...。」


どこで恥ずかしがってんねん!?

と言いたかった。


「本当今回の件はゴメンね...。

アイツ、何回も断ってるのにしつこくて...。」


「まぁ何にせよ、無事に終わって良かったよ。

それで頼んでた紹介状と報酬は?」


「はい!これは報酬の金貨75枚!」


「はっ?」


「あれだけの魔石と素材の量だもん。

後は決闘の入場料の一部も入ってるからね~!」


思いがけないタイミングで小金持ちになったな...。

半端ないな。異世界最高!


(マスター。顔がニヤニヤしすぎです...。)


ヤバッ!?

顔に出てた...。

ラテさんが引いた目で俺を見てる...。

いいじゃん!

お金いっぱい持ったらみんなにやけるって!

これは人間の本能だって...。

(マスター...。言ってて悲しくないですか??)

う、うるせぇやい...。


「コホン。それで頼んでた紹介状は??」


「はいコレ。

場所は町の外れにあるんだけど、

ポツンとしてるから一目で分かると思うわ!」


「その武具屋の名前はなんですか?」


「ノースフォックス武具店よ!」


ノースフォックスってキタキツネの事だよな...?

この世界にも居るのか??

もしかしたら、転生者かも知れないな....。


(マスター。どうします?)


行くよ...。

色々知りたいし...。


「それと店主はちょっと変わってるから...。

根はいい人なんだけどね...。」


「ラテさん。ありがとうございます!

アルト行くぞ!」


「うん!」


「アルト君!行ってらっしゃい!」


「は、はい!いってきましゅ!」


....噛むなよ。


ギルドを出てしばらくするとポツンとお店があった。

看板には、


ようこそ!武器や防具の真骨頂!

アバドンで一番の最優良店!

買うなら絶対ここ!

その名はノースフォックス武具店!!




.....うん。

非常に胡散臭い....。


胡散臭いとは思いつつ、とりあえず中に入ってみる。


「いらっしゃい~。」


気だるそうにひょろっとしたロン毛のイケメンが出てきた。


「ラテさんから紹介されて来ました。

これ紹介状です。」


「ふーん....。」


イケメンは紹介状を見て覇気のない顔で、


「適当にそこら辺の武器でも見て選んで。」


なんだコイツ...。

めっちゃやる気ないじゃん...。

態度も悪いし。


武器を見てみると確かに業物っぽいけど、なんだか違和感がある...。


(マスター。解析完了しました。

ここにあるのは全て只の鉄の剣です。)


マジでか...。

ただの詐欺師じゃん...。


「すいません。

ここの剣は全て鉄の剣ですよね...?

どういう事なんですか?」


「あれ?バレた?すごいね~!

上位の鑑定持ちじゃなきゃ判らないのに...。

あぁ、なるほど...。

君のオリジナルスキルが、上位の鑑定とか色々してくれるんだね。」


「なっ!?」


「ゴメンね...。

僕は鑑定は最大レベルまで上がっちゃってるから...。」


お返しとばかりイケメン店主を鑑定するが、

何も見えない...。

それがなんか非常に悔しい...。


(マスター。

この方は鑑定を阻害するマジックアイテムを装備してますね...。)


「今鑑定したけど見れなかったでしょ?

俺の名前はソーマ。

この腕輪、B級ダンジョンのレアアイテムなんだよ~!

いいでしょ?欲しいでしょ?」


なんだコイツ急に小バカにしてきたんだけど...。

なんだろう?イライラする。

更年期障害かな...。


俺がイライラしてるのとは、逆にアルトは目をキラキラさせている...。

おいおい....。

アルトはいつか絶対、詐欺にあうな...。

そうならないようにアルト!

お義父さんが守るからな!


(マスター。

お義父さんネタはもういいですから...。)


ここは外れだな...。

商品も態度も悪いし...。


「ソーマさん。

ここの武器は鉄の剣しか無いみたいですし、態度も接客も悪いので他を当たります。」


「えっ?えっ?マジ...?」


「マジです。」


「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ!

いや、待って下さい!

あなた達が久し振りに来たお客様なんです!

このままだとお店が潰れてしまいます!

なんとか人助けだと思って踏みとどまってはくれませんか...?お願いします。」


「コウ君。何か買ってあげようよ...。

ソーマさん可哀想だよ...。」


「っていっても、別に鉄の剣は要らないしなぁ。もっと強い剣が欲しいんだよね...。」


「あっ!そうだ!!

お2人共、オーダーメイドにしません?」


「オーダーメイド?」


「はい!

二人のご要望を聞いて私が作る、

お二人専用の武具です!」


「それはいいなぁ!」

「うん!いいね!」


「ただ...。

材料がないので護衛と荷物持ちを手伝って頂きたいのですが….。」


「いいよ!

俺達もレベル上げしたいし、

俺は収納があるからいくらでも材料は入るし!」

「僕も構わないよ!」


「ありがとうございます!

では早速、明日から行きましょう!」


「わかった。それで行き先は?」


「北西にあるロックマウンテンです!

そこではミスリル鉱石を取りに行きたいと思います!」


ミスリル鉱石ってめちゃめちゃ希少じゃないか...?


(そうですね。

大体Bランクから上の冒険者しか買えないような素材です。)


マジか!?


一気に新しい装備への期待が高まる。


「じゃあ、明日お願いします。」

「また、明日!」



俺達はノラ猫亭に戻り、今日は明日からの山登りの為にゆっくりと休んだ。

行ったことのない場所に冒険できる楽しみにワクワクした。

まるで遠足の前の日見たいに...。

読んで頂きありがとうございます!

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「面白かった!」

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