第四十一話:幼女エルフ再び2
「ヒ、ヒロセー、大変なのじゃー」
俺がデッキチェアであおむけに寝ていると、幼女エルフのタマがいつものごとく空中から屋上に降り立った。
ふーむ。今日の〇ンツは雲の色か。。
タマはいつもローブ姿なので、空中から降り立つと中が見えてしまう。……当然、俺は故意に見ているわけではないぞ。
「どうしたー、タマ」
デッキチェアに寝たまま、俺はよっ、とタマにあいさつした。
「……相変わらずのロリコンぶりじゃの。消し飛ばしてやろうかの?」
タマは腕を組み、小さな口をへの字にした。で、ぱっちりとした目をギロリとさせて俺をにらみつけてきた。
タマはこわいなー。何が怖いって、俺を消し飛ばすだけの魔法が使えるからな。。タマは……。
「いや、ロリコンじゃないからな」
俺はタマから目をそらしていった。けして、図星だとかそういうことではないぞ。単純にタマが怖かっただけだ。
「それより、タマ。。今日は、どうしたんだ?」
「そうなのじゃー。ヒロセを消し飛ばしている場合じゃないのじゃー」
タマはそうじゃったそうじゃったという顔で、手をポンとたたいた。
「ちょっと、ヒロセに直してもらいたいものがあるのじゃー」
「直してもらいたいもの?」
「そうなのじゃー」
なんかポテチの巣を修理した時と同じ展開だな。今度はなんだろうなー。また、ポテチが巣を壊したのか? それとも、キメラとかそんなやつが知り合いにいるんだろうか?
長生きしてそうなタマのことだからありえるな。。
「……、ヒロセ。今ので、何アウト目なのじゃろうなー」
「……はい。。」
◇
俺とタマと、
「ヒロセー、今度は何修理するの―」
ちみっこ妖精はタマの魔法で今空中を猛スピードで飛んでいる。
あのあと、タマの魔法で空を飛ぼうとしたら、ちみっこ妖精がヒロセだけずるい、わたちも行くーと言ってきた。
空を猛スピードで移動して大変だからと俺が断ろうとしたら、タマが大丈夫なのじゃー、魔法改良したのじゃーと言ってきたので、ちみっこ妖精も一緒に来ることになった。
う~~~む。この前飛んだ時と比べたら、かなり楽になったぞ。。この前は貨物置場に乗ってる感じだったけど、今はビジネスとかファーストクラス並みかもな。。
どっちも乗ったことないけど。しくしく。
サラリーマン時代に出張で飛行機によく乗ったけど、普通席しかとらせてくれなかったからな。。
「ヒロセー、聞いてるのー? 目が死んだ魚みたいになってるよー」
「どうしたのじゃ? ヒロセにかけた魔法だけ旧式じゃったか?」
ちみっこ妖精とタマがこっちを心配そうに見ている。おい、俺そんなにやばそうな目してたのか?
「ああ、悪かった。ちょっと昔のこと思い出してな。それよりタマ、俺は何を修理したらいいんだ?」
ちみっこ妖精に聞かれたけど、俺も知らない。何かやばいやつじゃないといいけどな。
「ああー、そういえばまだ言ってなかったの。実は……」
「あー、ヒロセ見て―。あそこすごいなんか出てるよー」
タマが何を修理するのか言おうとしたとき、ちみっこ妖精があれ見てーと指を地面に向けて叫んだ。
「ん? あれ?」
「そうだよー、あれだよー」
ちみっこ妖精が指さす先を俺が見ると、
「水が飛び出してるな。。」
街道からちょっと離れたところだろうか。。そこから、何やら水が空中に向かってすごい勢いで噴出しているぞ。
このままでは街道まで水がやって来て水浸しになりそうだ。
…………。
……。
…。
なんか嫌な予感がするな。まさか、あれタマの仕業じゃあないよなー。
俺はまさかと思いタマを見た。
「てへっ、なのじゃー」
タマはかわいい口から、てへっと舌を出して言った。
「タマ~~~~~~~~~~~~」
幼女エルフ再び。。
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