第三十九話:ヒロセと、モロコシの収穫パーティー3
「ヒロセー、このモロコシの山どうするのー」
モロコシ収穫が終わってデッキチェアで休んでたら、ちみっこ妖精がパタパタやって来て聞いてきた。手をいっぱいに広げていっぱいだよーと言っている。
「そんなの食べるに決まってるだろ」
「食べるって言ってもこんなに食べれないよー。お腹一杯になっちゃうよー」
「いやいや、いっぺんには食べないぞ。すずしいところに置いておいてちょっとずつ食べたらいいと思うぞ」
「でも、シアが言ってたよー。モロコシは収穫してからその日に食べるのがおいしいってー。次の日にはあまりあまくなくなるんだってー」
「何ー。それ本当か?」
「分からないけど、シアはそう言ってたよー」
これは一大事だ。おいしく食べるために4時起きで頑張ったのに、このままではたくさんのモロコシがもぎたてサイコーの味で食えなくなるぞ。。
くそ~~~、取り時のモロコシをとったはいいけど、このままではその努力が無駄になるぞ。
なんか、いい方法はないかな~~~。
う~~~~~~ん?
うん?
「ヒロセー、どうするー?」
ピコ~~~~~~ん。ちみっこ妖精を見て思いついたぞ。ちみっこ妖精とスラちゃんがよく遊びに行っているあそこなら。。
そうだ、あそこならこの大量のモロコシも使い切ることできるかもしれないぞ。そうと決まれば、
「よし、ちみっこ妖精、みんな呼ぶんだ。パーティーの始まりだぞ」
「わーい。わたちみんなを呼んでくるねー」
◇
俺はみんながやってくるのを超級マンションの入り口で待った。もちろん、今回の主役であるモロコシはアイテムボックスに収納済みだ。
「おまたせー、ですわー」
「スラー」
「待ったですー?」
「ヒロセー、みんな連れてきたよー」
ちみっこ妖精がちゃんとみんな連れてき・・・・・・、あれ? 一人足りないぞ。
「ちみっこ妖精、ごくろうだったな。けど、地下室の赤目少女がいないけど、どうしたんだ?」
「えーとねー。なんか明るいから外出たくないんだってー」
「なにー。明るいの苦手だとは分かってたけど、そんなに苦手なんだな。。うーん、残念だなー」
地下室に住み着いて明るいの苦手って、、まさかな。
「よーし、まずは買い出しだな。いくぞー」
「「おおー」」
「スラー」
~しばらくして~
「う~~~ん、いろんなものあるなー。何買うかな?」
食べ物を扱っている市場にやってきた。食材を売っている屋台がいっぱいある。肉だったり、野菜だったり、いろんな食材があるぞ。
「肉ですわー。肉。ヒロセ、肉を買うですわ」
シアが目をギラギラさせて、肉を欲してきた。やっぱり魔族は肉好きなのか。あの力の源は肉なのか?
「ヒロセー、わたちはちみつが欲しい。モロコシにつけて食べるのー」
おおー、はちみつか。。確かにモロコシにつけて食べたらおいしいかも……、のか?
「わたしはキノコが欲しいですー」
ナコはキノコが欲しいらしい。ふむ、ふむ。ドライアドはキノコ好きと。。
「よーし、肉に、はちみつに、キノコだな。あとは、、野菜にパンも買うぞー」
◇
「よし、いっぱい買ったな」
俺たちは肉にキノコに野菜にパンをいっぱい買った。あと、はちみつもちょっと買った。これでパーティー用の食材は全部買えたぞ。
あとはこれを持ってパーティの会場にいくだけだ。
「ヒロセー、こんなに買ってどうするのー?」
「そういえば、そうですわー。モロコシだけでもけっこうあるのですわー。こんなに食材買ってどうするですわー」
ちみっこ妖精とシアがどうするのー?って聞いてきた。
「まあ、まあ。これでも足りるか分からないぞ。人数けっこういっぱいいるし、ちょっと大食らいも呼んであるからな」
「こんなに食材があって、まだ足りないですわー? いったいどこに行くですわー」
「まあ、付いてきたら分かるぞ。腹ペコがいっぱいいるところだ」
「「???」」
みんなはてなって顔をしている。ちみっこ妖精なんか、う~~~んとうなりだした。シアもナコとあーだこーだと予想している。
そんな中でスラちゃんだけはふにふにぷにぷにといつもどーりだ。
大量のモロコシと、大量の食材をこうして手に入れた俺たちは、俺を先頭にパーティ会場に向かって歩き出したのだった。




