# 379. 休暇の終わり
この度はご愛読ありがとうございます。
お陰様で、24,000PVを突破することができました。
引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。
少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
数日後、エヴィの容態が回復した。
「なんだか1年くらいベッド生活をしていたみたいだぜ!」
エヴィにとってはそれくらいの感覚だったらしい。
「ドクター、もうエヴィの容態は良いのか?」
「そうね。バイタルチェック、メンタルチェックともに異常なし、行けるわ」
「わかった。早苗からここのコロニーの不穏な連絡も来ている。早速出発だ」
メンバー全員が、駐輪スペースに集合する。
「数日ここで過ごしたが、今日これからチャッカムへ向けて出発する。準備がまだのものはいるか?」
皆万全のようで、手を挙げる者はいなかった。
「よし、大丈夫そうだな。早速ビークルに乗って出発だ」
各々ビークルに乗り込み、コロニーの外へと走り出した。
「ネイト、早苗の言っていた『不穏な』ってなんなんだ?」
「ああ、それは、貧困層は上層部に搾取されていてな、本来は生き延びられないくらいまで収穫物を献上しなくちゃならないらしいんだ。だが、収穫の一部を隠蔽することによって貧困層全員に行き渡らすことに成功しているそうだ。それが上層部にバレた場合、それすらも奪われるので、一揆か総脱出するという計画があるようだったんだ。それに巻き込まれたくなくてな」
「なるほどな!取りすぎるのも考えものだぜ!」
そして走りながらではあるが、ネイトからルートの説明が行われる。
「ここからのルートは、西にある山岳地帯を南側から迂回する形で南、南西、北西、北と進路を変えていく。途中途中のアウトポストで情報収集に休憩やテント泊を挟む感じだ」
「久しぶりにエヴィの手料理を食べられそうだな!」
とロニーが嬉しそうに話す。
「ああ、たっぷり休んだからな!その辺りは任せておけ!」
「アクセル回しすぎてまた疾走症候群になるなよ」
とネイト。
「ああ、わかってるぜ!飛ばさず、適度にブレーキ踏むぜ!」
今のスパークルスプリングスは、ギリギリの状態で保たれている。つまり、誰ひとり欠けては成り立たないというわけだ。現に、エヴィの体調不良でコロニー滞在の期間が伸びたし、早苗がいなかったらこのコロニーの裏の面を知れなかったかもしれない。安定はしているが、欠如による崩壊と背中合わせの状態にある。
メインクラスとサブクラスを多少被るようにしていくという方法もあるが、何をメインとして何をサブとするかは探索者個人の自由である。いくらアシストグループに入っているとは言え、任意のクラスを「お願い」はできても、「強要」することは出来ないのだ。
「やはり、増やすか…」
ネイトの中でなにかひとつの決意が起こった。
増やすとしても何を増やすかだ。ただ闇雲に増やしても隊列が乱れるだけだ。既存メンバーに「お願い」することも考慮して、慎重に決める必要がある。
ネイトはあるひとつの計画を練っていた。それは「アライアンス」である。アライアンスとは複数のパーティーがひとつの作戦のもと、別々の行動を行い、お互いをサポートする形で行動するものである。
今までは、1パーティーとして考えて作戦行動していた。これをふたつに分けて作戦行動を行うようにしたいと考えているのだ。
そうなると、欠如しているのは「タンク」役である。今はネイトがすべてを請け負っているが、2パーティーのアライアンスになると、2パーティー目のタンクが居ない。誰かに頼むとM.A.C.S.をアセンブルするところから始めないといけないため、人材を引き入れたほうが簡単なのだ。しかしパーティーの要であるので、安易に誰でもというわけにはいかない。戦闘を目前にして逃げられてはたまったものではない。
「最短はチャッカムだな…」
ネイトはそう考えていた。確かにチャッカムならメタルセルなので人口は多い、クエストもコロニーなどとは桁違いで豊富にあり、それにありつく探索者も多くいるはずだ。
チャッカムは、西と東の交差点、いわば海流が衝突して混ざり合うところだ。様々な文化が混ざり合い、すごいことになっているだろう。
そんな中から、光明を見出そうとしている。最適な人物がいるのだろうかと、ネイトは少々不安に思った。
「ネイト、チャッカムまではどれくらいで着く予定なんだ?」
「そうだな、4日程度と見ている。何事もなく進めたらの話だがな」
「そうか、4日か!その途中はアウトポストを経由していく感じだな?」
「概ねそのとおりだ。アウトポストで情報収集しながらチャッカムを目指す」
「了解だぜ!」
ガルーナ・コロニーを発って数時間後、昼の時間になった。
アウトポストまではまだ距離があるため、見晴らしの良い少し小高いところでビークルを停めて、M.A.C.S.を警戒モードにして、エヴィは皆にレーションを配った。
「んふーん!」
とロニーは上機嫌でレーションの紐を引っ張る。そして耐え難き2分を耐え、熱々になったフタを開けるのであった。
白い蒸気が立ち上り、それを追いかける感じで良い匂いが漂ってくる。
「んー!良いねぇ!今回は…オムレツかな?」
「ああ、そうだぜ!やけどしない熱さに調整してあるから、そのままグイグイ行けるぜ!」
ロニーは一口分取り出して、口に放り込む。
「確かに、食べやすいな!」
「戦場じゃ、冷ます時間すらもったいないこともあるからな!」
「なるほどな!そういうところまで考えているんだな。流石だ!」
「ネイト、マップを確認したんだけど、次のアウトポストは夕方ころ到着ね?そこでテント泊かしら?」
「ああ、その予定でいる。こっち側の情勢はまだ安定しているらしく、レイダーなどはほとんど確認されていないそうだ。アウトポストの監視下で十分な安全を確保できる」
「そうね、わかったわ」
ドクターは、自分が集めたデータと符合していることを確認して、レーションを食べるのを再開した。
十数分後、皆レーションを食べ終えて世間話がはさを咲かせてている時に、ネイトの号令が走った。
「よし、行こう。目指すは120キロ先のアウトポストだ」
ビークルのエンジンを吹かし、ネイト達はアウトポストへ進むのであった。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。
みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。
頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m




