# 357. ボーンズ
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少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
次の日の朝、朝食を済ませて出発準備をする。
皆ビークルに乗り込んで、ネイトの号令を待つ。
忘れ物の無いことを確認したネイトが、
「よし、行こう」
と良い、ブロロロロ…というエンジン音とともにビークルは出発した。
「今日は、40キロ先にあるもうひとつのアウトポストを経由して、そのままシンドゥール・コロニーへ向かおうと考えている。何かあれば寄っていくが、ドクターとデータを照らし合わせてみても、何か特別なものは無いようだ。このままコース上を進むことになると思う」
「わかったぜ!あと、機能のでちょっと気になったんだけどよ!」
「なんだ?」
「ブロンズランク寄りのシルバーランクはブロンズランクに落とされるとは言っていたけどよ!ゴールドランクに近いシルバーランクはどうなるんだ?俺達はヴェルかいくつかのクエストの完遂でゴールドランクに上がれるんだろう?」
ドクターが説明する。
「あたしが説明するわ。確かに今後行われるであろうランク調整によって、低位のシルバーランクはブロンズランクに落とされる可能性はあるけど、ゴールドランクに手がかかっている探索者をそのままゴールドランク以上に昇格させることはないわ。条件は相変わらず変わらないわよ。ゴールドランクも増えてきてレアリティーが無くなってしまうの。だから、ランクを下げたりランクそのものを増やしたりと言った苦渋の決断をHoMEが行ったわけね。あたし達が落とされることはないから、そこは安心していいわ。ただ、昇格条件が少し厳しくなるのは間違いないわね」
「そうか!わかったぜ!」
エヴィは、ボーンズのことを心配していた。彼らはまだブロンズランクであり、もしかしたらランク調整でアイアンランクに落とされるかもしれない。そうなると、月一回の報告義務ががまた負担になって、もしかしたら堕ちてしまうかもしれない、と考えた。
料理への道を示してくれたボーンズに、そのようなことがあってはならないと、エヴィは自分なりになにか出来ないか考えていたのであった。
そう考えているとネイトが鋭く、
「ボーンズだな?」
と言ってきた。ネイトの相変わらずの洞察力のすごさに冷や汗を感じつつも、
「ああ、そうだぜ!」
と答えるのが精一杯だった。
一方その頃、ボーンズにもランク調整を行うという連絡が来ていた。ボーンズはネイト達に遅れること数ヶ月、食材探しのクエストを中心に進めていき、ブロンズランクに昇格していた。もう月一回の報告義務から逃れられると思っていたところにこの話である。
ボーンズのリーダー、ロンロは言う、
「また、アイアンランクに逆戻りかもしれないな…」
だが、そんなことはなかった。
クエストで得られた食材を、自分たちが経営するレストラン「トラットリア・ボーンズ」に卸してお客に提供するというのが評価されて、ランク落ちは免れていたのである。
ただ、誰にでもできるような収集クエストなどばかり行っている探索者はどんどんアイアンランクに落ちていった。これはブロンズランクの話だけではなく、シルバーランクでも同様の事が行われた。ゴールドランク以上に関してはランク落ちは発生せずに、代わりにランクアップ条件が難しくなったらしい。
このように、シルバーランクとゴールドランクには大きな差があり、この百年近くに数回、ランクの調整が行われた。HoME黎明期のときは、アイアンランクとブロンズランクしかなかったと言われている。
「ネイト、ボーンズから連絡が来たぜ!ブロンズランク残留なんだそうだ!しかもメンバーも増えてシルバーランクも見えてきているらしい。イエニッツなんて、コックからシェフになったらしいぞ!」
と満面の笑みでネイトに報告するエヴィ。実はネイトもロンロから聞いてはいたのだが、
「そうか、それはよかった!」
と知らないフリをして返しておいたのであった。
ちなみに、シェフというクラスは、コックを複数人数集めて、戦場(客席)の状態を見て、ベストなタイミングで料理をサーブできるように指示出しを主に行うクラスである。もちろん、自分で料理を作ることはあるが、献立を考えたり下ごしらえなどの主な作業はコックに任せるのがほとんどである。ボーンズでは、月に何度か、新メニューの考案会があるとのことだ。そこで票を集めたものがメニューに乗ったり、コースメニューに組み込まれたりする。
「イエニッツも出世したんだなぁ」
実はエヴィもシェフになれる実力を持っているのだが、肝心の下につく人間がいない。なのでコックのまま鍛錬を積んでいるのだ。
「流石、自分たちでレストランを構えているだけはある」
「捕獲方法も、ノッキングして生きたまま連れて帰るときもあるらしいぜ!」
「グレート・ワイルドボアはもう雑魚だと言っていたわね」
「強くなっているんだねー!」
「俺達も負けていられないな」
と、ボーンズの成長っぷりを皆で噛み締めていた。
やがて、昼の時間になり、M.A.C.S.を警戒モードにして皆でレーションを食べる。
「しかし、このレーション、2分待つだけでアツアツの料理が食べられるのはなんとも素晴らしい」
ロニーは本当に感動しているようだった。
そして、特に他愛のない話をして昼食が終わる。
「今日はペースが早い。このままシンドゥール・コロニーまで行けそうだ」
「そうか、良かったぜ!」
と、シンドゥール・コロニーまであと20キロと、順調に進めていたと思ったときだった。
「ボン!」
となにかが破裂したような音が聞こえてきた。
「なんだ?キャシー、レーダーに反応はあるか?」
「ううん、無いよー!」
「ネイトー!多分わたしだよー!」
どうれと、エヴィがサンダーフォースを見る。
「ああ、これはタイヤがバーストしてるな。交換が必要だぜ!」
エヴィがタイヤの交換作業に入る。
「エヴィ、ごめんね…」
「良いってことよ!それより怪我無くて良かったな!」
「うん、エッダも泣かなかったよ!」
「強い子に育ってくれて助かるぜ!」
と、ものの数分でタイヤ交換を終えた。
「ネイト、終わったぜ!」
「サンキューだ。行こう」
そう言って、20キロ先にあるシンドゥール・コロニー目指し、再び進みだした。
「コロニーに着いたら、サンダーフォースをメンテナンスするから気にするな!」
「う、うん、わかった…」
アマリアは、かろうじて運転はできるが、まるで大好きな玩具を壊してしまったかのようなショックを受けてしまったようだ。
「そんなに落ち込むなって!アマリアのせいじゃない。誰が運転しても同じ事が起こっていたさ!」
「う、うん…」
やがて前方に構造物が見えてきた。
「あれがシンドゥール・コロニーだな」
日は少し傾きかけてきたところである。
「エヴィ、着いたら早々で悪いが、サンダーフォースの修理と他のビークルのメンテナンスと補給を頼む。痛み具合から、今後の巡航速度も考えないといけないからな」
「おう、任せとけ!」
「皆、エヴィの作業が終わるまで、晩御飯はちょっと待ってくれ。アマリア、エヴィの宿を取っておいてくれないか?」
「うん、わかったよ!といっても、いつも少し大きめの部屋でエッダと3人で泊まるんだけどね!」
こうして、エヴィの作業終了するまで、少しの空き時間が出来た。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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