仮タイトル アレ 無策
「左右田大尉の消息が不明となってアレが不気味な何かを我々に与えて来ている・・・」
「そうですね。アレからは以前のような解析不明な物質は一切放出はないのですが、われわれを威圧する何かを出してます。左右田大尉との最後の会話からもそれを匂わせる内容が残っています」
「「近づくな」って事なのか?」
「・・・」
「アレをどうにかしないとあの広大な土地が使えないですから!」
「それにいつまでもアレに怯えてながら生活すべきではない」
「ただどうすれば・・・」
「我々の最強の破壊兵器の核が効かないとなれば・・・一体どうすればアレを破壊すればいいのだ」
「・・・実験段階ではありますが、レーザーによる破壊はどうでしょう」
「レーザーかぁ・・」
「「アレの中は液体のようだった」との証言もあるので、レーザーで周りの一部を貫通させる事ができれば液体が外に漏れ蒸発してしまうかもしれません」
「そんな不確定な考察で、もしまたあの黄色かかった物質が吐き出されたら・・・」
「・・・・」
誰もが何もできずにただ傍観するしかなかった。そして、国はアレの再活動を懸念して元の警戒態勢に戻し様子を見ることにした。
トゥルルル トゥルルル
「あっ渡部担当官!左右田ですね。少々お待ちください」
「お電話代わりました。左右田です」
「真佑ちゃん・・いや左右田さん。工事の工程が大幅に変更されることになりました。打合せをしたいと思いますので今日明日にでもこちらに来て下さい」
「承知しました。では後ほど・・・」
真佑は電話を切り渡部からの連絡を会社に報告して役所に向かった。
「渡部。どういう事?」
「真佑ちゃんあの工事のことなんだけど」
「再開されるの⁉︎」
「綾乃さんが行方不明になってからアレの周りの警戒が今まで・・いや。今まで以上に厳しくなったんだ。だから上から無期限延期の指示が来たんだ」
「無期限って・・じゃ再開は全く分からないって事」
「うん。でも多分このまま工事は中止になると思う」
「・・・・・」
「真佑ちゃんどうしたの?」
「・・・お姉ちゃんと連絡が取れなくてなって工事が無期限延期・・・なんか全部お姉ちゃん一人背負ってるみたい・・だなぁって」
「確かに綾乃さんと連絡が取れなくなった途端上から延期の指示が来て、今は無期限になってしまったからね・・・」
「渡部ぇ。私たちどうすればいいの?」
「・・・・」
「工事現場にはまだ行けるよね!」
「まぁ・・・。でも・・もう行っちゃダメ!」
「なんで・・・。あっ!」
「そう・・・」
ふたりは再会から今までの事がなんでもなかったかのように業務書類の確認をした。
たださいごに真佑が渡部に今後について一言だけ伝えて席をたった。




