仮タイトル アレ 決定
「アレを無効化って・・・。サンプルって・・・ないよなぁ。確かアレの成分ってないよなぁ。えっえっちょっと待って」
「渡部どうしたんだ?難しい顔して」
「オレ達先生に騙されたかも・・・」
「どう言うことだよ」
「いいかアレってさぁ何もわかってなだろ」
「ああそうだけど」
「だったらなんでオレの研究で無力化できるってわかるんだ!」
「確かに、言われてみればそうだな」
「俺たち自身が実験材料にされているんじゃないのか」
「・・・もしお前の言う事が正ならすぐに先生にかけ合って、事実を確認しなくちゃ」
「いやいやそんなことできないって、だって張本人なんだからな」
「・・・・じゃあどうする」
「考えるから、この事はまだ誰にも言うなよ!」
「所長の人事は進んでるのかな」
「それが全く・・・」
「そうか。引き続き人選を進めてくれ」
「あのカナヤマショック以降以前にもまして・・・」
「やはり作業員を撤収して核で全てを消滅させるしかないかぁ・・・」
「それは、余りにも危険ですが!」
「今も十分危険なんだが」
以前から核でアレを破壊し、焼き尽くす考えは浮かんでは消えていた。時の責任者は皆核を使う事をためらった。
冷静に考えれば、誰も核など使いたくはないだろう。それが物であれ人であれ・・・。
「あと学生の件はどうなった?」
「はい。大学の教授に依頼して数名の大学生を確保できそうです」
「一校に絞らず数校に声をかけて学生を集めろ。もう作業員のスペアがなくなったからな。若くて頭のいい奴がまだまだ必要になる。もし核が失敗した時の作業員を今のうちに確保しておかなければならないからな」
「ただ核使用の後となると放射の心配があります」
「アレも放射能も大差ないんじゃ無いかな」
「あぁ!確かにそうですね。ハハハ。早速他の大学にも声をかけます」
半年後彼らは極秘に核をアレに使う事に決定た。
職員たちは今までアレから発せられる分析不可能な成分を周りに広がらないよう防護壁を日々建設していたが、核使用決定後はなるべく核の威力をアレに与える為に建物の解体工事に作業が変わった。
「オイ昨日までの作業はなんだったんだ」
「さぁなオレたちは一生あの無機質な部屋で監禁されるか、ここで短期間作業をするかで、作業を選んだんだから昨日の事をとやかく考えずただその日が過ぎてお役御免になればそれでいいんだよ」
「お役御免となった奴らは今頃自由を手に入れてんだろうなぁ」




