第4話:あたしの知らなかった病名。
この章には、〔第4話〕依存症が治らないらしきことが書いてありますが、治ります。主人公はその方法を知らずに真の愛というものを探す設定にしてあります。
いきなり抱き締められて、あたしはどうしたらいいかわからなかった。
「イタッ。」
力強いよ……あたし、潰れちゃうよ……。
「ごめん。もう少しこのままで。」
しばらくして、態勢が辛くて動こうとしたら、もっと強く抱き締められた。
「痛いよ……悟夢君?」
その時、あたしは悟夢君の腕が震えていることに気付いた。
「……大丈夫だよ。」
不意に出た言葉。
「恐がらなくてもいいんだよ。」
なぜか悟夢君を抱き締めていた。
何を言っているのか自分でもよくわからない。
でも、たぶん安心させてあげたいそれしか頭になかったんだと思う。
またしばらくすると悟夢君の腕がゆるんだ。
「行っていいよ。」
「!?……学校ッ!もーいーや。行かない!」
「マジ?あそぼーぜ!」
「えっ?あ。うん!」
この時、あたしは悟夢君を好きだって思ってた。
それも、いつもどおりの。
この時のあたしは、自分のことも、悟夢君のことも分かってはいなかったの――…。
いろいろまわって、遊んで。
今、あたし達はベタに観覧車なんて乗っちゃってる。
「あ!あんな所に占いが!」
「女って好きだよな。占い。」
「ごめんね?疲れちゃった?」
「いや。別に……。」
そしてあたしは心理学占いとかに入っていった。
あたしはトラウマがある恋愛依存症だった。
悟夢君は恋愛依存症気味だとか。あたしほどひどくないんだ……?
どっちも原因は愛の不足。親からの愛が感じられなかったもしくは一番親の愛が欲しいときに受けられなかったのどちらか。
「ねぇ。悟夢君はさ。」
「悟夢でいいよ。」
「あ。うん。小さい頃に何かあった?」
「何で?」
「あ。ううん。言いたくないならいいの。幼少時代が原因ならって思っただけ。……あたしは。あったから……。」
「そうか。」
「こんなあたしでもさ、役に立てるなら、話してほしいんだ。」
「あぁ。いつかな。」
「……うん。」
そこに留まってる事が辛くて、あたしは逃げた。
電車に乗り、ケータイを開く。
メールも着信履歴もたくさんのミヨナって字で埋まってた。
メールを返す気になれなくて、あたしはケータイを閉じた。
ねぇミヨナ――…。
あたし恋愛依存症だって――…。
あたし自身が愛されてるって自覚して、真の愛だって思えるまで治らないってことだよね――…?
でもさ、真の愛って、何――…?




