第3話:朝カフェ
俺はカフェにいた。
とにかく、デートまでこぎつければこっちのもんだ。
なのに……。
今の俺は何をしている!?
のんびり朝飯食ってる場合かよ!?
麻緒梨は、まだゆっくりと食べていた。
そして、沈黙を破ったのも彼女だった。
「あたし、悟夢君のこと、誤解してたみたい。ごめんね……。」
「誤解?」
「うん。悟夢君って、体狙いだとばっかり……。」
うっ。
結構痛いとこつくなぁ。
「それで、身構えちゃってて……ごめんね?」
「リアルなこと言うなよな。H以外の頭だってあるわ!」
へぇ。あったんだ……。
「プッ……なにそれ!真面目な顔して何言うのかと思ったら!」
あ。いい雰囲気?
「今度二人だけでどっか行かねぇ?」
「え。ミヨナは?」
「振り回されるからなぁ。」
「ふーん?うん。いいよ♪どこ行く?」
すなりOK……?
俺、信用されてる?
「映画とか?」
「いいかも♪何見る?」
「何でも。」
「そっかぁ。」
色々と話してるうちに彼女はいきなり立ち上がった。
「もうこんな時間!?学校始まってるよ!」
ふーん。学校か。
「さぼっちゃえば?」
「ダメだよ!そんなの!」
「そんなに俺といるのが嫌?」
すごーく哀れっぽそうに言ってみる。
すると彼女は笑って言った。
「ううん。学校忘れるぐらい楽しいよ♪」
そういいながらも行こうとする彼女を俺は抱き締めていた。
どうしてそうしたのかはわからない。
ただ、離れるのが嫌だった。
失ってしまいそうで恐かった――…。




