あとがき
最後までこのお話を読んでいただいてありがとうございました。
今回このような形でお話を書かせて頂いたのは現状では人目につきやすいと思ったからです。
「モキュメンタリー」や「フェイクドキュメンタリー」と言うのでしょうか?
とにかく読んでいただきたいというのが一番でして、こういった書き方をさせていただきました。
上手くかけたかどうかは今となっては些細なことです。
だってこうやって読んでいただけたのですから。
最初だけでも
途中だけでも
最後だけでも
読んでくれたという事実が私にとっては重要なのです。
そしてその姿や声を想像してしまったあなたの頭の中に太田明子は形を持ち、居場所を見つけた。
残念ながら七不思議というものは現代では少々時代遅れのものになってしまいました。
ですが、私のこのお話を読んで少しは思い出したのではないでしょうか?
「昔、そんなものがあったな。」程度でいいのです。でも確実に想像したはずです。
彼らへの憐れみとでもいいましょうか。
忘れられるというのは、知られないというのはとても悲しいことです。
ですが、あなたが思い出したおかげで彼らも太田明子と同様に形を持つことができるかもしれませんね。あとは彼ら次第ではありましけど。
何はともあれ、読まれただけ生まれた幾多の太田明子と巣山西中学にまつわる七不思議は時間をかけ、想像という領域を抜け出し、そして私たちの世界に居場所を作り出す日もそう遠くはないかもしれませんね。
あなたは今、この物語をどこで読んでいますか?
通勤時間の電車の中?
一人部屋でくつろいでいる最中でしょうか?
はたまた勉強をサボって現実逃避の為に読んでいるのでしょうか?
どのような場所でも構いません。
電車の中、顔を上げたその満員電車の先に見える窓。
部屋の中にあるほんの隙間。
生徒たちの喧騒が一瞬鳴り止んだその瞬間。
そして就寝前の暗闇の中にそれはいるかもしれません。
心配しないでください。
これはフィクションです。あなたに呪いをかけたりできるようなものではありません。
今のところは。
申し訳ありませんでした。私も誰かにお伝えしないとあれらに何をされるか分からないので。
ではまたお会いできることを楽しみにしております。
最後に…良ければあなたの学校の七不思議を教えていただけませんでしょうか?
著者 本山 千佳




