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USBデータ とある怪談系配信について

怪談系ユーチューバー ゆらり氏

7/12のライブ配信

【募集】視聴者さんからの怖い話で百物語

※このライブ配信は配信中にXのDMにて視聴者から届いた怖い話をゆらり氏が読むというもの。画面には浴衣姿のゆらり氏ひとりが間接照明だけが付いた部屋にいるのが映っている。彼が一人で話しをしているが『』が届いた怪談を読んでいるところである。


2:24:05〜

はい。というわけで66話目「匿名の電話」というお話でした。投稿者の「夏でもアイスコーヒーさん」ありがとうございます。今、いらっしゃいますかね?

あっ。アイスコーヒーさん。応募ありがとうございます。たまに知らない番号から掛かってくることってありますけど…まぁ、僕は基本出ないんですけどね(笑い)

でも出たら出たでこうやって怪異に巻き込まれるんだったらやっぱり出ないほうが正解かなって思いますね。


では、続いてのお話ですね。こちらのお話しの題名は「深夜の学校」というお話です。

いやぁ。昔は多かったイメージがありますけど、最近、学校の怖い話ってあんまり聞かないような気がしますね。じゃあ読んでいきましょうか…


『これは高校時代の私と友人に起きたお話です。

友人は昔からオカルト的な非科学的なものが嫌いでして、周りにそう言った話をする人がいるとすぐに論破しちゃうような人間でした。』


ああ…そういう人いますね。ほっておけばいいのにって思うのに、その人からすると

許せないんでしょうね。


『そんな友人はある日、友人の父から母校の怖い話いわゆる「学校の怪談」を聞かされました。その怪談は私達の学校ではとても有名なものでそれを広まったのがその友人の父の代かららしいのです。名前を出すと特定されかねますので伏せさせていただきますが、その友人の父はそれなりに有名人で、そのきっかけになったのがその怪談話だと言うのです。そしてそれを含めて時折、友人にその怪談を話していたそうです。』


へぇ。怪談有名になったって珍しいですね。あっ、もしみんながこの人のこと分かっても絶対にコメントに書かないでくださいね。


『しかし、友人も高校生と言うことで反抗期と前述の性格が重なり、その父の話す怪談を論破してやろうとしたのですが、彼の父は口が立つせいかそれもできず、それなら実際に見て何もなかったぞと言ってやりたいと私に相談してきたのです。

今思えば、ただの怪談にそこまで熱くならなくてもいいのにとは思ったのですが、怪談というオカルトものだからこそ余計に論破できなかったのが悔しかったのでしょう。彼は元々負けず嫌いだったこともあり私を誘って、私たちの母校でその友人の父も通っていた中学校に肝試しに行きました。私としても好奇心とどうせ何もないだろうと、つまり安全にスリルを味わえるイベントとして快諾。その夜、親には友人宅に泊まりに行くと言って深夜の中学校に行きました。

確か、23時は超えていたと思います。表の校門は大きい道に面して、店や家からも見えるのでそこは避けて、比較的人目のつきにくい裏門で待ち合わせしていたのですが、友人はすでに待っていました。』


あっ、これを聞いてる視聴者さんは真似しちゃいけませんよ?普通に犯罪ですからね?


『裏門をよじ登り、一階のとある窓まで行くと友人はそっと窓を開けました。彼は将棋部だったのですが、帰るときにこの窓の鍵を開けておいたらしいのです。私たちは校内を散策していましたがしばらくは何も起きませんでした。それが三階に上がったときです。


“ピタ…”、“ピタ…”


と私たちとは別の足音が聞こえるのです。

「なぁ、今の音聞こえたか?」

「うん。確かに聞こえた。」

私たちは静かにその音の主を探しました。そして角から顔をのぞかせると暗くてよく見えませんがぼんやりと人影が廊下の奥に向かって歩いているのが見えました。


「あれって先生?」


私がそう言うと、友人が返事をしようとして体勢を崩し、廊下に大きな音が響きました。私たちは慌ててその人影を見つめるとこっちに向かって走ってくるのが見えました。


「やばい!やばい!!」


私達は慌てて走って逃げました。少なからず悪いことをしてる自覚があったのでここでバレたら大目玉を食らうのは確実です。そして入ってきた窓まで来たのですが、鍵が閉まっていました。

「早く開けろよ!」

「やってんだけど開かないんだよ!」

不思議な事にその窓だけでなく、隣の窓もその隣の窓も鍵がまるで石のようにびくとも動かないのです。

その間にも足音が近づいてきます。するとその友人はその恐怖に負け、私を置いて走ってどこかへ行ってしまいました。

私は取り残された絶望感で頭が冷えていくのがわかりました。でもそれがかえってよかったのかもしれません。私と友人が音を立ててしまい、その何ががこちらに向かって走ってきたので逃げるその瞬間。私は薄っすらとその正体を見ていたのです。

月明かりに照らされた人体模型を…。

私の学校の七不思議、走る人体模型には一つだけ逃げ切る方法があるのです。それが一階の女子トイレの窓からなら逃げられると…。

私は必死に走り、女子トイレに行くと窓が開いてました。その時は友人もその回避方法を思い出してそこから逃げたのだろうと思い、私は転がるようにその窓から外へと逃げました。しかしそこに友人はおらず、彼が一人で逃げ帰ったと考え、私は家に走って帰りました。』


うわぁ…。人体模型ってベタだけどさ。実際想像してみるとすげぇ怖いよね。それにしてもその友達?パニックになっちゃったんだね。あっ、ごめんごめん。まだ続きあったわ。


『翌日、私は友人に文句を言ってやろうと家まで行ったのですが、彼の母からまだ帰ってきていないと言われました。そして仕方がなく昨夜のことを話すと学校で捜索が行われました。すると彼がお腹を裂かれた状態で見つかってしまったのです。』


え?えええ?嘘。マジか。


『私も警察から事情聴取をされましたが、人体模型がなんて言えず、人がうろついていて気付かれたから逃げたと言いました。結局、捜査の結果、私の身の潔白は証明され、彼は変質者に襲われたのだと結論づけられました。そして大人になり、その中学校では新しい七不思議が生まれたそうです。【深夜、お腹を裂かれた男が校内刃物を持って彷徨いている】という学校の怪談が…以上です。』


ん?この事件、本当にあったらしい?うわ。凄いコメント流れてる。この事件マジであったやつ?いやぁさすがにその事件を元にした創作であってほしいけど。

え?本当に高校生二人が忍び込んでそのうちの一人が犠牲になったんだ。

うわあ。どうしようこれ。

あんまり本当にあった事件だからイジらないほうがいいと思うからこの話はここで終わっておくか。

えっと…「巣山西中学のOB」さんかな?応募ありがとうございました。


……ん?え?なになに?後?人体模型?

いやいや。みんなさすがにそれはないわ。


(ゆらり氏が後ろを振り返る)


…ほら何もいないじゃん。じゃあ次の話に行くよ?


――――――――――

※配信当時は登録者約2万人程であったがこの配信は再生回数4000万回を超え、登録者も60万人超えた。なお、彼がこれ以降、怪談を募集することはなかった。

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