第9話:冒険者ギルド
「ここが冒険者ギルドです。ローズ殿」
階段を上がりきると、三つのカウンターに視線が行った
「ローズ殿、説明致します。まず、真正面の若い女性が受付をしているカウンターが冒険者ギルドの受付だ。基本、あそこで依頼を受注したり、報告をしたりする。依頼を受けたい場合はカウンター横にある依頼掲示板に貼ってある依頼の書いてある紙をカウンターに持っていけば受けられる」
テッカイさんの説明を聞きながら、説明にあった依頼掲示板へ視線を向ける
「次に、左側にある筋骨隆々のおっさんが受付をしているカウンターが素材買取カウンター。倒した魔物や魔獣の素材を買い取ってくれる。もし、解体が出来なくても、あのおっさんに相談すれば解体もしてくれる」
説明された素材買取カウンターへ視線を向けると、胸毛が濃い筋骨隆々のおじさまが暇そうにしていた
「最後に、右側の婆さんがいるカウンターはポーション販売カウンター。回復ポーションや解毒ポーションを売っているが、いつも品薄だ」
右側のポーション販売カウンターへ視線を移すと、煙草を吸っているお婆さんが本を読んでいる
「説明はこんなものだろう。さあ、ローズ殿。ギルドカードは正面の受付嬢に言えば、発行してもらえるぞ」
「わかったわ。何から何までありがとう、テッカイさん」
「どういたしまして。さてと、じゃあ、俺も用事を済ませるとするかな。ローズ殿、これから色んなことが起こるだろう。もし、相談事があればいつでも頼ってくれ。俺たちは当面の間、この街にいる予定だからな」
「わかったわ。テッカイさん、本当にありがとう。道中、楽しかったわ」
差し出されたテッカイさんの手を強く握り返した
「おっと、危ない。ローズ殿、こちらを」
テッカイさんは懐から門番兵のおじさまから受け取っていた皮袋を取り出す
「これは?」
「この中に山賊を捕縛した際に貰える捕縛金が入ってある。すべて受け取ってくれ」
テッカイさんから皮袋を受け取り、中を確認すると、銀貨50枚ほどが入っていた
「ちょっと!多いわよ!!」
「いや妥当だ。ローズ殿があの時、手を貸してくれなければ、私やフェール、アイゼン、そしてイスハーク殿は殺され、高価な荷物も奪われていただろう。それを考えれば、この金額でも少ないのだがな。それにこれには餞別も入っている」
「餞別?」
「これから冒険者となる新人へ先輩からの餞別だ。どうか受け取ってくれ」
「はあ、わかったわ。有り難く頂戴するわ」
テッカイさんの表情からは一切妥協する気はないと無言の圧力的な物を感じ、諦めた私は受け取った皮袋を懐に仕舞い入れた
《所持金》
銀貨50枚




