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井戸付近の酷く荒廃した家の棚に入っていた紙切れ
フサギサマ……。オレはずっと従順に勤めてきた。それなのにこんな終わり方があるのか?
呪い呪われ、深淵に近づけば犯され、深淵を覗けば、深淵もまたこちらを見ている。
フサギサマからのお言葉はまだなのか。従順な者へ与えられるそのお言葉が、欲しい。
何をしてる? ただ本を眺めていただけなのに。何を書いてる?
フサギサマはどこだ。フサギサマはどこだ。フサギサマは居られる。フサギサマはどこだ。
決まってる神社だ。そこにいるはずだ。そんなことわかりきってるだろ。
フサギサマは近くにいる。村人を漏れなく見てる。一挙手一投足、悪い行いも全部見てる。誰かが見逃した罪は必ずフサギサマが見てる。
違う! オレじゃない。オレがやったわけじゃない。事故だ。事故だったんだ。違うんだ。
フサギサマは見ている。ミテイル、見テイル、みている、みていル、ミテいる、
オレはフサギサマの為に、その名に従っただけだ。
罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪
違う違う違う!!
その後は血で汚れていて読めない。
筆跡は……全て同じに見える。




