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フサギサマ  作者: kazuha
廃村中腹付近、井戸まわりの捜索
26/27

井戸付近の酷く荒廃した家の棚に入っていた紙切れ

 フサギサマ……。オレはずっと従順に勤めてきた。それなのにこんな終わり方があるのか?

 呪い呪われ、深淵に近づけば犯され、深淵を覗けば、深淵もまたこちらを見ている。

 フサギサマからのお言葉はまだなのか。従順な者へ与えられるそのお言葉が、欲しい。

 何をしてる? ただ本を眺めていただけなのに。何を書いてる?

 フサギサマはどこだ。フサギサマはどこだ。フサギサマは居られる。フサギサマはどこだ。

 決まってる神社だ。そこにいるはずだ。そんなことわかりきってるだろ。

 フサギサマは近くにいる。村人を漏れなく見てる。一挙手一投足、悪い行いも全部見てる。誰かが見逃した罪は必ずフサギサマが見てる。

 違う! オレじゃない。オレがやったわけじゃない。事故だ。事故だったんだ。違うんだ。

 フサギサマは見ている。ミテイル、見テイル、みている、みていル、ミテいる、

 オレはフサギサマの為に、その名に従っただけだ。

 罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪罪

 違う違う違う!!




 その後は血で汚れていて読めない。

 筆跡は……全て同じに見える。

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