第一章 完
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――――一瞬の暗転。いや、暗くはなかった。眼前は燃え盛る焔の朱一色だった。
だが、それも束の間。何事もなかったかのように再開された。ビデオテープの、ワンフレームだけを真っ赤に塗り潰したように。
「あなた……何したの?」
アナンシは片手で、私の拳を握るように防いでいた。
まるで……何事も無かったかのように。
だが、実際私の腕はボロボロになっていた。腕が繋がっている方が不思議なくらいで、骨は完全に砕けており、肉が削げ落ちている箇所もある。
私は全力を振るえていた。それは分かる。世界と言う概念そのものにすら影響を与える力を出力できていた。
なのに……届かなかった。
「うーん……パワーは十分だったね。……だけど、あまりにも抽象的過ぎた。あれじゃあ、主観でどんな現象かを当てはめてしまえば、簡単に乗り越えられるよ。まあ、今回はラグナロクを用いさせて貰ったけどね」
アナンシはどうと言うことではない、というように告げると、私の拳を離した。既に感覚のない腕は重力に逆らうことなく垂れ下がる。それと同時に全身から力が抜け落ち、気づいたときには膝を付いていた。
「もしかしたら、瞬間的な出力なら妹さんよりは上かもね?君にはまだ、伸び代がありそうだ。もうちょっとだけ、生かしといてあげるよ」
愉快そうに言って、踵を返した。
全く無防備の後ろ姿。だが、身体は一ミリたりとも動いてはくれず、次第に地面が近付いてきていた。
そこで……記憶は途切れた。
とりあえず、一章は終了とさせていただきます。
続きを書く気力は……当分無さそうですwwwなので、感想とかくれためっちゃ嬉しいし、第二章に繋がるかも?ww
ちなみに、二章はヨーロッパ編、主人公も変わりますので気になる方は感想お願いします!!!




