リオラの魔法
攻撃は、レンジロウの身体が反応するよりもわずかに速かった。
見えていた。
相手の動きも読めていた。
どの方向へ避け、どの角度から反撃すればいいのかも分かっていた。
頭の中では、すでに最適な動きが完成している。
――だが。
今の身体は、それについてこない。
「っ……!」
訓練用の棒が脇腹を打ち、レンジロウは二歩ほど後ろへよろめいた。
「キサラギ! もう一度だ!」
教官の声が飛ぶ。
レンジロウはすぐに構え直した。
「了解」
だが、頭の中では別の声がした。
『推奨しません』
ヴィーナスだ。
レンジロウは無視した。
対戦相手が踏み込んでくる。
上段からの振り下ろし。
分かりやすい。
今度は避けた。
懐へ入り、相手の手首をつかむ。
そのまま身体をひねる。
前世では何度となく繰り返した動きだった。
しかし――。
「ちっ」
握りが甘い。
マサト・クロダなら問題なくできた。
だが、この手はレンジロウ・キサラギの手だ。
まだ、この動きを身体が覚えていない。
相手が拘束を振りほどく。
レンジロウは即座に切り替えた。
左足を踏み込む。
フェイント。
相手が防御を上げる。
その瞬間、下を狙う。
命中。
「そこまで! キサラギの一本!」
レンジロウは距離を取った。
息が荒い。
そのことが何より気に入らなかった。
頭ではできる。
経験もある。
技術も知っている。
ただ、この十七歳の身体だけが追いついていない。
『心拍数が推奨値を超えています』
(訓練中なんだから当然だろ)
『負傷もしています』
(強くなるためだ)
『負傷と成長は同義ではありません』
「……分かってるよ」
「キサラギ?」
教官が怪訝そうな顔をする。
「いえ、何でもありません」
「そうか」
教官はしばらくレンジロウを観察した。
「お前の技術だが……」
「はい」
「上手い」
「ありがとうございます」
「だが身体はひどいな」
周囲から笑い声が漏れた。
レンジロウはため息をつく。
「そちらもありがとうございます」
「褒めてないぞ」
(どうしてみんな、わざわざそれを説明するんだ?)
『あなたが否定的な評価を冗談として処理する傾向にあるためです』
(ヴィーナスには聞いてない)
『認識しています』
まったく。
便利なのか面倒なのか、いまだに判断できなかった。
訓練が終わったのは、それから一時間ほど後だった。
レンジロウは汗ばんだ制服の襟元を緩めながら、訓練場を出た。
肩が痛い。
脇腹も痛む。
さらに拳の皮まで少し擦りむけていた。
だが、大した怪我ではない。
前世では、これよりひどい怪我など何度も――。
『過去の負傷経験を基準に、現在の治療の必要性を判断することは推奨できません』
「最近、お前が口うるさい母親みたいに思えてきたよ」
沈黙。
『二度と私をそのように表現しないでください』
レンジロウは思わず笑った。
「了解」
木陰にあるベンチへ腰を下ろす。
拳を何度か開閉してみた。
少し痛む。
『軽度の炎症を確認。骨折はありません』
「なら問題ないな」
『その結論は私の診断内容と一致しません』
言い返そうとした、その時だった。
「レンジロウ!」
聞き覚えのある声に振り返る。
リオラ・エリスがこちらへ小走りで向かってきていた。
白を基調に青と金の装飾が入った学院制服。
柔らかく波打つ淡い金髪が、走るたびに揺れている。
以前までは会うたびに「キサラギくん」と呼ばれていた。
最近は少しずつ「レンジロウ」と呼んでくれるようになった。
もっとも、まだ口にするたびに少し恥ずかしそうではあるが。
「こんにちは、リオラ」
「こ、こんにちは……」
リオラはいつものように少し緊張しながら立ち止まった。
そして――レンジロウの手を見る。
表情が変わった。
「……どうしたの、それ?」
レンジロウも自分の拳を見る。
「これ? 何でもない」
リオラの目がじわりと潤んだ。
「レンジロウ」
「ん?」
「血、出てるよ……」
「ただの擦り傷だ」
「前もそう言ってた!」
思いのほか強い声だった。
レンジロウは少し驚く。
リオラ自身も驚いたらしい。
「ご、ごめんなさい……でも……見せて?」
いつものリオラに戻った。
レンジロウは苦笑して手を差し出す。
「どうぞ」
リオラは隣に腰を下ろし、レンジロウの手をそっと取った。
そこでレンジロウは気づいた。
手が震えていない。
人と目を合わせるだけで緊張することもある少女が、傷を前にすると驚くほど落ち着いていた。
「ここ、ぶつけたんだね」
リオラが指先で拳に触れる。
「少しな」
「ここも」
「うん」
「腫れてる……」
「ヴィーナスも同じことを――」
言ってから止まった。
リオラが顔を上げる。
「ヴィーナス?」
しまった。
「……そういう言い回しがあるんだ」
「言い回し?」
「ああ。軍隊の」
「そんなの聞いたことないけど……」
頭の中でヴィーナスが淡々と言った。
『あなたは即興の虚偽説明が不得意です』
(ありがとうよ)
『称賛ではありません』
(分かってる)
リオラはまだ不思議そうにこちらを見ている。
レンジロウは自分の手を指した。
「治してくれるんじゃなかったのか?」
「あっ! そうだった!」
助かった。
リオラは再び傷へ意識を向けた。
目を閉じる。
小さく息を吸う。
そして――。
淡い光が指先に灯った。
ヴィーナスの力とは違う。
ヴィーナスの光は、鮮烈な桃色を帯びた人工的な光だ。
リオラのそれは、もっと柔らかかった。
白を基調に、淡い金と青が混ざる。
温かな光。
それがレンジロウの拳を包み込む。
熱いわけではない。
むしろ心地よい。
温もりが皮膚の下へ染み込み、痛みが少しずつ引いていく。
腫れも収まっていった。
『治癒系統の魔法を確認』
(見れば分かる)
『エーテル変換効率――高水準』
レンジロウの視線が変わった。
(どれくらいだ?)
『同年代の学生平均を上回っています』
レンジロウはリオラを見る。
先ほどまでの緊張した表情は消えていた。
真剣だった。
落ち着いている。
指先のわずかな動きにまで意識を集中させている。
やがて光が消えた。
「……これで大丈夫」
レンジロウは拳を動かした。
痛みはほとんど残っていない。
「すごいな」
「え?」
リオラの顔がぱっと明るくなる。
「本当に?」
「ああ」
「でも、深い傷はまだ苦手で……。上級の治癒術なら筋肉の損傷ももっと早く治せるし、それに――」
「リオラ」
「な、なに?」
「何年も専門的に勉強してる人間と自分を比べるな」
「……でも」
「できないなら練習すればいい」
リオラは少しだけ黙ったあと、小さく笑った。
「うん」
「どうして治癒魔法を選んだんだ?」
レンジロウが尋ねる。
リオラは少し考えた。
「選んだ……というより、向いてたの」
「向いてた?」
「私、昔から治癒と防御の適性が高くて」
「防御?」
「うん。結界魔法」
ヴィーナスが即座に反応した。
『実演を要求してください』
(実験動物じゃないんだぞ)
『情報が必要です』
(後にしろ)
リオラは続ける。
「小さい頃は攻撃魔法も練習したの。魔導機兵の操縦士になるなら、攻撃魔法も使えたほうがいいと思って」
「それで?」
リオラは気まずそうに指を絡める。
「……全然ダメだった」
レンジロウは笑いをこらえた。
「一度、エーテルの矢を作ろうとしたんだけど」
「どうなった?」
「爆発した」
「標的に?」
「……手の中で」
レンジロウは顔をそらした。
「笑わないで!」
「努力はしてる」
「してないよ!」
頭の中からまで声がする。
『その逸話には一定のユーモア性が認められます』
(お前まで言うな)
「それで攻撃魔法はやめたのか?」
「うん」
リオラは少しだけ目を伏せた。
「私……誰かを傷つけるの、あんまり好きじゃないから」
レンジロウは何も言わなかった。
いかにも彼女らしい。
次の授業開始を告げる鐘が鳴った。
リオラが立ち上がる。
「次、防御魔法の実技なの」
レンジロウも立った。
「見に行っていいか?」
「え?」
「時間がある」
リオラが目を丸くする。
「私の訓練……見たいの?」
「ああ」
「どうして?」
「友達だから」
その言葉を聞くたび、彼女は少しだけ嬉しそうな顔をする。
今回もそうだった。
「……うん!」
防御魔法の訓練場には、円形の足場を囲むように複数の射出装置が設置されていた。
訓練内容は単純だ。
学生が結界を展開し、装置から放たれる模擬エーテル弾を防ぐ。
段階が上がるごとに、威力と弾数が増えていく。
レンジロウは訓練場の端から見学していた。
リオラは順番を待っている。
指を何度も組み直していた。
緊張している。
『なぜ緊張しているのですか?』
(人に見られてるからだ)
『それによって魔法能力そのものが変化するとは考えにくいですが』
(お前には分からないだろうな)
『同意します』
「エリス!」
教官に呼ばれ、リオラの肩がびくっと跳ねた。
「は、はいっ!」
周囲から小さな笑い声が上がる。
リオラは頬を赤くしながら中央へ向かった。
「レベル一から開始する」
装置が起動する。
一発。
リオラが両手を上げる。
淡い青色の結界が出現した。
ドンッ!
命中。
防御成功。
「レベル二」
二発。
ドンッ! ドンッ!
問題ない。
「レベル三」
三発。
四発。
五発。
結界が震える。
だが、壊れない。
レンジロウは目を細めた。
『エーテルの配分が不均等です』
(それは悪いのか?)
『通常であれば』
(通常なら?)
『彼女は衝撃が発生する直前、その地点だけを瞬間的に強化しています』
レンジロウは理解した。
結界全体を常に最大強度で維持しているわけではない。
攻撃が来る場所だけに力を集中させている。
無駄が少ない。
「レベル四」
リオラの顔が強張った。
「よ、四……?」
「問題があるか?」
「ありません!」
再び結界。
射撃開始。
先ほどより速い。
強い。
三発。
四発。
五発。
結界に亀裂が走る。
「無理……」
リオラの表情に焦りが浮かぶ。
六発目。
バキンッ!
結界が砕けた。
「きゃっ!」
模擬弾は彼女に触れる前に消滅した。
訓練だから当然だ。
だが周囲から声が聞こえる。
「結構持ったな」
「もう少しいけると思ったけど」
「エリスって緊張するとダメだよね」
リオラは俯いた。
目元が潤み始める。
(あ……)
『涙液分泌量が増加しています』
(見れば分かる)
リオラは慌てて目を拭った。
「ご、ごめんなさい……」
教官がため息をつく。
「エリス。謝る必要はない。レベル四まで到達したんだ」
「でも、失敗して……」
「失敗させるための訓練でもある」
「……あ」
それでも涙が一粒こぼれた。
(本当に泣きやすいな)
『肯定します』
その直後だった。
次の班の訓練が始まる。
一人の学生が操作を誤った。
射出装置の一つが異常な方向を向く。
模擬弾が発射された。
まだ足場から離れていなかった女子学生へ。
教官が反応する。
遅い。
レンジロウも動こうとした。
間に合わない。
だが――。
「危ない!」
泣いていたはずのリオラが手を伸ばした。
迷いはなかった。
一瞬だった。
巨大な青白い結界が出現する。
ドォンッ!
模擬弾が直撃した。
エーテルが周囲へ飛び散る。
静寂。
リオラは片手を伸ばしたまま立っていた。
頬にはまだ涙が残っている。
だが結界には、亀裂一つ入っていなかった。
『興味深い』
ヴィーナスの声にも、わずかな変化があった。
助けられた女子学生が呆然とリオラを見る。
「ありがとう、エリスさん……」
「え? あ……」
そこでようやく全員に見られていることに気づいたらしい。
リオラの顔が一気に赤くなった。
「な、何でもないから!」
結界が消える。
そして――。
なぜかまた泣き始めた。
レンジロウは思わず笑ってしまった。
訓練終了後。
「笑わないで」
リオラが頬を膨らませる。
目はまだ少し赤い。
「何も言ってない」
「見たもん」
レンジロウはポケットからハンカチを出した。
「ほら」
「……ありがとう」
リオラは受け取って目元を拭う。
「お前、強いな」
「でもレベル四、失敗したよ?」
「自分が評価されてる時はな」
「え?」
「誰かが危険になった瞬間、お前はそれより強い攻撃を簡単に止めた」
リオラは黙った。
「お前の問題は魔法じゃない」
「じゃあ……何?」
「お前自身だ」
リオラの顔が一瞬で曇る。
目にまた涙が――。
「待て! そういう意味じゃない!」
「だって、私が問題だって……」
「自信の話だ」
「……自信?」
レンジロウは訓練場を見る。
「みんなに見られていた時、お前は失敗することばかり考えてた」
「……うん」
「でも、あの子が危険だった時は?」
「助けなきゃって思った」
「それだけだろ?」
「うん」
「だから強かった」
リオラは少し嬉しそうに笑う。
「それなら……いいことなのかな」
「半分はな」
「半分?」
レンジロウは彼女を見る。
「お前、自分のことになると何も考えてないだろ」
「え?」
「結界は他人だけじゃなく、自分を守るためにも使え」
リオラは目をぱちぱちさせた。
本気で考えたことがなかったらしい。
「……自分を?」
「ああ」
「でも、誰かを守れるなら、そのほうが――」
「リオラ」
レンジロウは遮った。
「お前も『誰か』の一人だ」
リオラは黙った。
「自分を守ることは、わがままじゃない」
しばらくして。
「……うん」
小さく、しかし確かに頷いた。
「やってみる」
「よし」
「レンジロウ」
「ん?」
「教えてくれる?」
「何を?」
「もっと……自分を守る方法」
レンジロウは少し考えた。
「いいぞ」
リオラの顔が明るくなる。
「本当?」
「ああ。ただし条件がある」
「条件?」
「何でもかんでも謝る癖を直すこと」
「わ、私そんなに謝ってないよ!」
レンジロウは無言で見つめる。
「……少しだけ」
「かなりだ」
「レンジロウ!」
二人は食堂へ向かって歩いた。
その道中、リオラは少しずつ自分のことを話してくれた。
幼い頃から治癒魔法を勉強していたこと。
血を見るのが苦手なこと。
初めて本物の怪我人を治療した時、患者本人よりも自分のほうが泣いてしまったこと。
そして以前、小さな犬を守るために十分近く結界を張り続けたこと。
「何から守ってたんだ?」
「野生動物」
「来たのか?」
「来なかった」
「じゃあ、どうして十分も?」
リオラは当然のように答えた。
「来るかもしれなかったから」
レンジロウは彼女を見た。
「……お前、すごいな」
「それ、褒めてる?」
「まだ判断中だ」
「もう!」
リオラが頬を膨らませる。
レンジロウは笑った。
そして気づいた。
これはゲームにはなかった会話だ。
選択肢もない。
好感度表示もない。
正解の台詞も存在しない。
ただ二人で歩きながら話している。
友人として。
レンジロウは、不思議とそのほうが好きだった。
その夜。
部屋に戻ったレンジロウは、ベッドの上でヴィーナスへのエーテル供給を行う準備をしていた。
珍しくヴィーナスが静かだった。
「考え事か?」
『私は常に情報処理を行っています』
「そういう意味じゃない」
数秒の沈黙。
『リオラ・エリスの魔力構造には興味深い特徴があります』
レンジロウが片目を開ける。
「何が分かった?」
『治癒魔法の純度が高い。結界魔法についても、エーテル利用効率が想定値を上回っています』
「特別なのか?」
『現時点ではデータ不足です』
「なら決めつけないほうがいい」
『同意します』
レンジロウは目を閉じる。
「それと、先に言っておく」
『何でしょう』
「リオラの魔力を、お前の回復に利用するつもりはない」
少しの沈黙。
『提案するつもりはありませんでした』
レンジロウは目を開ける。
「本当に?」
『彼女はあなたの友人なのでしょう?』
その言葉には少し驚いた。
「人間関係は非効率なんじゃなかったのか?」
『あなたが特定の人間関係に重要性を置くことを学習しています』
レンジロウは笑った。
「やっぱり、お前も少しずつ変わってるな」
エーテルの供給を始める。
レンジロウの身体にある、ごく小さな魔力。
指先に淡い桃色の光が灯る。
少ない。
笑ってしまうほど少ない。
それでもヴィーナスとのリンクを通じ、少しずつ流していく。
VENUS SYSTEM
エーテル転送完了
『そこまでです』
レンジロウが目を開けた。
「もう?」
『あなた自身の回復にもエーテルが必要です』
「まだ少しくらい――」
『却下します』
レンジロウは両手を上げた。
「分かったよ」
珍しく素直に従った。
ヴィーナスにはエーテルが必要だ。
しかし、エーテルだけですべてが直るわけではない。
まだ生きている機能を目覚めさせることはできても、壊れた部品までは再生できない。
高純度エーテル結晶。
軍用導魔合金。
神経接続繊維。
高性能魔導演算核。
どれも簡単には手に入らない。
金が必要だ。
許可も必要だ。
中には、現代ではもう製造されていない部品すらある。
自分自身も鍛えなければならない。
魔力も増やしたい。
グレンデルも修理しなければならない。
ヴィーナスの正体も調べたい。
そして――。
自分が知る未来を生き延びなければならない。
やることが多すぎる。
だが今日、リオラを見て一つ気づいた。
すべてを同時に解決する必要はない。
次に攻撃が来る場所を見極めて。
そこだけを確実に守る。
それを繰り返せばいい。
眠ろうとした時、端末が震えた。
メッセージだった。
送信者は――。
リオラ・エリス
レンジロウは開く。
『今日はありがとう。
レンジロウとたくさん話せて楽しかった。
これからは、自分のこともちゃんと結界で守れるように頑張るね。
おやすみ、レンジロウ』
数秒後。
もう一通届いた。
『長く書きすぎてたらごめんなさい……』
レンジロウは画面を見つめた。
そして笑った。
「まったく……」
『どうしました?』
「何でもない」
レンジロウは返信する。
『一回目。
悪いことしてないのに謝るなって言っただろ。
おやすみ、リオラ』
すぐに返事が来た。
『これは数に入らないよ!(╥﹏╥)』
レンジロウは思わず笑みをこぼした。
運命を変えるというのは、必ずしも軍隊を倒したり、世界を救ったりすることから始まるわけではないのかもしれない。
時には――。
泣き虫で。
優しすぎて。
いつも他人ばかり守ろうとする少女に。
自分自身も、守られる価値のある人間なのだと教えること。
そんな小さな一歩から始まることもある。
レンジロウは端末を置いた。
ゲームの攻略ルートでもない。
好感度を上げるためでもない。
選択肢を選んだわけでもない。
ただ、リオラと友達になりたいと思った。
そして少しずつ。
本当に、そうなり始めていた。
第14話 了
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読んでいただきありがとうございました!




