24.辺境伯達の試み
ランに呼ばれ話を聞くと、どうやら辺境伯達は私達が仙桃を餌にしていることに気が付いたらしい。
さらにはそれをお偉いさんのバカ共に伝えるかどうかを悩みつつ、私たちと意思の疎通が取れないか試してみようとしているとの事。
「これどうしたらいい?」
「辺境伯達とは話してみてもいいと思う。
あと教会の動きは見たいかな。」
「それは私も思った。
多分アルセリア様の名前使ってるでしょ?そいつら。」
「うん、アルセリア教。
昔は権力も結構持ってたけど、大失態をおかして権力を失って、政治に干渉するのも禁止された。
今は各国が監視、管理しながら孤児院とかの経営と、職業訓練場みたいになってる。
あとは結婚とか葬儀とかを取り仕切ったり、昔からの神事の運営とかかな。
一応神聖国もあるし教会騎士とかいう戦力も持ってるけど、戦争や侵略は教義で禁止されてる。
それに国としては小さいけど教会の総本山だから攻められたりもしないし、影響力もまだあるにはある。
アルセリア教は信仰心の薄い人まで含めれば、この大陸のほとんどの人が信仰してるからね。
あと、今の教皇は教会の権力を強くしたいみたいだよ。」
「ふぅ〜ん、まぁ仙桃を神の実とか言えば今回の件に関しては介入出来ると。
それどころかそれが手に入ればかつての権力を取り戻せるかもと。」
「うん、てかそうなるように仙桃を選んだから。」
「うーん、辺境伯達に動きがあったら教えて、そしたら会いにでも行ってみるよ。
国の上の方には私たちの考えは黙っていてもらおうか。
教会に関しては寧ろ動いて欲しいね、アルセリア様の名前使ってゴミみたいなことされちゃあ困るし。
後で最悪アルセリア様自身に手助けして貰えないか聞いてみるよ。」
「それがいいと思う。
多分動きがあるとしたら早くて明日だと思うから準備お願い。」
「はぁ〜い。」
そう言って別れ、私は元々やっていたことに戻った。
次の日の昼前、ランから報告が来る。
「辺境伯達が動き始めた。
森に少し入ってから呼びかけるみたい。」
「思ったより直接的な方法だね。」
「色々案を出したみたいだけど、直接意思疎通が取れるならそれに越したことはないって思ったらしい。」
「なるほどね。
じゃあ向こうに呼ばれるまでここにいる。」
「うん。」
お茶や軽くつまめるものを食べながらのんびり待った。




