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男性に対して決められている正装

(1)スーツカテゴリーによる分類

公式の場で男性が着用する正装には、大きく分けて次のタイプが存在している。なお、ここの登場する正装は、地球において、同じ名称のドレスカテゴリー存在しているが、名称は同じであっても全くデザインは異なっている。

基本的に男性の服装は、ネクタイの色と柄・デザインを変更するだけで、ほとんどすべての場に適応できる事になっている。


【燕尾服】と呼ばれるスーツカテゴリー

王宮や宮廷における成人男性の最高位の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。

燕尾服を中心に構成される服装は白い蝶ネクタイを用いる事から、ホワイトタイと呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。


【モーニングコート】と呼ばれるスーツカテゴリー

成人男性の昼の最上級正装。

乗馬用に前裾を大きく斜めに切った形状で、貴族の乗馬服に由来する。

貴族が朝の日課である乗馬の後、そのまま宮廷に上がれるようにとの事から礼服化していく。公式な場でも現在の背広(ダブルのスーツが標準形態となっている)の様に着用されるようになったが、いつしか昼間の最上級礼装となった。なお、純白のジャケットとスラックスは、結婚式の新郎用の衣装となるため、これ以外では着用しないのがマナーである。


【タキシード】と呼ばれるスーツカテゴリー

成人男性用の夕方以降の最上級正装。

基本的には夜間、宴席で着用される。その出自から、同じく夜間用の正礼服である燕尾服に対して略式の礼装とされるが、現代では燕尾服の使用が減ったため、タキシードが実質的な正礼装の様に使われる。

タキシードを中心に構成される服装の事をブラック・タイと言い、黒い蝶ネクタイを着用するのが最も格式が高いとされる。本来は燕尾服に次ぐ略礼装の扱いだが、現代では国や場合により国賓を招いた晩餐会から、気軽なパーティーなど広く着用されている。

タキシードは主に宴席、パーティーなどでの着用が主なため、個性を主張するためのアレンジが他の礼服に比べて許容されている。なお、純白のジャケットとスラックスは、結婚式の新郎用の衣装となるため、これ以外では着用しないのがマナーである。


【礼装軍服】と呼ばれるスーツカテゴリー

騎士団や軍隊に所属している者が、軍人として(公的行事としての)慶事・慶弔の際に着用する服装。デザインや装飾品に関しては、所属する騎士団や軍隊内での階級によって、細かく分類されているためここでは割愛する。

基本的に騎士団や軍隊に所属している間は、軍人として参加している限りこの礼装軍服を着用していれば問題になる事はない。


【ディレクターズスーツ】と呼ばれるスーツカテゴリー

黒色の背広とコールズボンの組み合わせの礼服。また、慶弔の際の成人男性の礼装でもある。

モーニングコートよりも格下で、夜間のタキシードとともに昼間のセミ・フォーマルとされ、簡易礼装となるブラックスーツ。基本的に、主賓や来賓よりも格下のモノが着用するための礼装となる。

慶事の材には白色のネクタイを締め、慶弔の際には黒色のネクタイを締める。


【ジャケットスーツ】と呼ばれるスーツカテゴリー

基本形状は、ディレクターズスーツと同じであるがカラーバリエーションが豊富な簡易礼装。ズボンはコールズボンもしくはスラックスとなる。

そのため、王侯貴族における成人男性の普段着として着用されており、『通常礼服』と規定されているため、私的な茶会や懇談会などでは、この服装のままでよいとされている。


【ハーフジャケット】と呼ばれるスーツカテゴリー

慶事・慶弔の際の未成人男性の礼装でもある。基本形状は、成人男性が着用する、ディレクターズスーツもしくは、ジャケットスーツのコールズボンもしくはスラックスが、ショートタイプもしくはハーフタイプのスラックスとなり、ジャケットのデザインに合わせたニーソックスをこれにあわせる。

また、就学男児に対しては、この服装の他に各学園で着用している制服を正装とする事も認められている。


【礼装用】

・モーニングタイ:白黒の縞柄や銀無地の巾ネクタイの別名、昼の礼装として使用される。

・アスコット・タイ:スカーフのような幅広のタイ。昼の礼装として使用される。又の字と呼ばれ、斜めに切られた形状をしている。ワイシャツの襟元に結びつける。

・白ネクタイ:白いネクタイ、略式の慶事に用いられる、無地や縞柄、ペイズリーなどの模様がある。

・葬儀・法要ネクタイ:黒や鈍色、勝色の無地で出来たネクタイ。

・ボウタイ(蝶ネクタイ):夜の礼装として用いる。

・ピアネス・タイ:初めから結び型があって、首の側面や後ろ側で金具、マジック テープなどで止める。

・ツウ・タイ:長い紐状のものを、蝶型に手で結ぶ。

・バタフライタイ:蝶が羽を広げたような形のもの。フォーマル用。

・クラブボウタイ:結んだときに両翼が一直線になるもの。

・スクエアボウタイ:クラブボウタイの幅が3㎝以下のもの。

・チビタイ:クラブボウタイの非常に小ぶりなもの。

・ポインテッドエンドボウタイ:先端が三角にとがった形のもの。パーティー用。

・シャルマンボウタイ:自分のサイズに合わせて、ハサミで切って結ぶもの。


【その他】

・アスコットスカーフ:男性用のスカーフ、アスコットタイの略式、アスコットタイより幅広く生地が薄く出来ている。表と裏の両面が大剣の用に大きくできている。ワイシャツのボタンを外し下に入れるほか、ワイシャツの襟元にネクタイのように結びつける事も出来る。

・クロスタイ:リボン・タイの一種で首に回したリボンの端を前で交差させ、交わったところをスティック・ピンで固定する。パーティや舞台など準公式の場で用いる。色は黒中心。

・リボンタイ:蝶リボン状の細いもので、結び目方は蝶結びにし両端を結び目から20~30㎝垂らす。

・ポーラー・タイ:紐タイの一種でロープ・タイともいう。ネクタイの略式に用いられる。

・角タイ:先端が水平にカットされたもの。ニットのものが多い。

・カットタイ:ネクタイの先端を真っ直ぐにカットした物。

・ツインタイ:ネクタイの先端を斜めにカットした物。

・ジャボ:襞の付いた胸の飾りのことで、袖口と同じくレースが用いられていた。


【ネクタイの柄】

・ソリッド:無地のネクタイの事。よりフォーマルなものとされる。

・ドット:水玉模様のこと、水玉の径が小さいほどフォーマル寄りになる。規則的に並んだものや不規則に並んだものなど多岐に渡る。

・小紋:小さい紋が規則的に並んだ模様の事。柄の大きさは様々。

・クレスト:家紋や紋章、校章が用いられる。ストライプが入った物は「ロイヤルクレスト」と言う。

・チェック:様々なチェック柄が存在し、フランネル地の柔らかい見た目のものから通常のネクタイのように、はっきりとした線が書いてあるものまで多岐に渡る。

・ペイズリー:勾玉模様が施された伝統的な模様。

・ストライプ:複数の色が斜めの縞模様になったもの。ストライプが右上から左下へ流れる。ストライプの幅は、広いものから狭いものまで多岐に渡る。

・レジメンタル:騎士団や軍隊関係者が締めるネクタイ。隊ごとに決まった柄を制定している。ストライプとは逆に左上から右下へ流れる。レジメンタルの幅は広いものから狭いものまで多岐に渡る。


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