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婚約者といちゃつく奴を注意したら決闘となり敗北~すべてを失った男の物語  作者: 松ボックリ


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別行動 オリバー2 オリバー友達ができる

 オリバー君お友達を作る。


 純愛過激派の人はオリバー君に友達ができた上に何か人生の目標を考えようって話という事だけ覚えてブラウザバックしようぜ。

 高給キノコと言うのはマツタケの事だった。ロックの話だと浅層だとイノシシに食われるがこの辺までくると魔獣がたまに現れるせいか野生動物はほとんどいない。



 道中に野良オークや、小規模なゴブリン集団との遭遇戦があったがロックの第六感のおかげで先手を取れてサクッと討伐成功、しかも途中でロックがタラの芽を採取していたのでお小遣いが増えた。レア植物採取だったらオリバーとロックの相性は悪くないかもしれない。


 ロックの部屋で厨房に頼んで作ってもらったタラの芽の酢味噌和えやそのほかテイクアウトした物を食べながら会話をする。


 「いや、わかっていたけどオリバーは強いね、俺だったらゴブリンとタイマンなら余裕だけどオークは隠密でやり過ごすしかないよ」


 「一応、リリィとペア時限定だけどシルバーだしな」


 「ダンジョン、いかないのか?運がいいと一時間で一か月は遊んで暮らせるくらい稼げるっていうじゃないか」


 「その代わりハイリスクハイリターンだろ?こっちでも貯金しながらたまにうまい物を食べる生活はできるさ」


 「そんなもんか、まぁ慎重に越した事はないな・・・ああそうだった、なんで手に職あるのに冒険者やってるのかだったな」


 「ああ、話せる範囲でいいぞ」


 「別にオリバーと違って身元ばれても構わないしこの際話すさ、と言うか、まぁ話したいのかもな」


 「そうか、言いふらしたりはしないさ」


 「俺は、それなりに腕はよかったんだよ、別の町で鋳掛師(いかけし)と包丁とハサミ研ぎをしてたのさ、そんで地元の工務店の親方に誘われてその人の末娘と見合いをして婿になったんだ、小さい自分の店を親方に売って親方の実家、まぁ義実家とでも呼ぶか、そこで商売をする事にしたんだ、広いし町の中央区にあるし立地はよかったんで商売はうまく行ったよ」



 酒の代わりに焙煎した大麦の茶、麦茶を飲み続きを話す。


 「2年過ぎたころかな、土日は休んでたけど平日は帰るのは毎日22時頃でな、でもその日は嫁の誕生日だったんだ、こんな日くらい早く帰ろうと柄にもなくケーキと花束を買って帰って玄関の扉をひらいたらよぅ」

 

 ロックの麦茶の消費が激しい、興奮して喉が渇くのだろう。


 「まぁ、よくある話だよ、見知らぬ男物の靴があって、俺はそっとリビングのドアを開いたら・・・まぁ、見ちまったわけさ、それだけなら男を叩き出して、嫁と話し合って、まぁ最終的には慰謝料でももらってと言う流れなんだけど、相手が悪かった、親方の商売のお得意先の準とは言え第6位の貴族様だったんだよ」


 ロックは新しい麦茶を作り始める。


 「わりぃな、緊張すると喉が渇いて仕方がねぇ、まぁ貴族様が逆切れしてな、嫁と結託して俺がDVをしてた事にされて追い出されたわけだ、しかも結婚前の住処はもう処分して帰る所がない」


 少しの間があく


 「オリバーに言ったら悪いと思うけどよ、そんなに貴族様が偉いのかね、俺は真面目に生きて、仕事して、必死に生きていたんだ。それを”この町から出ていくなら許してやる”って言うんだぜ、あの時のあいつのにやけた顔と嫁のホッとした顔は忘れられねぇ」


 「ロック・・・これは独り言だ、聞いたら忘れてほしい。貴族と言うのは正直言って上の位に行けば行くほどクズ野郎が増えていくんだ、俺はクズでは無いと・・・いい人間でありたいと思っている」


 もちろん上位貴族になるほど清廉潔白な人間も増えていく、皆が悪人だったら国が崩壊する。


 「そうか、すまんな、それで色々あってこの町に流れ着いたわけだ」


 「この町で職人をやればいいのではないのか?」


 「素性の分からない奴を雇ってくれるお人よしはいねぇよ、それに自分で商売するにしてもこの町の市民権を得ないといけない、この町の規定だと10年間一定の税金を収める事だな、俺は5年払ってるからやっと半分だよ」


 「そうなのか、クエストが終わったら即どこかに行くから娼館に行ってると噂になってたぞ」


 「誰だ、そいつ、後ろから隠密で近づいてぶん殴ってやる・・・まぁ今はたまに利用するがな、あんな現場見てしまったんだ、しばらく使い物にならなかったよ」


 え?ちょっとまって凄く気になるんだけど、ここは自分の為に人生の先達に恥を忍んで聞くしかない


 「ロック・・・その、実は俺も・・・婚約者が、別の男に、まぁそれで今、当時のロックと同じ症状なんだけど、それでリリィと一線をこえれなくてさ・・・」


 「最後まで言わなくていい。婚約者ね、やっぱり貴族さんは違うもんだね。力になれるか分からないが、人生に目標を作ってがむしゃらに働いていたら時が解決してくれたよ、俺の目標は市民権を買って冒険者をやめて貯めたお金で自分の店を持つことさ」


 ロックはベッドの下に手を伸ばして古びた道具箱を出して開く。


 「財産はDVの慰謝料として全部おいて行けといわれたがな、屈辱だったがあのクソ貴族とクソ女の親父に地面に頭をつけてこれだけは持たせてれって頼んで何とか守り切ったんだ、これが俺の生きる希望だ、死んだ親父から受け継いだ最後の財産だ」


 道具箱の中には綺麗に整備された鋳掛用の道具や様々な砥石、整備用具が整然と並んでいた。


 これらの道具がどれだけ大事に長年整備しながら使い続けられてきたかは素人であるオリバーの目でもよくわかる。特に砥石はオリバーも使う、こんなに種類があるのかと驚かされる。


 「人生の目標か、そうだな、そろそろ考えないとな、こんないつ死ぬか分からない仕事を続けるわけにいかないしな」


 「因みに市民権は10年分のお金の倍を払えば即発行だぞ、覚えておきな。俺には無理だけどお前らなら何とかなるかもな」


 夜が更けるまでお互いの元パートナーの悪口を言い合ったり馬鹿話をしながら過ごした。

 タラの芽、この世界では珍味に入りそこそこの値段で売れます、作者はタラの芽の酢味噌和えが好き。 


 うーん、人生色々。因みにロックさんは28歳です、若いのに凄い経験しています。報われるといいですね。


 実はおぼろげながら3と言う数字が頭に浮かんでいます。今後の方針が3ルート思案中です、オリバー&リリィ人生の目標を決めてそれに向けて頑張るルート、後2つは秘密。

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