ブレイブフォン 第13話
ミル「ふあぁ〜…、あー眠い…。やっぱり昨日遅くまで起きてた上に朝早くにブブの奴を見送りに行ったからね…。この最後の授業が終わるまでが一番眠く感じるや」
ブブがブレイブタウンが出発してから約7時間程が経ち、ブレイブ高校ではミル達ブブのクラスメイトが午後の最後の授業を受けていた。
ミル「はぁ〜あ…、ブブの奴今頃どこにいるのかしら…。一回呼び出してみて欲しいけど…、モスヴィレッジまでの道のりじゃあ大して強い魔物も出ないし…、今日はもう呼び出して貰えないかな〜…」
ライナ「ミル、この漢文読んでみろ」
ミル「あいつ…、もうモスヴィレッジに着いてるかな…。…!、もしかして誰か他の子ともうブレイブナンバー交換しちゃってたりして…。それでもう呼んで貰えなかったらどうしよう…」
ライナ「おい…、ミル…」
ミル「でも…、あいつが女の子からブレイブナンバー交換して貰えるわけないか…。相手が男だったらあいつ自分から断るだろうし…。はぁ〜、早く会いたいな〜…」
ライナ「…おい、ミル。そんなに私の授業よりあの馬鹿ポニーテール男が大事か…」
ミル「へっ?」
午後の授業を受けていたミルだったが、ブブのことが気になって全く授業に集中できないでいた。何度呼びかけても何の反応もしないミルにライナは相当イラついていたらしく、ミルの席の前まで来てミルに気付かせると物凄い形相でミルのことを睨みつけていた。
ライナ「なにが“はぁ〜、早く会いたいな〜”だ。旦那のことばかり考えてないで少しは私の授業に集中しろ!。あんまり調子に乗ってると単位落として留年させるぞ」
生徒達「はははははっ」
ミル「ちょ、ちょっと先生!。私そんなこと言ってませんし、あいつは旦那なんかじゃありません!。少し考え事しててボーッとしてただけです」
ライナ「…いいからさっさとそこ文章を読め!」
ミル「…はい」
ブブに呼び出してもらえず、ボーッとしていたせいでライナにも怒られてしまい、ミルはすっかり気を落としてしまった。ライナに怒られた後もブブのことが頭から離れず授業に集中することができないミルだが、果たしてブブに呼び出してもらえるのだろうか…。
ブブ「ブ、ブレイブバトルって何?」
ミルが学校でブブのことがずぅーっと気になって授業に集中できないでいる時、ブブはとうとうミルを呼び出さければならない状況に陥ろうとしていた。ブレイブバトルとはブレイブフォンの所有者同士があるものを賭けて戦う決闘のことである。当然その決闘はブレイブフォンに登録されいるブレイブメンバーを呼び出して行うため、ブレイブバトルが行われれば、レイアを呼び出すわけにもいかないブブは必ずミルを呼び出すことにだろう。だが肝心のブブはブレイブバトルとは何のことなのか良く分かっていないようだった。
ジェイス「なんだ…。ブレイブフォン持ってるくせにブレイブバトルのことも知らないのか…。ブレイブバトルってのはブレイブフォンを持つ者同士がする決闘のことだよ。当然お互いのブレイブメンバーを呼び出して戦うことになるだろうぜ。まっ、お前にブレイブナンバーを教える奴なんて大したことないだろうからな」
ブブ「うう…ってそっちの方が誰ともブレイブナンバー交換して貰えなそうなんだけど…。ところで、そのブレイブバトルってどんな風に戦うの?」
ジェイス「それは……」
ブブ「……それは?」
ジェイス「……知らん」
"ズドーーーン"
自分からブレイブバトルをしようと言った癖にその上勿体ぶった末知らんとジェイスに言い放たれて、ブブは思わず大きな音を立てて頭から地面に倒れ込んだ。
ジェイス「仕方ないだろ…。俺だって実際にブレイブバトルをするのは初めてなんだから。でも安心しろ。ちゃんとブレイブフォンのヘルプページを開けば書いてあるから」
ブブ「本当?。じゃあ早速開いてみよっと…。ってどこからそんなページ開くんだ…。ヘルプなんて大体右上の方にあるはずなのに…」
ジェイス「ったく…、ブレイブフォンに選ばれたくせにヘルプページも開けないのかよ…。あーもういい。俺の方で開いて見せてやるからこっちに来い」
ブブ「あっ、どうもありがとう」
ジェイスは以外と親切だったのかブブを呼び寄せて自分のブレイブフォンのを使ってヘルプのページを開いて見せた。ヘルプのページも探せないブブもどうかと思うが…。
ブブ「あっ、なるほど…、所有者のデータページから開くのか…。で、なんて書いてあるの?」
ジェイス「待て待て。えー…なになに…、ブレイブバトルとはブレイブフォンを持つ者同士が自らが保有しているブレイブポイントを賭けて行うバトルです。全世界に配布されたブレイブフォンには初期状態で1000ポイントのブレイブポイントが保有されています。こちらも所有者のデータページから確認できます。…ブレイブポイントって何だぁ?」
ブブ「さぁ、取り敢えず確認してみようっと。……あっ、本当だ、ちゃんと1000ポイントある」
ジェイス「こっちもだ。じゃあ続きを見ていくか。…ブレイブポイントを賭けて行うと先程言いましたが、別に賭けるものは所有者同士で話し合って決めてもらって構いません。現金や貴金属を賭けてを構いませんし、罰ゲームなどを設けても構いません。ただブレイブポイントの受け渡しだけは、ブレイブバトル用のアプリを介してのみしかできませんのでご注意ください。ブレイブポイントの受け渡しの記録は全てブレイブウェーブ上に記録されます…。つまりブレイブポイントだけはしっかり管理されてるので不正に受け渡しはできないってことか…。それ以外は別に適当に決めていいみたいだな」
ブブ「僕ブレイブポイントなんていらないから現金がいいな。ちょうど今無一文だったし…。で、肝心のバトル仕方はどうやるの?」
ジェイス「待て、そう急かすな。えーっと…」
ブレイブバトルとはブレイブフォンの所有者同士が戦う決闘のことである。いくつかのルールがあり、まず2つの決闘方法がある。所有者自身が戦闘に参加するファイター方式と、所有者は戦闘に参加せずブレイブメンバーのみが戦い、所有者がそれらの指揮に徹するコマンダー方式がある。ファイター方式の場合は所有者が倒されてしまうとそこで試合終了となり、所有者が倒された方の負けとなる。コマンダー方式は予め設定した人数のブレイブメンバーが倒された時点で敗北なる。
ジェイス「何か2種類あるみたいだけど…どうする、俺はファイター方式の方がいいんだけど…」
ブブ「え〜、僕は自分は戦いたくないからコマンダー方式の方がいいよー」
ジェイス「じゃあ、ジャンケンで決めよう」
ブブ「いいよ、最初はグー、ジャンケン…ホイ!」
ブブ「…あっ、負けちゃったぁ〜」
ジェイス「よしっ、じゃあファイター方式な。ふっふっふ…、僕自身ブレイブナンバーを持つ程の実力者だからな。このルールはかなり有利だぜ。こんな男女野郎に負けるわけないな」
戦闘の方式をジャンケンで決めることになったのだが、ブブはジャンケンで負けてしまいブレイブバトルはファイター方式で行われることになった。どうやらジェイスは自身もブレイブナンバーを持つ実力者のようで、ブブにとってはかなり不利な戦いになりそうだった。
ブブ「で、それでこれからどうするの?」
ジェイス「だから急かすなって…。えー…次は何を決めるんだ…」
戦いの方式が決まったら次は呼びさせるブレイブメンバーついて決めなければならない。一度に呼び出せるブレイブメンバーは最大3人までに設定でき、大抵の場合1人に設定して、ファイター方式の場合と所有者とブレイブメンバー1名とで2対2の対決となる。メンバーの入れ替えの回数も最初に設定し、3回までとするのが主流である。ファイター方式の場合いくらブレイブメンバーがやられても所有者が倒されない限り敗北にはならない。逆に誰ひとりブレイブメンバーがやられていなくても所有者がやられてしまえばその時点で敗北となる。
ジェイス「なるほど…、つまり2対2から4対4まで自由に設定できるってわけか…。どうする…」
ブブ「に、人数が多いと何だかややこしそうだから2対2にしよう…」
ジェイス「…だな。じゃあ表に出な」
ブブ「ふん、望むところだ」
戦闘のルールが決まり二人は宿の外へと出て行った。そして宿屋の前ということで少し広場のようになっているところで1メール程の間を空け向かい合っていた。
ジェイス「さて…、ブレイブメンバーの交代は基本通り3回までにするか。まっ、お前に3人もブレイブメンバーがいるとは思えないけどな」
ブブ「ふんっ、そっちこそ一人もいなんじゃないの。それで自分しか戦う奴いないからファイター方式選んだんだろ」
ジェイス「ば、馬鹿が…、俺はもう10人以上と交換しているわ…。それも全てかなりの手練ぞろいのなぁ」
ジェイスは10人以上とブレイブナンバーを交換したと言っていたが、昨日ブレイブフォンに選ばれたばかりなのにそんなに交換できるわけもなく、嘘であることは丸分かりだった。実際にはブブと同じようなもので、小さい頃から仲の良かった一人としか交換できてなかった。
ブブ「昨日ブレイブフォン手に入れたばっかりでそんなに交換出来るわけないだろ…。バレバレの嘘つくなよ」
ジェイス「う、嘘じゃねぇよ。ところで…賭ける物はどうする。俺はブレイブポイントでいいけど…、そうだな100ポイントぐらいでどうだ」
ブブ「僕は現金でいいよ。そうだな…20万円ぐらい賭けて欲しいな」
ジェイス「な、なにーーー!。俺の有り金ほぼ全部じゃないかーーー!。ふざけやがってー、だったらお前も全ブレイブポイント賭けやがれーーー!」
ブブ「い、いいよ。1000ポイントぐらい賭けてやるよ。どうせなくなったところで何のポイントかよく分かってないし」
ジェイス「よし、だったらまずブレイブバトルのアプリを起動しやがれ」
ブレイブバトルを始める場合まずお互いブレイブバトルのアプリを起動し、事前にルールを確認してそのアプリを通して互いに承認するための通信をしなければならない。互いに賭けたブレイブポイントはこの時にブレイブバトルのアプリに記録し、もし敗北した場合自動的に相手のブレイブフォンにポイントが送られるため踏み倒すことはできない。
ブブ「ちょ、ちょっと待ってよ。それじゃあ僕だけ不公平じゃないか〜。そっちが賭けてるのは現金だからもし負けても踏み倒されちゃうかもしれないってことでしょ。ちゃんと払ってくれるの」
ジェイス「払うに決まってるだろ!。そんなセコイ真似しねぇよ。それにちゃんと下に備考欄があるだろ。そこにちゃんと現金で20万賭けるって書くから、通信したらそっちに俺のバトルの誓約書みたいな画面が出るから、それで確認できたら承認のボタンを押せばいいんだよ。その代わり、バトルが終わったらちゃんとブレイブ協会にちゃんと完了報告しとくんだぞ。ボタン一つで出来るんだから。そうしないと例えちゃんとお金払っててもブレイブ協会に訴えたれたらまた払わないといけなくなるからな。まっ、俺は負けないから関係ないけど」
ブレイブバトルのアプリで承認作業をする時、互のブレイブフォンに相手が設定したバトルの内容が送られる。その時互いにバトルのルールや賭けた物の確認ができる。そこで相手の内容に不備があれば承認拒否すればいいのだ。また、互いに設定したバトルの方式がファイター方式とコマンダー方式のようにバラバラだったり、ブレイブメンバーの同時召喚人数や交代の回数などが違っていると自動的に承認拒否される。また、ブレイブバトルのアプリでは設定できない内容、例えば現金の賭け金などは備考欄に書く事になるのだが、備考欄を使用した場合備考欄の内容も無事遂行されましたいう報告をブレイブ協会にしなければならない。もし現金を賭けたのにも関わらず支払われなかった場合、完了報告のボタンを押さなければブレイブ協会に訴えることができ、その後ブレイブ協会から事実確認のためのエージェントが派遣され、備考欄の内容の遂行を相手に求め、場合によっては厳しい処罰を受けることもある。
ブブ「なるほど。じゃあもし支払われなかった場合は完了報告をせずにブレイブ協会に訴えればいいわけだね。そうすればジェイスは強制的にお金を支払わせられるか処罰を受けることになるんだね」
ジェイス「そういうことだ。じゃあ承認のための通信を始めるぞ」
ブブ「OK。……おっ、そっちの設定した内容が出てきた。なになに…、現金で20万円賭けますっと。よし、じゃあ承認ボタン押すよ」
ジェイス「俺の方は特に確認すことはないな…。よし、承認っと…。それじゃあ始めようか…」
ブレイブバトルの承認が終わり、二人は間合いを取るために後ろに下がり、10メートル程離れた所止まった。そして互いにブレイブメンバーを呼び出すためにブレイブフォンを構えた。
ジェイス「…どうだ。互いに初めてのブレイブバトルだ。普通一人目のブレイブメンバーを呼び出した時点で戦闘が始まるが、今回は互いに呼び出してカウントを取ってから始めようじゃねぇか」
ブブ「そ、そうだね…。正直僕かなり緊張してるし。その方がありがたいかな…」
ジェイス「じゃあ、早速呼び出してまずはブレイブメンバーの紹介から始めるか」
ブブ「う、うん…。ちゃんと来てくれよ…、ミル!」
ブブとジェイスはお互い初めてのブレイブバトルだったため、一度ブレイブメンバーを呼び出して一旦間を置いてから戦闘を始めることにした。ブブはミルが無事来てくれることを祈ってブレイブフォンの電話帳のミルのページを開き…、呼び出しボタンを押した…!。
ミル「ふぁ〜…、今日の授業ももう終わりかぁ〜。もうブブの奴は呼び出してきそうにないわね〜。今日は帰ってさっさと寝ちゃおうかな〜」
ブブがブレイブフォンでミルを呼び出そうとしていた時、ブレイブ高校では最後の授業が終わろうとしていた。もうミルはブブに呼び出して貰えることは諦めて早く家に帰って寝ることを考えていた。
ミル「あっ、帰ったらちょっと電話してどの辺まで言ったのか聞いてみようっと。いいよね、なんたって私はブレイブメンバーなんだから」
ライナ「そうだな…。でもお前はこの学校の生徒でもあるんだよな…。そっちの方の自覚も少しは持ったらどうなんだ…。なぁ…、ミル」
ミル「へっ?」
ミルはまたブブのことを考えすぎてライナにあてられていたことに気付かなかったようだ。ライナは全く授業に集中しないミルにすっかり呆れてしまっているようだった。
ライナ「ミル…、お前また私が折角この人間の心の豊かさを描いた素晴らしい漢文を読むよう指名してやってるのに…、また無視して旦那こと考えてたのか。最近夜の相手でもしてもらなくて寂しくなってるのかぁ」
女生徒「えっ、そうだったの…。ミルとブブってもうそんな関係までいっちゃってたんだ…。凄いなー…、私なんて未だに彼氏すらできたことないのに…」
ミルがあまりにも自分の授業に無関心だったので、ライナはミルに対してかなり過激な発言をしてしまった。ミルは顔を真っ赤に染めてライナに抗議の言い返しをした。
ミル「なっ、ちょっと先生!。いくらなんでも言い過ぎなんじゃないんですか。授業中に不謹慎な発言しないでくださいよ」
ライナ「不謹慎って…、今時高校生ならこれくらい普通だろ。大体お前があいつにご執心なのは事実じゃないか。さっきからずぅーとあいつに対しての独り言言ってるし…、あながち間違ってないんじゃないか」
ミル「な、なんですってぇ〜…。ふんっ、先生ったら自分がずーっと彼氏いないからって僻んでるじゃないの〜。それで生徒に当たるなんて最低ね…」
ライナ「なに〜…。ミルッ!、先生に向かってよくその反抗的な態度を取れたことは褒めてやる…。ただ…、私のプライベートなことにまで首突っ込んでんじゃねぇよ。あんな髪伸ばした男女に欲情してるメス豚がぁ!、あの程度の旦那いるぐらいで調子に乗ってんじゃねぇよ!」
ミルを注意していたライナだったが、ライナの過激な発言にミルが怒って反抗的な態度を取ってしまい、言い争いになってしまった。争いはどんどん激しくなっていき、お互いいつ手が出てもおかしくない雰囲気だった。
ミル「やだやだ…、ムキになっちゃて…。別に旦那なんかじゃないって言ってるのに…。未だに独身なのがよっぽど辛いんですね〜。そんなんだから貰い手がいないんですよ…」
ライナ「な、なんだと〜…、このアバズレ野郎…」
レド「お、おい…、ミル…。そろそろやめとけよ…。これじゃあ俺達まで先生の怒りのとばっちり…」
ライナ「レド!。お前は黙ってろ…!」
女生徒「や、やばい…。先生ったら本気で怒ってる…。早くルーシー先生にメールしないと…。…!、やだ、なんだか寒気がしてきた…」
どうやらミルはライナを本気で怒らしてしまったみたいで、ライナの怒りの気が冷気となって教室中を覆っていた。ライナは文理両道を掲げて国語・科学を担当していたが、同時に文武両道の精神も併せ持っており、その実力は氷術拳のブレイブナンバーを持つ程だった。氷術拳とは格闘術に氷の魔法を組み込んだ高等拳法のことで、普通に格闘術に魔法を組み込んだ魔闘家を氷の魔法をベースに特化したものである。ブレイブナンバーのカテゴリーとしては前衛・魔闘家・氷術拳となる。ブレイブナンバーのカテゴリーは三段階に分かれており、まず前衛、後衛、補助などを決める役割、次に剣士や武道家などの職、そして最後にその者が得意とする戦闘スタイルを表す技能、となっている。最後の技能というのはライナのように特殊な拳法などを極めた者のみに与えられるカテゴリーで、ほとんどの者は職までしか分類されていない。
ミル「先生…、本気みたいね…」
ライナ「ああ…、折角だからこの町で一番の格闘家は誰か決めようじゃないか…」
ミル「…望むところよ!」
レド「ちょっ、ミルやめとけ!。お前と先生がやりやったら教室がめちゃくちゃになっちまう。俺達だってタダじゃ済まねぇじゃねぇか」
レドは二人の戦いを必死に止めようとしたが、無駄だった。ミルもライナも完全に武道家の顔になっており、さっきまでの怒りがどうのこうのいうより互いの武道家としてのプライドのために闘おうとしているようだった…。
ミル「…いくわよ、先生!」
ライナ「…かかってこい!」
二人は暫く睨み合っていたが…、程なくミルの方から拳を繰り出そうとし、ライナが受身の構えを取ろうとしたが、その瞬間ミルの携帯が急に輝きだしミルを包み込んだ…。
ミル「な、なに!、急に携帯が光出して…、勝手に体が浮いて……」
ライナ「こ、この光はブレイブフォンに呼び出された時の…。ちっ、あのポニーテール野郎、こんな時にミルの奴を呼び出しやがって…。…おい、ミル。勝負は一時お預けだ…。お望み通り旦那に呼んでもらえたんだ、しっかりあいつために働いてこい。負けんじゃねぇぞ…」
ミル「へっ!」
“…………”
ミルが変な光に包まれたと思うと一瞬でミルの姿はその場から消え、生徒達は驚きのあまり完全に沈黙してしまい教室の中は静寂に包まれた。
“バンッ”
皆が沈黙していると急に教室のドアが開き、血相を変えた様子でルーシーが入ってきた。どうやらクラスの生徒からミルとライナが大喧嘩になりそうとメールを受けて授業をしていた他の教室から飛んできたようだ。
ルーシー「ライナ先生!。ミルちゃんと喧嘩になりそうって本当……。って、ミルちゃんは…」
慌てて教室まで来たルーシーだったが、入ってみると肝心のミルの姿はなく、ライナは教室の真ん中辺りのミルの席の前で立ちつくしていた…。
ルーシー「ラ、ライナ先生…。これは一体どうしたんですか。ミルちゃんはいないし…、クラスのみんなはなんか静まっちゃってるし…。何かあったんですか」
ルーシーは教室の静まり返った雰囲気に耐えかねて、思わずライナに何があったか問いただした。ライナは一瞬考え込んだあと口を開いてルーシーに説明した。
ライナ「………。呼ばれたんだよ…、未来の旦那様って奴に…」
ルーシー「…!。なるほど…、それは仕方ありませんね…」
ライナ「ああ…、ブレイブナンバーを持つ者にとってブレイブフォンからの呼び出しは絶対だからな。ったく…、帰ってきたら思いっきり補習させてやらなきゃな」
ルーシー「頑張ってね…、ミルちゃん…」




