そうだ、散歩しよう
神界。
言わずとしれた神の世界。
暇です。ものすごく暇です。
私は、なんか違いますね。僕は、迷子の神様で散歩の神様です。
生まれてから、彷徨い、進み、神界を練り歩き。散歩する場所が無くなってしまいました。数千年と存在していれば、見知った顔も、見知った景色も出てきます。
そもそも、変化が乏しい神界で、目新しいものを探すことは難しいでしょう。仕方ないですよね。毎日のように散歩をすれば、行く当てがなかったはずが、全て通った道になってしまったんですから。
「そうだ、異世界転移しよう」
わざわざ神界に留まるのもつまらないです。だったならば、別の世界にいきましょう。そうしましょう。
同じ道を歩くなんてつまらない、どうせなら、ハプニングが多い散歩がいいです。そうと決まれば、早速準備に取りかかりましょう。
名前は、なんでもいいですよね。迷子神と散歩神とか言われてますけど、ふむ、幾つか考えましょうか。
迷い、いえ真宵、はなんか女の子っぽいですね。まぁ神様には性別はあまり関係ないですけど。
道踏、道踏、まぁ真宵よりかはいいでしょう。
可怪しいですね、二つしか見つかりません。こういう時に迷子にならないのは変な話ですね。いえ、変ではないですね。ここは散歩神としての効果でしょうか。
僕が迷子になるのは、道の上だけのようです、では、道踏として、楽しみましょうか。一応置手紙を置いておきますか。どうせ僕に神様的な仕事はほとんどないですからね。
文芸で書けているかは心配ですが、秋の文芸展2026二作品目です。
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