★125 騎士爵
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出てきていませんが、ポロッカ:獣戦士(猫人)白と茶色の毛色。スラム出身
ボリス:盗賊→レンジャー 赤い長髪。スラム出身
3月8日
時間どおりにビュコックの爺さんの家に1人で行くと、応接室に案内された。
二人の貴族とビュコックの爺さん、それにやっぱりカチンコチンに固まったアレクがいた。
生真面目なアレクは、かなり早い時間に訪れていたようだ。
「儂の友人であるアラマンサス子爵、その甥のスノーフレーク男爵だ。」
アラマンサス子爵は、スプート軍の将軍だ。
60歳くらいだが、まだまだ筋骨隆々としていて、顔も威厳たっぷりだ。
将軍として理想の外見だな。能力は普通の爺さんだが・・・
スノーフレーク男爵は40歳くらいか、逆にたるんだお腹、にこやかな顔、裕福な商人のようだ。
子爵が話し出した。
「二人に来てもらったのは相談があるからだ。
実は儂には子どもがいなくてな、この甥を儂の養子にし、子爵家を継がせるつもりなのだ。」
・・・俺たちになんの関係があるのかな?
「儂はなぜか親戚が少なくて、王都に住む犬猿の仲の奴ら以外にはこの甥だけなのだ。
この甥も、子どもは男の子が一人だけでな。
こ奴が儂の跡を継ぐと、スノーフレーク男爵家が途絶えてしまう。
そこでだ、アレクにスノーフレーク家を継いでもらおうかと思ってな。どうだ?」
「ありがとうございます。」
カチンコチンのアレクが礼を言ったが、それ以外の言葉は緊張の余り出てこない。
「血縁者でないのに大丈夫なのですか?それにコイツ、孤児ですよ。」
俺が代わりに聞いてやる。
「大丈夫だ。男爵家ではなくなるが、騎士爵としてスノーフレーク家を継ぐことは出来る。
格が下がるから棒級は少なくなる。しかし、アメリア様と婚姻できる立場になる。」
アレクがこの言葉に反応した。
「騎士爵で、本当にアメリア様と結婚できるのですか?」
アレクの代わりに尋ねた。
騎士爵ならアレクの子どもは平民になっちゃうけど・・・
「大丈夫だ、スプートの騎士爵ならな。
だけど、冒険者としても順風満帆みたいだな。まあ、考えてみてくれ。」
・・・これはもしかして。
俺とアレクが退出しようとするとビュコックの爺さんが呼び止めた。
「アメリア様はもう冒険者は終わりだ。
これまで世話になったな。どうもありがとう。」
丁寧な言葉と敬意がこもったお辞儀をされた。
「・・・そうか、攻撃魔法が手に入らなかったからしょうがないよね。」
愕然としているアレクを引っ張って帰った。
「・・・どうしたらいいんでしょう?」
「これはアメリアたんのお母さんの意向が働いているかもな?
・・・アメリアたんと結婚するために、シリウスを捨てるか。
シリウスをこれからも続けるために、アメリアたんを諦めるのか。
両方手に入れることが出来ないなら、どっちを選ぶんだ?」
「・・・考えてみます。」
アレクと別れた後、アメリアたんを訪ね、俺たちがこれからどうするべきか占ってもらった。
アメリアたんは普段どおりだったので、スノーフレーク家への養子の件は知らないようだ。
家に帰り、妻たちと相談だ。
「アメリアたんに占ってもらったら、「東方で出会いがあるでしょう。」だってさ。
どうしようかな。」
「ふーん、どんな出会いなのかしらね、うふふ。」
俺に疑わしそうな目を向けるグレイス。
「キットイイデアイデスヨ!」
「アメリアの占いを信じましょうよ、どこがいい?
近いところから、プレドナ、キングホーン、ストラスモア、王都・・・」
「プレドナがいい、ご飯がうまかった!」
結菜の質問に俺が一番に答えた。
「またダンジョン1階からデスカ?せっかく50階突破シタノニ・・・」
ダリヤが面倒くさそうだ。
うんうんとロロランが頷いている。
「キングホーンがいいわ、うふふ。」
グレイスは親元がいいらしい。
「クランはどうするの?
もう、結婚の約束をした人もいるみたいだけど・・・」
愛海が新しい議題を出した。
「ヒロト、決めなさい!」
「ハイ、それじゃあ、俺たちはプレドナに引っ越します。
クランのみんなには、自由に選んでもらうことにします。」
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