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家族を奪った怪物たちを根絶やしにするまで。〜絶望の底で芽吹いた復讐の血脈〜  作者: 凪塩 未来


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第30話(第3章最終話・完結):血脈の果てに

ご覧いただきありがとうございます。「迷宮の底、復讐の血脈はモンスターを屠る」第30話(最終話・完結)です。


漆黒の竜との死闘の決着、そしてすべての戦いを終えたルインとガルドの迎える結末を描いた感動の最終回です。ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

ドスンッ、と地響きを立てて、漆黒の竜の巨大な巨体が地底の石畳に崩れ落ちた。

全身を覆っていた禍々しい黒い鱗は色を失い、まるでただの煤けた岩肌のようにポロポロと崩れ去っていく。心臓の核を完全に破壊された厄災は、二度と動くことはなかった。


「はぁ……はぁ……終わった……のか?」


少し離れた場所で、全身傷だらけになったガルドが戦斧を支えにしながらその場に膝をついた。

彼の纏っていた闘気の壁はボロボロに削られ、意識を手放すのも時間の問題という状態だったが、その瞳には確かに勝利の光が宿っていた。


ルインは血まみれの短剣を静かに引き抜き、崩れ落ちた竜の遺骸を見下ろした。

全身の皮膚は焼け焦げ、あちこちから血が流れている。だが、彼の足取りが揺らぐことはなかった。胸の奥でずっと渦巻いていた、あの日の村を焼き尽くした忌まわしい重苦しい熱が、嘘のようにスッと消えていくのを感じていた。


「……あぁ、終わった」


ルインの呟きは、どこまでも静かで、そして満ち足りていた。

それは復讐を果たした者の歓喜というよりも、長年背負い続けた呪いのような呪縛からようやく解放された者の、穏やかな息吹だった。


王都の足元に眠る最深部の闇は払われた。

地上へと続く螺旋階段の向こうから、冷たくも爽やかな外の風が、この地底の深淵へと微かに吹き抜けていく。


「さて、ルイン」

ガルドが痛む体を無理やり立たせ、力なく笑ってみせた。

「これで世界を救っちまったわけだ。これからお前、どうするんだよ?」


ルインは血に染まった短剣を鞘に納め、差し込む風の匂いを感じながら、ゆっくりと顔を上げた。

その瞳の奥にあった底知れぬ闇の炎は消え失せ、代わりに澄んだ静けさが宿っていた。


「行くさ。……どこへでも」


少年の長い復讐の旅路は、ここで一つの終わりを迎えた。

だが、その足取りは止まらない。血塗られた過去を背負いながら、ルインは新しい光が差す地上へと、確かな一歩を踏み出していく――。


(『迷宮の底、復讐の血脈はモンスターを屠る』 完)

第30話「血脈の果てに」最後までお読みいただき、そして本作品をここまで応援してくださり本当にありがとうございました!


ついに完結を迎えたルインの物語。過酷な復讐の旅路の果てに彼が見つけたもの、そしてガルドとの絆の形を最後まで描き切ることができました。

「熱い展開だった」「最後まで面白かった」と思っていただけましたら、ぜひ【ブックマーク】や【評価】、そして温かい感想で応援していただけると、執筆者にとってこの上ない喜びと励みになります!


また別の物語でお会いできる日を心より楽しみにしております。本当にありがとうございました!

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