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実の子が見つかったからと邪険にされたので、屋敷を出た養女の話  作者: 山田 勝


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閑話 メアリーの養父ダン男爵の謝罪会見

刻はメアリーの養父ダン男爵の記者会見に遡る。



☆☆☆吟遊詩人ギルド



「ワシは、お父様活動をしてしまった・・・全てワシの不徳のいたすところだ」


「あの、相手のご令嬢は?」

「貧困令嬢ですよね」

「どこで知り合ったのですか?」


「不明です。街でいきなり声をかけられて・・・」




「どう責任を取るのですか?」


「はい、男爵を娘に譲ります。これからは・・」


「私メリッサ・ダンが記者会見を引き継ぎます。父は財産管理者付でした。もともと気が優しく判断に迷うこと多々ありました。

 このような不適切な関係を築こうとしたことに対して、深くお詫びをします。

現在、爵位返還を王家に打診中です」



記者会見はつづがなく終わり。

養父の事は追求されなくなった。


何故なら・・・・



「ヒィ、ワシにも飛び火するじゃないか?」

「そうじゃ・・・」

「ヒィ、息子・・・愛人の瞳の色なのよね・・・」



少なからず貴族社会、富裕層に衝撃を与えた。


そして・・・


お義父様は陛下から。


「他に大きな罪がないのだから、隠居をされよ」

「ハハー!」

「土下座せんで良い」


とこれで決着はついた。




このような場合、正直に話し。言い訳をしなければ、もしかして?と思う人々も出てくるのではないのか?は史記の逸話を参考にした。


春秋戦国時代、斉の国でクーデターが起きた。

原因は、奥さんを王に寝取られた重臣の崔杼さいじょが激怒して荘公を殺したのだ。


さて、その後、史官に王は病死をしたと記せと命じたが・・・


史官は、上の者を殺した意味のしいしたと書いた。


崔杼は史官を殺し。次の史官に命じたがまた弑したと書いた。また殺して三人目に命じたが、彼も弑すとの文字を書いた。


呆然とした崔杼に史官は諭した。


嘘を書けば必ず真実は広まります。

正直に書けば同情する者も出てくるでしょう。と。


これは、「史官の筆禍事件」とも言われる事件だ。



まあ、これは某国民的中国戦国時代漫画には出てこないか?

もう終わっているだろう。長いな。



それから養父は、貴族社会では腫れ物に触るような待遇になった。

ある意味、ツッコミ入れたらやぶ蛇が大群で来る扱いか?


やっぱり、義母様とは関係が悪くなった。


「あなた・・・1人で領地に行って下さいませ」

「ヒィ、お前も来てくれ」

「メリッサを助けますわ。フン!」


まだ、時間がかかるだろう。夫婦の問題だ。離婚もやむなしか?



フウ、これで終わったか?


しかし、これを仕掛けたのはお母様の対抗派閥のグルジア家だと噂が流れて来た。


「道ばたで令嬢から声をかけるなんて・・」

「ああ、ハニートラップだ。そう言えば男爵は聖女を見いだした男だぞ」

「もしかして、・・派閥争いに巻き込まれたのだ。グルジア家か?」


「それに本物の聖女様が現われたから王家は安泰だ」



てな理由もあって。グルジア家の勢力は縮小してきたと報告が来た。




☆☆☆グルジア家



「ミレーヌ様、申訳ございませんわ。欠席です。ええ、領地で災害がございまして」


「そう・・・分かったわ」


次々に社交界の断りの連絡が来たわ。

用があるからと言えばまだマシだわ。


「実は、ダイア侯爵家のお茶会と重なりまして・・・クスッ」


ダイア侯爵家、王妃の実家だわ。

派閥を鞍替えするのね。




「もう、おしまいだ」


お父様は部屋に籠もるようになったわね。

お母様は必死に派閥の引き締めに社交界を開いているが・・・このような状態だわ。


「ミレーヌ様、如何しますか?」

「まだ、策はあるわ。相手が聖女なら私が聖女を超えれば良いのよ。お母様に社交界を開くのを中止させるように言うわ。無駄な資金を使わせないわ。どうせ招待しても来ないですもの」


「分かりました・・・」



しかし、やられたわね。ハニートラップを仕掛けられたことを逆手に取るなんて。


「だから、すんなり書類にサインしたのね。ダン男爵、相当な魔物かもしれないわ。さすが聖女を見いだした男ね」


フフフ、私はまだ終わらないわ。



知らない所で株があがるメアリーの養父であった。





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