魔王様。ボクは恋敵?ライバル出現!?ぬるぬるの触手の魔の手が魔王様を襲う!!7
ボクとリゼはごろごろと真っ暗な坂道を転がると突然、光り輝く洞窟の中へと出た。
「いったぁ〜、いったいなにがあったのよ……」
リゼは頭を押さえながら起き上がると、ボクの方を向いて言った。
「いてて……ここはどこ?」
ボクは打ったお尻をさすりながら辺りを見渡すと、そこにはピンク色に光る不思議なキノコが生えているゴツゴツとした木の幹が空に向かって伸びていた。
見上げると薄っすらと光が見える程度で煙突のようになっていて登って脱出するのは不可能だろう。
「これは登るのは無理そうだね……なら、落ちてきたところから出られないか調べてみよう」
ボクは立ち上がると転がり落ちてきた穴の方へと向かって歩き出す。
穴の中に頭から潜り込み上へと登ろうとすると、手を突いていた地面からぬるぬるとした液体が染み出してきた。
「うえぇ~、なにかぬるぬるする……きもちわるぅ~」
ボクが手に付いたぬるぬるの液体を振り払うように手を振る。
その直後、後ろからリゼの声が聞こえてきた。
「なにこれ! キノコが!!」
「……キノコがどうしたの?」
ボクは叫ぶリゼの方に走って向かうと、壁に生えている光るキノコが不気味に上下左右に一斉に揺れていた。
ボク達が気味悪そうな顔をしてそのキノコを見つめていると、急に光るキノコが点滅し出してその直後、キノコの先からピンク色の煙が噴き出して辺りを霧のように包み込む。
「けほっ! けほっ! な、なにっ!? まさか、どくっ!!」
「けほっ! ちょ、ちょっと……けほけほっ! まだ死にたくないわよ!」
ボクとリゼは口を押さえながら煙の中に消えた。
煙が晴れてくるとボクもリゼも口から手を離す。
「なによ。脅かさないでよね……」
「なんだったんだろう……んっ! んあっ!!」
そう安心した直後、急にボクの足から力が抜けて地面に手を突く。
全身がまるで針で突かれているようにピリピリと痺れる。
「体に力が入らない……な、なにこれ……」
ボクはその場に手を突いたまま、動けないでいると、呼吸が早くなってきて視界がぼやける。
「はぁ……はぁ……どうしたんだろう……からだが……あつくて……はぁ、はぁ、はぁ……おなかのおくが……むずむず、する……」
力が抜けて地面にボクが倒れ込むと、隣にいたリゼも同じようで顔を赤く染めながら苦しそうに浅い呼吸を繰り返していた。
すると、地面から急に触手のようなものが無数に生えてきた。
「な、なに……するのよ! はなせ! はなして!!」
リゼの悲鳴を聞いてボクが視線を向けるとリゼの手足を触手が巻き付いて宙に浮いている。
その直後、ボクの腕にも触手が巻き付いてきた。




