生活が大きく変わってしまった。
ハロー皆さん…眠いながら答える俺です。
生きる為に必死で、今日も早起きして、ゴミの山から食料を回収しに来ています。
衛生上大変悪い物ばかりですが力が無かった七歳の身体の時はできるだけ綺麗な物をすぐに口をつけてからこのゴミの山から離れてて暮らしていた俺ですが十二歳になったのでそろそろこの生活から離れたいと思っています。
ゴミの山にはたまに良いものが落ちている事もあります。
例えば、この錆だらけの短剣ですが、この間研ぎ石を見つけたので磨けば武器になります。
スラム街はとても物騒な場所です。
俺の様な子供は良い捨て駒になるのでしょう。
甘い声をかけ誘き寄せた後に徹底した教育という暴力で屈服させ、捨て駒を作り出し俺の様な子供は肉壁という奴隷の作り出す。
また、顔の良い子…少女などは性奴隷として、多少大切に育てられるが最後は性奴隷として売り出される。
そんな、残酷な世界で俺はそれを回避する事が出来た。
理由としたら、ご覧の通り俺は俗に言うと『小さくなっても頭脳は大人』というやつだ。
あれ?なんか聞き覚えがあるような……まぁいいか、今はとにかく使える道具を集める。
「おい、そこの奴!」
俺はガサガサしながら俺では無いと無視しながらゴミの山を漁る。
「おい、聞いてるのか!?」
少し煩いので俺は頭を上げるとそこには三人組の俺と同じぐらいの少年達がいた。
「なんでしょうか?」
「なんでしょうかじゃあねぇよ。此処は俺たちの領地だぞ、今手に持っているもの全部置いていけ」
「そうだそうだ!」
「そうだぞ!」
「あぁ、またか」と俺は呟いた。
スラム街では、弱肉強食の世界で殆どが暴力で解決出来るような世界であり、俺も当初は暴力で奪われた物だ。
「断ると言えば?」
「は?駄目に決まってんだろ」
「もうヤっちまいましょうよ」
「それもそうだな!」
少年達はそういうと懐からまだ錆びていない新しいナイフを俺に向けた。
「…殺される前に聞きたいんだけどいい?」
「はっ!別にいいぜ!」
追い詰められた俺であるが少し気になった事があったので書く事にした。
「その綺麗なナイフは何処で手に入れたんだ?」
そう、此処にいる人達からすれば間に合わない物だ。
「そんなもん、お前の様な奴から金になりそうな物を持った奴らを殴り殺して奪った奴を金に変えて買ったんだよ」
目の前の少年達は余裕の表情で笑いながら自慢する様に話す。
「そうですか……なら、貴方達を殺したら俺の物になりますね」
「「「はっ?」」」
俺は淡々と言うと終えると深呼吸すると少年達の方向へと向かう。
「えっ?――あがっ!?」
俺はまず、錆びてしまったナイフで近くにいた少年の目を突き刺す。
「ア"ア"ア"ア"」
刺された少年はその場で倒れ込み苦しみだし、新品のナイフを落とす。
「な、コイツ刺しやがった!?」
「嘘だろ!?」
他の少年達も仲間をやられた事に動揺と殺意を剥き出す。
「この!――ゔぐっ」
俺はナイフで襲い掛かって来た少年の腹に拳をめり込ませスキを作り出し先ほど落としたナイフで首を斬りつける。
「よくも俺の仲間を!!」
最後に残ったリーダーの少年は飛び掛かりながら俺にナイフを刺そうとするが横にずれ交わす。
「なっ!?ぐっふ…」
交わされると思わなかったのか動揺し、その隙に俺はナイフをリーダーの少年に胸に差込む。
数秒後、俺を襲おうとしていた少年達は息をしなくなり冷たい死体へと変わった。
「ふーふー……勝てた……のか…ゔぐっおええ」
俺は数分間勝てたのか分からずに立ち尽くしていたが勝てた事に理解すると嘔吐した。
当然だ…人を始めて殺したのだ。
それも三人の命を奪い、自身は殺したら少年達の血で血塗れになりながらも殺した。
人はこうも呆気なく死ぬ事を理解する俺だった。
また、前世の自身はこんな簡単に死ねなかったのに彼らはまだ早くに息は引き取ったのを見て俺は何故か安堵した。
だが、その光の無い目を見ると俺はまた、前世での死の経験を思い出し嘔吐する。
俺はこの世界で何度嘔吐するのだと、頭で思いながら、今日も生き残る。
今日の収穫はゴミの山から見つけたまだ綺麗なパンと殺した少年達のナイフ三本だった。
これがまだ運がいいのか悪いのか分からないがこれで俺は次に向けて進む事ができると思いながら、拠点に戻りこのナイフで金を稼ぐと頭に入れながら今日も眠りに着く。