新たな武器を手に入れた。
ゲームには様々なアイテムという物が存在する。それがある無いで攻略の進み具合は大きく変わる。
それは武器も同じだ。『バルバトス戦記』では武器は敵から入手したものやレベル上げに魔物などから落としたアイテムから武器の生成が可能となっている。
だが、この『バルバトス戦記』には武器に関して、少々面倒な設定が組み込まれている。
それは『武器の手入れ』という、設定だ。このゲームでは戦争後に、武器のメンテナンスをしなければならないのだ。そのメンテナンスがどれも一日掛かるという鬼畜な設定が組み込まれている為、古くなって武器を売ってしまうプレイヤーには初見殺しの設定である。その為、プレイヤー達は予備の武器を作っておくが、こうすると人気がガタ落ちするのでは?と思うだろうがこれに文句を言わせない様に敵も取られた領土を取り戻しに来る設定やサブキャラ制作に力を入れて文句を言わせない様にしている。
一部のハードゲーマーは如何にして、敵が攻めてこない様にするかのかを考えさせてくれる為、面白さを感じるという声も上がっている。
また、武器での対策が出来る様に設定もある為、武気に入っていた武器を捨てずに入れられる部分を逆に気に入ってくれるものもいたらしい。
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「よう、坊主!武器を取り来た口だろう!」
「トーマスさん、そうですね」
俺はあれから二日経ったので、頼んでいた武器を取りに工房ミズガルズに来て早々に食堂で働くトーマスと話していた。
「随分、格好が変わったな」
「入団が明日なんで服装を整えてましたから」
トーマスに言われた通り、俺の今の服装は古着ではあるが整えていた。これで俺が持つ金はある程度崩す事が出来た。あとは残った金は手持ち金として、持っておく事にしている。
「んじゃ、また機会がありゃ、俺の店に来てくれよ坊主!」
「言われなくても、行きますよ」
俺は本心で言い返し終えるとトーマスと別れて、工房カグツチに向かって、歩く。
工房を向かう途中、俺はこれから入団する光龍騎士団について、考えていた。俺が集めた情報では、とにかく、大帝国では一、二位を争う強力な騎士団である事と貴族からスラム街の者まで入団が可能となっている変わり者が多い騎士団で有名らしい。その分、実力者達が多い、強力な騎士団で有名と、なってはいるが前の入団試験を考えるにアレは明らかな『選別』だと、俺は思った。
多くの入団者達を集め、戦わせた中から生き残った者を入団出来る事になっている。つまり、勝ち残った強者だけが入団出来ているという事。
また、勝ち方は自由とも言っていた。あの中で違う勝ち方をした者いると俺は踏んでいる。
例えば、『情報』…敵の情報を知る事は相手の弱点を着く事になる。
情報を以前に防いでいる者なら尚更、隠さねばならないが、もし情報などを読み取る能力などがあるとすればそれは敗北に等しいだろう。
俺はその情報を知る敵には勝てないのは仕方がない事だと、判断している。そもそも、防ぐ方法自体が知らない。
もし、機会があれば調べて、防ぐアイテムを見つけないといけなくなるな…。
考え事をしながら、歩く事少しで工房カグツチの前に依頼した鍛治師の男が立っていた。
「来たか小僧…」
「来ましたよ。できてますよね?」
「当たり前だ…一度持ってみな」
俺は鍛治師の言う通りに依頼したサーベルとナイフを渡され、サーベルとナイフを持つ。
「少し重いけど、持っただけで造りの凄さがわかる…」
「おう、俺が作ったから当たり前だ」
右に持ったサーベルは灰色一色だが、剣の面には黒い模様の様な線が描かれている。逆に左手に持ったナイフの形状はサバイバルナイフであり、こちらもサーベルと同様に同じ線が描かれていた。
「この模様は?」
「まぁ知らねぇか…それは魔力導線と呼ばれるものだ。一定の魔力持ちが魔力を流す事で剣の耐久性、破壊力、魔法付与が可能としたものだ。通常の生産品には付けねぇものだ」
「なるほど…少し魔力流しても?」
「構わねえが流すだけならな」
俺はサーベルとナイフに少し魔力を流すと互いの面の模様が赤く染まる。
「魔力を流すとそうなる…間違っても此処で振るうなよ。斬れ味がいいからな」
「わかった。もしかしてだが名があるか?」
俺は流していた魔力を止めると赤い模様は黒に戻ることを確認すると聞く。
「オーダーメイドには殆ど、名を刻むのが俺の主義だ。そいつの名は『赤導の双刃・狩人』と『赤導の双刃・猟犬』と付けている。名付けは少し苦手だから、その名が嫌いなら好きに変えるといい」
「いや、このままでいい」
持っていたサーベルとナイフを鍛治師に渡すと近くの机の上に置いてあった鞘にしまっていく。
「それじゃ、残りを払ってもらうぞ」
「わかった。後、その二つを取り付ける革ベルトを頼めるか?」
「それなら、弟子の作った売れ残りがある。待ってろ」
鍛治師はそう言うと膝をついて机の下から箱を取り出して開けるとベルトが沢山あり、その中から一つ取り出すと武器とベルトを持って来る。
俺はその間に雑嚢の紐を解いて、残りの金とベルトの料金を出し、机の上にドンとおく。
「これでぐらいか?」
「そうだな、少し多いが良いだろう。釣り銭はこれくらいだ」
鍛治師も出された硬貨を受け取ると少し計算しながら釣り銭を出して渡される。
「毎度…」
「また、頼むかもしれない…その時はまた頼む」
「あいよ」
「わかった」
鍛治師は一商売終えると工房に戻って行った。俺はベルトを腰に締めてサーベルとナイフを取り付けると工房カグツチを後にした。
帰りにトーマスがいる食堂に食事を取った。なんだかんだで暑苦しい男の料理は嫌いになれなかった。むしろ、美味いので良い行きつけの店になっていた。
その食堂には米に似た料理がある事が主な理由かもしれないな、と思いながら料理を味わってから工房ミズガルズから去った。




