芽生えと確信
登場人物
クロスリーパー
主人公 工房の鍛治師 古代マリア
ジェシカ アンディ リーン・ホーク・マリア
占い師
アリス
アリスの住処に着いた3人は大きな木が生え大きな湖畔がありその近くに1軒の家が建っていた
「アリス!ここなの、、、、?」
「ふふ、そうよ。久しぶり過ぎて中がどうなっているのか心配だわ」
「なんかボロボロだね、、、、入っていい?」
「ええ、いいわよ」
そう言うとジェシカは扉に手をかけた。すると手が弾かれた!
「うわっ!な、何!?」
「あ、ごめんなさい、、もう10年以上は帰ってないから忘れていたわ。」
アリスはおもむろに右指を空に向けパチン!と鳴らした
すると空間が歪み幕が落ちるようにボロボロの自宅が消え真っ白でキレイな小さいお城みたいな家が現れた
「わー!!すごーい!!」
「少しやり過ぎちゃったかしらね、、ふふ」
「ううん!凄いねアリス!」
「ありがとうジェシカ、さあ貴方もどうぞ。うふふ」
、、、、。
3人はアリスの自宅に入り椅子に座った
するとアリスがジェシカを見て言う
「ジェシカ、私はあの時。マリアがジェシカに憑依し町を消し飛ばすまでを遠くから見ていたの」
「うん、、、、」
「それ見て今のジェシカにも似た様な事ができるのではないか。そう感じた事があるんだけど協力してくれないかしら?」
「おいアリス。お前、、ジェシカに何するつもりだ?」
アンディとアリスに距離を感じる
「何もしないとは言わないわ、ただジェシカの力にはなれると思ったから提案してるだけよ」
「それにアンディ。貴方が決める事じゃないわ」
「くっ、、、、」
「ジェシカ、協力してくれるかしら?」
「その前に教えてよ。協力って一体私は何をすればいいの?」
「ふふ、、簡単よ?少しだけ血を分けてほしいの。」
「そしてジェシカの持つアルカナをもう一度ここで計らせてほしいわ」
「私の推測が間違っていなければジェシカはとんでもないアルカナの持ち主だわ」
「どうかしら?」
ジェシカはアンディを見る、、、
「お前が決めろ。」
「う、うん、、、、」
「アリスは悪い人じゃない私信じる!」
「ふふ、、嬉しいわ。ありがとうジェシカ」
「早速で悪いけど少しだけ血を取らせて」
「うん。」
アリスはジェシカの血を採取しアンディに声をかけて奥の部屋に2人入って行った
すると部屋に入ったアンディがすぐ部屋から出てきた
「ジェシカ、今日は疲れただろ寝とけ。明日から特訓だからな!!」
そう言うと扉を閉めて奥の部屋に入って行った、、
********
部屋に入ったアンディはアリスに言う
「俺も必要なのか?」
「そうね、、、貴方、、もうジェシカと一緒に行動したらダメよ。」
「何故そう言い切れる。」
「分かってるでしょ?それを私の口から言わないといけないかしら。」
「、、、、、、足手まといだと」
「そこまでは言わないわ、、だけどあの子はもう私達とは歩む道が違っている」
「可哀想だとはおもうけどあの子は戦いを避ける事はできないわ、、でも貴方は違う。」
「このままあの子と居れば確実に命を落とすわよ」
「それも子を残さずにね!」
「この言葉が何を意味しているか貴方なら分かるでしょ」
、、、、、、。
「今からジェシカに教える事は貴方の為でもあるのよアンディ」
「どう言う意味だ?」
「完成すれば分かるわ、、、」
「まずジェシカは人間の血じゃないと渇きは抑えられない」
「これを解決しないとダメ」
「そして今からやろうとしている事は更に血を必要とする」
「なんだと、、、禁忌を破れと言うのか!」
「俺たちの存在が人間たちにとって恐怖の対象になれと言ってるようなものだぞ!!」
「貴方、、、なぜクロスリーパーは人間の血を飲む事を禁忌とされているか知っているの?」
「、、、、、元は分からない」
「そうでしょうね、、鉄とお酒にしか興味ないものね」
、、、、、、。
「古代マリアと言われたリーン・ホーク・マリア」
「破壊の暴君とも言われ戦いの歴史に名を残し戦う姿はまさに狂喜乱舞」
「笑いながら暴れる姿から狂喜のマリアとも言われた彼女、、」
「そんなマリアは人の生き血を啜る事で若さや力を保っていた、、、そんなマリアの力を借りたいと思った小さな村である出来事が起こりそれがきっかけで人の血は禁忌とされたのよ」
「ある意味では制約とされ今ではあなた達の足枷にもなっている、、」
「本来人間の血なら数滴程であなた達の渇きは抑えられる」
「なのに死者や動物の血を飲み干すまでやらないと行けないのか、、、」
「調べようとすれば必ず何者かによって消される」
「今私が話せるのはここまでよ」
「そしてジェシカにはマリアが使っていた血を使った斬撃が扱えると私は思っているわ」
「血の斬撃だと、、、なんだそれは、、、」
「それにはジェシカのアルカナ、、原子顕現が必要となるわ」
「、、、何を言ってるのか訳が分からない」
「そうね、、、分かり易く言うなら空気の中にある目の見えない原子を一点に集中させて形を作りそれを目標とする物体に向け投げる。と同時にジェシカの血を空間圧縮で出来た原子の塊に入れる事で核の融合が始まりとんでもない破壊力を生み出す斬撃が現れる。と言う事かしらね」
、、、、、、、。
「うふふ、、分からないわよね」
「それにアンディはもうジェシカにはお役御免よ。」
「ここでしっかり話をして決別しなければいけないわ」
「、、、、そうか。分かった」
「私は実験をするから貴方はジェシカの元に行き話をしてきなさいな、、、」
「あ、ああ。」
椅子から立ち上がり部屋を出てジェシカの眠る部屋に足を運ぶアンディ、、、
今後の話をする為にアンディはジェシカの眠る部屋の前に着き深く息を吸いゆっくりと息をはき覚悟を決めジェシカの戻れ歩いていくのだった。




