【黒ヒョウくんの反省会】議題:護衛について
おまけです。
反省内容は3話をご参照ください。
今日の議題は、先日の護衛についてです。
今回は、そのことについて反省していきたいと思います。
あの日、姉上から男性と会う予定があると聞きました。
相手は、従姉妹の友人だそうです。
初対面の男性と二人きりで会う。
……それは、少々危険なのではないかと思いました。
そのため、俺が護衛をすると申し出ました。
姉上は必要ないの一点張りです。
全く危機感が足りませんね。
姉上は、自分がどれだけ他の人の目を引くか全く持って自覚がありません。
なので、今回の件について、どれだけ護衛が必要なのかを強く訴えさせていただきました。
その甲斐あって、姉上は納得していただけたようです。そして、俺が護衛として同行することになったのです。
ここまでは、問題なかったと思います。
今回、護衛は俺の仕事になりました。
姉上を守ることは当然のことです。
……ただ。
今思えば、別に俺が行く必要はなかったのではないでしょうか。
相手は従姉妹の友人ですし、危険な人物だという話も聞いていません。
護衛が必要だという根拠も、特にありませんでした。
それなのに、なぜ俺はあそこまで同行したかったのでしょう。
少し考えてみました。
…………。
………………。
……姉上が、知らない男性と二人きりになるのが嫌だったからです。
これは、反省すべきことだと思います。
烏滸がましいにも程があります。
申し訳ありません。
それから、店でのことです。
相手の男性が姉上に「何が好きですか」と尋ねました。
すると姉上が答える前に、俺が答えてしまいました。
「姉上は甘いものがお好きです」
……これは完全に俺が悪いです。
姉上の好きなものくらい、姉上本人に答えさせるべきでした。
その後も、
「普段はどんなことをしているのか」
「苦手なものはありますか」
など、いろいろと聞かれていましたが、俺は全部答えました。
あれは、護衛として必要な行動だったかと問われると、少し返答に困りますね。
そして、その結果。
姉上から「出ていって」と言われました。
これは当然だと思います。
姉上の立場ならそうすると思います。
むしろ、よく今まで怒らなかったものだと思います。
その後は、店の外で待っていました。
別に、拗ねていたわけではありません。
姉上が俺を追い出したので、仕方なく外にいただけです。
……少し寂しかったですが。
それから、帰りの馬車で姉上は少し怒っていました。
相手の男性とあまり上手くいかなかったようです。
気にすることもないと「今回はご縁がなかったのでしょう」と答えました。
俺としては慰めたつもりです。
ですが、姉上はもっと怒りました。俺のせいだとも仰っています。
なのでつい、「ですが二人きりでも会話が弾まなかったのでしょう? 相性の問題では?」などと言ってしまいました。
今思うと、ずいぶん偉そうなことを言ったものです。
……反省しています。
よく考えてみると、流石にあの時は口を挟みすぎました。誠に不本意ですが、結果として姉上の邪魔になってしまったのかもしれません。
相手の方には申し訳ないことをしました。
姉上にも申し訳ありませんでした。
次からは、姉上が誰と会ってどんなふうに過ごすのかは、姉上自身に任せるべきだと思います。
俺が勝手に口を挟むことではありません。
ただ……姉上が知らない男性と二人きりで会うのは、やっぱり嫌です。
黙って見ていろと言うのでしょうか。
……これは、どうすればいいのですか?
以上、反省会を終了します。
では、また続きはいつか。




