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果実
幾つもの季節を巡り
膨らんでいくものはなあに
紫、赤、黄、青
爛々と
瑞々しく広がっていく波紋
したたり零れ落ちていく
水晶の涙
それは
歌うには甘く
習慣にするには苦いもの?
あなたとぼくが
交わした
遠い日の約束
それは洗礼のように…
ぼくたちは
選択をする力
意志を持っている!
いつでも
凛と澄んでいる今を
よりよいもの
愛の馥郁に
少しずつ近づいていこう
楽園は遠くにあるものではない
ここにす・で・にあるんだ!
ほら
ありふれた言葉が
星座となって連なり
煌めき
ときめいているよ
あなたがここにいれば
そのかけがえのない
貴い息がありさえすれば…
ほかに
必要なものなんて
何もないんだよ…
朝まで語り合おう
とっびきりの血の告白で!
今晩は
あなたを眠らせない…
眠らせないから




