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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第2章 領地運営編
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第90話 復興編 (スマトラ鉱山編)

翌朝シオン達は、領主の館を出て冒険者ギルドに向かう。そしてグランと会い、今後の予定について話し合う。


「それじゃ今日から・・・まぁ昨日からか。宜しく頼むぜ領主様。それで警備隊長として俺は何をやればいいんだ?」


シオンはグランに一定のローテーションで町の警備について貰うように説明し、冒険者稼業として動きたいときは申請して欲しいと依頼した。


ただあまり冒険にばかり行かれてしまうと困るので、半分ぐらいは警備隊の詰め所にいて貰うように頼んだ。警備隊の中のローテーションは、グランが上手く行くように編成するように頼む。


そして、シオンはカーミラをグランの従魔としてリンクを張れないか試してみる。すると・・・上手く行ったようで、グランとカーミラにパスが通る。


試しにグランに念話のような感じで、頭の中でカーミラに呼び掛けてみるように頼むと、会話がつながり驚いていた。


カーミラは、シオン意外とパスがつながった感じに違和感があるのか、体をもぞもぞと動かしている。


取り合えずこれで要件は済んだので、早速グランには仕事に取り掛かってもらう。ただ今の所、警備隊もそこまで忙しくなく、手が空いている状態であった。


その為グランは、シオンにサラキアの森のブレードアントクイーンの跡地を見に行ってくると伝え、早速カーミラと共に出発して行った。


それを見送ってから、シオン達は空間転移でストレイル家所有の山小屋に移動する。索敵で付近を探してみるが、どうやら近くにはレイル達はいないようだ。


シオン達はしばらく山小屋でのんびりすることにした。お昼頃になり、索敵にレイル達が反応する。小屋の外まで来ているのに中に入ってこない。


シオンが扉を開けるとレイルが切りかかってきた。シオンは自動バリアでそれを受け止める。すると・・・


「何だシオンか・・・すまない。メイアの探索に何かがいる反応があるって言うから・・・盗賊か魔物かと思ったよ」


そう言って謝ってきた。まぁ自分達以外に人の気配があったらそりゃ驚くよな。気にしないでいいよと伝え、皆に中に入ってもらう。


シオン達は久々に会ったレイル達と、ここ最近あった事などを話し、盛り上がった。


グランはもうパレットの町に到着していて、今の所仕事が無かったので、カーミラと2人で出かけたと伝えると、自分も同行したかったと悔しがっていた。


レイル達はたまにパレットの町に戻るようで、その都度町の状況を確認しながら、山小屋と往復して討伐任務にあたっているらしい。これはアイラの案だということだ。流石は内政担当だ。


シオンはこれからもその感じで宜しく頼むと皆に話し、スマトラの町に行くことを伝える。


何か用があるのか聞かれたので、かなり高LVの魔物が生息している場所があり、その部分が心配だから様子を見てくると告げる。


もし手伝えるならついて行くが?と提案されたが、パレットの町もまだ出来て間もないので、そちらを守って欲しいと伝え、シオン達は空間転移でスマトラの町に移動していった。



スマトラの町に着いたシオン達は、まず商業ギルドのバリオスを尋ねた。受付でバリオスをお願いすると、奥で仕事をしているとのことで、ギルドマスター室に案内される。


中に入室したシオン達を見てバリオスが話しかけてきた。


「お久しぶりですシオン様。今日はどういったご用件でしょうか?」


シオンは様付けでなくて構わないので、普通に話してもらうように伝える。そしてミスリルの税率の件や、商業ギルドの改革具合について尋ねる。


「商業ギルドのゴタゴタは取り合えず一段落しました。ロレンツさんがやっていた不正が無くなったので、確認作業の手間が減り、大分効率が良くなりました」


そしてバリオスは更に続ける。


「ミスリルの税率は、段階的に引き下げております。今は63%ぐらいでしょうか。少しずつ割に合わないと感じていた冒険者がミスリル発掘に戻って来てくれているので、利益は何とか確保できている状態です」


そのように報告してくれる。どうやらバリオスは部屋の中にあった調度品などを売却して、ギルド内の経費の方へ回したようだ。部屋の中が質素になっている。


シオンはバリオスに1つ確認をした。今ミスリル鉱山の中を冒険者がどこまで掘り進んでいるのかを。バリオスは帳簿を取り出し確認する。


「今は11階層まで進んでいると連絡が来ています。さすがにそれ以上は魔物がとても強いらしく、進めないとのことですね」


それが何か?とバリオスはシオンに確認してきた。その為、シオンは以前ミスリルを持ってきた時の事を伝える。すると・・・


「え・・・!?最奥の15階層まで行った!?その上ミスリルドラゴンが隠し部屋で現れたですって!?」


バリオスは唖然としている。落ち着くようにシオンが伝え、情報を飲み込むのを待つ。大分落ち着いて来たようなので、シオンはさらに今回の本題を伝える。


「15階層で終わりだと思っていたのですが・・・ソニア達の力で下の階層と繋がってしまったようで、そこから強力な魔物が溢れ出す可能性があります」


それを聞いてバリオスの目が虚ろになった。すまないと思いつつ、意識が戻ってくるのを待った。今後の方針は商業ギルドとしてどうするのかと。


バリオスは悩んだ結果、冒険者ギルドと連携して今回の件に当たる事にしたようだ。冒険者ギルドでもこの件について周知を徹底してもらい、冒険者達にいつでも防衛してもらえるようにすると言う。


シオンは固有スキルのハイテレパスの件を伝え、何かあればシオンに呼び掛けるように伝える。試しに頭の中で自分に呼び掛けるように伝えると、会話ができるとびっくりしていた。


もう驚きすぎて、シオンさんならもう何でもありでいいですよと、考えるのをどうやら放棄したようだ。


その後、問題となった15階層から鉱山のさらに地下に入り、調査してくる旨をバリオスに伝え、冒険者達には10層より下に行かないように注意喚起するように指示を出した。


バリオスはその件を冒険者ギルドのバルクに伝えますと答え、シオン達は先にミスリル鉱山に出発するのであった。

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