↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第2章 領地運営編
79/144

第78話 復興編 (スマトラの町勧誘編)

シオンはソニアとカーミラがあけた穴を見ていた。索敵を伸ばしてみると・・・どうやら地下に空洞が出来ていて、まだ階層が続いているようだった。


一応今のレーザーの攻撃でかなりの魔物が犠牲になったようだ。


地下の魔物はかなり密集していたようで、索敵で確認するとこのレーザーが通ったところだけぽっかりと印が消えている。


ソニアもカーミラもLVが上がったのが分かる。このままLV上げに行きたい所だが・・・今は商業ギルドの件が先である。


一応ここから高位の魔物が溢れて来ては困るので、自動バリアを10枚重ねて蓋をする。仮に破られたらシオンにアラートが届くから大丈夫だろう。


シオン達は15階層を後にして、商業ギルドまで戻って来た。



そしてシオンはバリオスを探し、先程の打ち合わせ通りに事を運ぶ。


「シオンさん・・・ミスリルを取ってきてくれたのですね!こちらに置いて下さい」


そう言って、職員達に分かるように取ってきたミスリルを取り出して、指定の場所に置く。


「ズズン!!」


職員達のが唖然とする。遠くでその様子を見ていた商人たちもその様子を見て・・・



「おいさっきの輸送してきたやつじゃないのか?今度はミスリルだぞ!?」


「どっからあんなに大量のミスリルを持ってきた!?」


「もう浅い階層ではほとんど手に入らないはずだ!」


「そもそもまだ商業ギルドを出て行って半日もたっていないぞ!」



そう言ってスマトラの商業ギルドの中はかつてない活気に包まれていた。その声を聞きつけてギルドマスターのロレンツが出てきた。


「何の騒ぎだ!ん?これは!?ミスリルの原石じゃないか!?しかもこんなに大量に!」


それを見てバリオスにどういうことだと確認をする。


バリオスはこちらのシオンさんが取ってきてくれたのですよと説明し、これから報酬をお支払いするところですと告げる。


すると・・・先程のギルドマスター室の態度とは一変し、急に馴れ馴れしくなってきた。そして是非お話聞かせて欲しいとギルドマスター室に来るように促す。


その隙にバリオスにシオンはアイコンタクトを取り、シオンはロレンツとギルドマスター室に入って行く。


作戦はこうだ。シオンが持ってきた品物をバリオスと職員が、他の商人がいる中で先に鑑定し、重量などを測定する。


そして奥の素材置き場に運ぶのである。そしてギルドマスター室を出たシオンが絶対隠蔽を使い、素材置き場に行き、ミスリル全てに刻印をし、絶対隠蔽でそれを隠す。


これで一緒いっちょあがりである。刻印は以前の書類同様に魔道具で行う為、偽造不可能である。そしてミスリルに刻印したのは今回が初めてであり、追跡も出来る。


その部分を削り取れば分からなくなるが、そうさせない為の絶対隠蔽である。あとは不正を働いている者を炙り出すだけである。



その後リシア達には宿屋 光玉亭(こうぎょくてい)くつろいでいてもらい、シオンはバリオスと約束の場所で待ち合わせを行う。


「すいませんお待たせしましたシオンさん。それでどうですか?動きはありますでしょうか?」


そう尋ねてきたので、今のところはまだですと答える。深夜に差し掛かる時に・・・印が動きだした。何個かに分けて運んでいるようだ。


シオンはバリオスに動き出したことを伝え、その動きを追う。すると・・・


「やはりロレンツさんが犯人でしたか・・・」


バリオスはうなだれていた。やっていないと信じたかったようだ。しかし結果が全てである。その後も追いかけていくと・・・一軒の店に入って行く。ここは・・・


以前シオンが宿屋 光玉亭こうぎょくていの従業員のエリスに教えて貰った武具屋ベリルであった。中の様子を見ていると店主と何かを話しているようだ。


「ロレンツさん・・・これはかなりいい品質のミスリルの原石ですよ。本当にいつものお値段で宜しいのですか?」


そう尋ねる店主に対し、


「なにいつもお世話になっていることですし、これもサービスの一環ですよ」


そう言って何も知らないであろうベリルの店主に、ミスリルの原石を売却しようとしていた。


決定的瞬間を確認したので、シオンがバリオスにいいかと尋ねる。すると・・・


「いえ少し待ってください。店主がお金を持ってきて、それをロレンツさんが受け取った後に入ります」


そう言って様子を見る。すると・・・店主は買取り金と思われるお金を持ってきた。それをロレンツが懐にしまう。横領成立である。



バリオスが明かりのついていない店内に入る。シオンは絶対隠蔽で姿を隠して入る。念のためにバリオスには自動バリアを付与する。


いきなり店内に入ってきたバリオスを見て、店主とロレンツが驚く。そして、閉店後に許可なく入ってくるのは失礼ではないかとロレンツがバリオスを責め立てる。しかし・・・


「店主。今ロレンツさんからミスリルの原石を買い取りましたか?」


と確認する。すると・・・


「ええ買取りさせて頂きました。いつも御贔屓ごひいきにさせて頂いて有難く思っております」


これで証人の言質は取れた。その為、ロレンツにも確認を取った。今懐に入れたお金はミスリルの売却金で間違いないかと。すると・・・


「今頂いたのは日ごろのお礼ですよ。御贔屓にしていると今店主もおっしゃっていたではないですか」


あくまでしらを切るようだ。店主にそうなのかと聞き返すと、それはおかしいという話になった。


ではそのミスリルの原石は何処から持ってきたのかをロレンツに確認すると、独自のルートで仕入れて来たものだと言い張る。それは間違いないかと問いただすと、しつこいぞと怒り出した。


一連の話をもう1人にも聞いて貰いますかと思い、絶対隠蔽を解く。解いて出てきたのはシオンだけではない。もう1人いる。警備責任者のクラウスである。


いきなり現れたシオンとクラウスに話を聞いていなかったバリオスも驚いた。そしてシオンさんにやられたなという顔をした。シオンはバリオスにも一応目を光らせていたのだ。


そして一連の話を聞いていたクラウスは、店主に先程買い取ったミスリルの原石の場所に案内してもらう。そしてそれを持って戻ってくる。


「シオン様。こちらの原石で間違いないでしょうか?」


そう言ってクラウスが確認してくる。シオンは絶対隠蔽を解除する。すると・・・魔道具で刻印された文字が輝きだす。その刻印されたものは【シオン】と書かれている。


シオンは勿論原石には全く触れていないにも拘わらず、本人しか書けない刻印が現れた。もう言い逃れは出来ない。


先程これは独自のルートで仕入れたものだと言い張ったのである。それをシオンもクラウスも聞いていた。


商業ギルドからミスリルを運び出す所もクラウスと共に確認している。完全に追い詰められたロレンツは、外に逃げようとした。しかしシオンに回り込まれ、一撃で気絶させられる。


店主には申し訳ないが、衛兵詰め所で事情聴取を受けて貰い、ついでにロレンツも詰め所に置いて来た。


後はこの持ち出された原石とギルドに残っている原石の量を確認すればはっきりする。まぁもう結果は出ているのだが。


バリオスと商業ギルドに戻り、重量を照合した結果・・・ピッタリ持ち出された分が減っていた。これで不正は揺るがないものとなったのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。