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異世界で好きに生きていいと言われたので、3つの願いをした  作者: 猫丸ストレート
第1章 3つの願い編
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第52話 卒業試験編 (火山帯編)

前日野営した場所でシオン達は1日休みを取った。その後、また4日かけてエウリーの町まで戻ってきた。


そしていつものようにストレイル家の庭に降りて貰う。謎の風が吹いた後に人が現れるのは、もう恒例行事となっており、警備兵たちもものすごい勢いでは駆け寄ってはこない。


シオン達が手を振ると、いつもの事かと持ち場に戻って行った。



その後、ストレイル家の使用人にラディスのいる場所を確認し、ダイニングにいると言う話なので、案内してもらうことにした。ドアをノックした後に、


「旦那様。リシアお嬢様方がお戻りになられました」


そう伝えると、中に入るように促される。シオン達が中に入ると、


「おかえり皆。どうやら無事に帰ってきたようだね。それで?魔炎石は取ってこられたのかい?」


シオンは勿論と伝え、どこに出せばいいかを確認した。すると、ミスリル鉱を置いたところの脇に持って行って欲しいという。


シオンは収納していたマグマンゴーレムを1体そこに置いた。


「ズズン!!」


それを見てもラディスは驚かなかった。


ミスリルゴーレムを見せられ、ドラゴンを見せられたラディスには、マグマンゴーレム程度では驚かなくなっていた。


シオンが置いた後に、ラディスが連れてきていた職人に確認させる。


「旦那様。前回のミスリル鉱と同様で、こちらの魔炎石も品質がとても素晴らしいです」


それを聞いて、ラディスは職人を下がらせた。そして・・・


「シオンにリシア。課題を見事にクリアしたと認める。よって・・・卒業試験は合格とする!」


リシアは嬉しさにシオンに抱き着いた。そして・・・頬にキスをしてきた。シオンは驚いたが、お返しにおでこにキスをしてあげる。


すると・・・まさかシオンからして貰えるとは思っていなかったのか、リシアはその場で倒れてしまった。その顔は真っ赤である。


積極的ではあったが、逆になると極めて弱いという事がわかったのは収穫だった。


そんなことを考えている場合ではなく、倒れたリシアを部屋に運んでいく。先程のリシアの行動を見ていたソニアは、シオンをぺろぺろと舐めてきた。


そんな状況をラディスは見て笑い、とても幸せそうな顔をしていた。


その日は目が覚めてシオンを見ると、再びリシアが倒れてしまったので、まともに話が出来るように1日待つことにした。


翌日になっても顔は赤いままだったが、何とか会話が出来るようになった。そして朝食の時に、これからの状況をラディスに尋ねる。


「君達は無事に合格した。その件を昨日のうちに学園長には伝えておいた。3日後に理事長室にて卒業証書を授与される。それまでに、友人に挨拶でもしてくるといい」


そう言って、学園に行ってくるように促された。


一度部屋に戻ってから、シオンはリシアに別々に学園に行こうか?と尋ねると、一緒に行くと言葉少なに答える。


このままぎくしゃくするのも嫌だったので、シオンはリシアを抱きしめた。そして何もせず、そのままでいる。


リシアは初めはびっくりしていたようだが、力が抜け、抱かれるがままになっている。そして、しばらくすると安心したのか、いつものリシアに戻ってくれた。


その後、ソニアも加えて3人で学園に向かい、レイル、アイラ、メイアの3人に無事に課題をクリアしたことを伝える。すると・・・


「シオンやったな!先に卒業されてしまうのは悔しいが・・・俺も学園の訓練頑張るよ!」


「リシアおめでとう!少し寂しいけど・・・いつでも会えるよね。それと・・・たまには遊びにきてね」


「2人ともおめでとうっす!私も2人に追いつけるように頑張るっす!」


そう言って皆祝福してくれた。


そしてシオン達2人に触発されて3人も、更なる飛躍を心に刻むのであった。



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