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草原の宿 二話 銀が高価な理由

-- side you --


「ボク達、無一文なんですが・・・」


 うん、そうだよね。


「・・・え?」 

 凄い困った顔のアーズ、そして天を仰ぐ。



「なんじゃ、やっぱり無一文か!」

 ガッハハハと笑う・・・ドワーフ達。


「じゃが心配は無用、ちょっとこっちに来い。」

 ブードン・・・ちがう、ガバックが壁に掛かった掲示板に近寄っていく

 だが掲示板には何も貼っていない。


「こっちじゃ」

 ガバックが掲示板の横の大きな板を指差す。掲示板より大きな板には、びっしりと文字が書き込まれている。


「これはここらで取れる、薬草やら獣やらの買取表じゃ。ルルーコ商会の者なら、大体この値段で買取するわい。勿論鮮度やら傷やらで値段は変わるから目安程度にな。あとルルーコ商会の者は胸にこのバッチをつけておる。」

 と、ガバックは『金色のバッチ』を見せてくれた。

 バッチにはビールジョッキみたいな絵が彫られている。


「まぁ、あの焦げたイノシシみたいなのは、買取拒否させてもらうがの。」

 ガッハハハと笑うガバック。


「獣の解体はワシらの兄弟のモルッタがやるから、宿の裏にある解体所に持っていくといい。まぁ血抜き程度はしたほうがいいかもな。血抜きが出来んときは、なるべく冷やすことじゃな。」

 指を立てて注意じゃぞって感じのガバック。


「なるほど、わかりました。ホルップさん、ありがとうございます。」

 ガバックをホルップだと思っているウイ。


「なぁに、こっちも商売じゃしの」


「支払いはちゃんと交易通貨で頼むぞ」

 アーズが横槍をいれてきた。


「わかっちょるよ。細かいのう。」

 と半笑いのホルップ。


「最終的に宿の儲けになるからな。」


「ふん、なら結果的にはワシらの懐に戻ってくるわけじゃわい。何通貨でもよかろうて。」

 ガッハハハと笑うホルップ。


「酒代もそこからでるからな。」


「おっと、そりゃちゃんとせんとな。また安酒しか買ってもらえん。」

 またガッハハハと笑うホルップ。


「交易通貨以外は何かあるんですか?」


「ふむ、通貨を知らんのか?とんだ田舎者じゃの」

 呆れるホルップ。


「まぁ休憩がてら説明してやるか。椅子に座れ。」

 と、ドッカっと椅子に座って、小さな袋をとりだした。





-- side my --


 ホルップがテーブルの上にコインをばら撒いた。


 アタシ達も適当な丸太に座る。ずっと持ってたパラチョコ槍を置く。床に刺さった気がしたけど、黙っておこう。だって誰も気づいてないし。



「まずコレが、1番安い『貝貨ばいか』じゃ。」

 小さな貝殻を取り出す。

「一見ただの貝殻のようじゃが、実は薬にもなっての、本当はそれなりの価値があるんじゃが、それよりよく効く薬草があるから薬としては使われんようになったんじゃ。じゃが貨幣としての価値だけはあるんじゃよ。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『銭貨せんか』、中央に穴があいておる。よく見たら片面にだけ細工がしてあるんじゃが、まぁ殆ど消えておる。軟らかい金属なんで取り扱い注意じゃな。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『黄銅貨おうどうか』、大体これ1枚で酒が1杯飲めるんじゃ。だから別名『酒貨』じゃ。これも片面にだけ細工がしておるんじゃ」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『銅貨どうか』じゃ、両面に細工がある。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『白銅貨はくどうか』、まぁ、これ1枚あれば、街でも1日は大丈夫じゃな。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『金貨きんか』じゃな。まぁ今更何も言うことはあるまい。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「これが『白金貨しろきんか』じゃな。普通に生活する分には価値が高すぎて使いにくいのが何点じゃが、旅人が持ち歩く分にはいいんじゃ。」

     ホルップが木製のコップを軽く仰ぐ。

「で、これが1番価値が高い『銀貨ぎんか』じゃが、まぁ今は貨幣としてはあんまり流通しとらんの。」

     ホルップが木製のコップを・・・コップの中身が無くなったようだ。



「そんな説明じゃ価値が分からんじゃろ。」

 ガバックが横槍をいれてくる。



 ガバックが貝貨と銭貨を並べて、

「貝貨10枚で銭貨1枚じゃが、まぁ貝貨はほとんど使われる事はないじゃろう。」


 銭貨の横に黄銅貨を並べて、

「銭貨5枚で酒貨1枚じゃ。酒1杯分じゃな。」


 銭貨の横に銅貨を並べて、

「銭貨10枚で銅貨1枚じゃ。酒2杯分じゃな。」


 銅貨の横に白銅貨を並べて、

「銅貨5枚で白銅貨1枚じゃ。酒がかなり呑めるな。」


 銅貨の横に金貨を並べて、

「銅貨10枚で金貨1枚じゃ。」


 金貨の横に白金貨を並べて、

「金貨5枚で白金貨1枚じゃ。」


 金貨の横に銀貨を並べて、

「金貨10枚で銀貨1枚じゃな。」



「でだ、その交易通貨以外で、帝国通貨やら王国通貨があるんじゃ。基本は一緒なんじゃが、純度が低かったり、小さかったりするんじゃ。商人から嫌われる理由じゃな。」

 補足してきたホルップがちょっと苦い顔をする。


「ひどいのは欠けとったり、割れとったりするしの」


 なるほど、基本的に交易通貨で取引するのがよさそうだね。


「ピートゥさん、金貨より銀貨の方が価値が高いんですか?」

 確かに金の方が銀より高価なはず。

 でもウイ兄、それガバックだよ、ピートゥじゃないよ。


「太古の昔、金の方が価値が高かった時代もあったと聞いたことがあるがの。銀の方が遥かに高価じゃわい。」


「え?何故ですか」


「銀は武器として使うからじゃ。特に魔物や不死者アンデッドに特効があるんじゃ。しかし銀は武器として使う分に脆い、数回使うと壊れるんじゃ。」


「ほうほう」


「じゃから、下手な財宝や素材より壊れた銀の武器の方が価値が高い場合が多いの。」


「なるほど」


「まぁ硬い金属、主にミスリルと混ぜるミスリル合銀は武器の中でも1番人気じゃの。もちろん値段は貼るがの。」

「ただミスリル鉱石自体が希少性が高いからのぅ・・・ぜにを積めば買えるという物でもない。売る時は銭は取るがの。」


「この辺には魔物も不死者アンデッドも居らんから不要じゃがの。普通の武具ならそれほど値も張らんし、モルッタに言えばいくらでも売るぞい。」

「ま、おまえらは銭を儲けるのが先じゃな」


「何わともあれ、最初はその変な剣と魔法で頑張るんじゃな。」

「獲物を丸焦げにせんようにな。」



「ご教示、ありがとうございました。」


「ふん、休憩がてらの暇つぶしじゃわい。気にすんな。」

「まぁ分からん事があったら、ワシかピートゥに言えばまた教えるわい。」



かなり手探り状態なんで、整合性が取れてないかも・・・

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