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プロローグ 『空っぽ』

はじめまして___。

今回が初めての投稿となります。

拙いところもあると思いますが、最後まで見守って頂けたら幸いです( ノ;_ _)ノ

今日も×××な、1日が過ぎていく。


窓の外では、いつもと変わらない景色が流れている。


教室にはたくさんの感情が溢れている。

テストの点数に喜ぶ声、

些細なことでぶつかりあう声、

くだらない話に机を叩いて笑う声、様々だ。


なのに___

 

"私の中には、何も残らない。"


___空虚だ。



黒板に書かれた文字を眺めながら、私はぼんやりとそんなことを考えていた。


「ハクさーん」


不意に声をかけられる。


「帰りの掃除お願いしてもいい?」


振り返ると、クラスメイトが立っていた。


「いつもありがとね~」


「、、、うん」


それだけ答える。


彼女は「じゃ、よろしく~」と手を振って、友達のところへ戻っていった。


教室の中に、またざわめきが戻ってくる。


「ハクってさー」


「ん?」


「いつも何考えてるか分かんないよね」


「分かるーw」



小さな声。でも、はっきりと鼓膜を伝って聞こえてくる、


聞こえていないふりをする。

 

別に、どうでもいい。


私は机の上を片付ける。


そして、誰もいなくなった教室で、一人で掃除を始めた。


箒を動かす。


床に落ちた小さな埃を集める。


ただ、それだけ。


今日も。


いつも通り。


何も変わらない。


そんな日々___。


_____________________________________


私は、「優しいね」って言葉が嫌いだ。


昔から、そうだった。


誰かに何かを頼まれれば、断れない。


嫌だと思っても、「いいえ」が言えない。


断りたい、とは思う。


気づけばいつも、相手の言う通りになっている。


みんなはそれを「優しさ」と呼ぶ。


、、、違う。

私は優しくなんてない。


ただ、自分で決められないだけだ。


「ハクって優しいよね」


その言葉を聞くたびに、胸の奥が少しだけ痛くなる。


褒められているはずなのに。


どうしても、嬉しくない。


むしろ、


「自分には何もない」


そう言われているような気がする。


_____________________________________


掃除を終え、鞄を肩にかける。


「帰ろう、、、」


誰もいない教室に呟いた。


いつも通り。


いつもの道。


見慣れた景色。


何気ない、殺風景な世界。


家へ向かって歩いている途中、ふと思う。


「、、、少し、一人になりたいな」


家に帰っても、きっと同じだ。


だから今日は、少し寄り道をすることにした。


_____________________________________


ここまで読んで頂きありがとうございます。


初めて物語を文章にして、頭の中にある景色や感情を「文字にする」ことの難しさをすごーく実感しました。

思い浮かべているものは同じはずなのに、言葉ひとつ、表現ひとつで伝わり方が変わってしまう。

何度も書いては直しての繰り返しでした(・・;)

でも、それと同じくらい楽しかったです!


特に今回の冒頭を書いていて印象に残ったのが、ハクの心情です。

ずっと頭の中で考えていたハクの孤独感を、ひとつひとつ言葉にしていく。

そうして文章として目の前に並べてみると、考えていたとき以上に、ハクの心が哀しく感じられました。


この物語は、世界の仕組みから物語全体の流れ、登場人物たちの言葉や行動、心情まで、細かなところにも意味を持たせながら作っています。

まだ冒頭なので、分からないこともたくさんあると思いますが、

これから物語が進むにつれて、この世界のことも、ハクのことも、少しずつ見えてくるはずです。


ここからハクの物語がどう動き出していくのか。

次のお話も、楽しみにしていただけたら幸いです。

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