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希望を抱きし者  作者: 夜海 来火
第1章 エイリアン侵攻
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8話 軍への覚悟

カイたちが空港からヘリコプターに乗り、アメリカに移動している丁度そのころ、ハワイ島でも空港からアメリカへ非難する人々がいた。


「慌てずに乗ってください!荷物は必要最低限に!」

「女性と子供を優先してください!」


アメリカ軍が飛行機に乗車する人々を、誘導していたが、そこにも、魔の手が忍び寄っていた。


「きゃぁぁぁぁ‼‼」


一人の女性は急に叫び出した。すると、他の人々も空を見上げて悲鳴を上げていた。


ハワイ島を覆うように、エイリアンが操る大艦隊が上空に浮かんでいたのだ。

その大艦隊からまた、50体ほどのエイリアンが降りて来た。


その光景を見た人々は恐怖のあまり、飛行機へと一斉に駆け込んだ。


その様子を見ていた一人の軍人は空から降りて来た50体ほどのエイリアンたちの前に立ちふさがった。


金髪で、筋肉バキバキの軍人はエイリアンたちを睨み、呟いた。


「俺の故郷は、潰させねぇ!」


そんな金髪の軍人に、二人の部下と思われる軍人が言い詰めた。


「アーテム大佐!無茶です!ここにいる軍人は26人!ほとんどがアメリカに防衛移動しました!我々の数では奴らを倒すことはできません!」

「早く我々もアメリカに移動し、態勢を立て直してからでも」


「もう日本は奴らに占領された。俺はこれ以上、人類の領土を奪われたくないだけだ。それに、」


すると、アーテム大佐は拳を握りしめ言う。


「この一刻を争うときに死ぬ覚悟が無い奴は……軍人辞めろ」


その言葉は部下たちの心に打ち刺さり、部下たちは言い返すことが出来なくなってしまった。

そんな部下たちにアーテム大佐は言う。


「お前らがこの場から逃げようが逃げまいが、どちらでも構わん。お前たちには愛する者、愛する家族がいるだろうからな。だが、お前たちが後退することによって、愛する者が奴らの手に落ちてしまうかもしれんがな」


すると、一人の軍人が叫び出した。


「俺は戦います‼‼たとえ敵が怪物であろうと、悪魔であろうと、戦死の覚悟は出来ております!」


さらに次々と戦いの準備を始める軍人たちが出てきた。


「自分もこのまま逃げて生き残るのはごめんです‼」

「自分も戦います!家族があいつらに殺されるのだけはイヤですから!」


「よし、なら行くぞ‼人類の力を見せてやれ‼」

「「「ラジャァー‼‼」」」


軍人たちは空港に降りて来たエイリアンたちに向かって走り出した。

また軍人の何人かが軍人用倉庫から戦車を起動させていた。


「人々が乗った飛行機が出発するまで、俺たちはあの飛行機に近づけさせてはならない!何としても食い止めるぞ‼」


アーテム大佐はそう指示すると、エイリアンたちが放って来たレーザーをシャンプやしゃがみ込みながら避け、エイリアンの大群に近づいて行った。


「あの大群にこいつをぶちかます‼」


軍人たちの先陣を走っていたアーテム大佐は手榴弾を取り出し、安全ピンを抜き、エイリアンの大群の中心部分に投げつけた。


それと同時にアーテム大佐は後ろを振り向き、叫んだ。


「伏せろ‼」


その合図とほぼ同時に手榴弾がエイリアンの大群の中で爆発を起こした。

その爆発でエイリアンの腕や足が飛んで来るのを見たアーテム大佐は確認した。


「やったのか……?」

「よし!倒した!倒せたぞ!後残りは5体ほど!いける!」


さっきまでビクビクしていた軍人も、エイリアンの大群の大半を倒したため、喜んだ様子だった。


余裕な表情を見せるアーテム大佐の真上から突如、声が聞こえて来た。


「ほぅ……。地球人としてはなかなかお強いですね……」

「なに⁉」


すると、アーテム大佐に向けて真上から2発のミサイルが降ってきていた。

アーテム大佐はすぐに前転し、そのミサイルの直撃を避けたが、背中に爆風を受けた火傷を負ってしまった。


「痛っ、誰だ⁉貴様は⁉」


アーテム大佐は空に浮いているエイリアンに聞く。だが、そのエイリアンは他のエイリアンたちとは人肌違かった。まず、地球人の言葉を話すことが出来るのだ。そして、背中にはミサイルの発射装置のような物を背負っていた。その発射装置は巨大な鋼鉄の箱に、ミサイルを発射する穴のようなものがいくつもあるものだった。

そのエイリアンは呆れた表情で言う。


「まさか、この私がわざわざ地球人を狩りに地上に降りるとは、心外ですね」


すると、アーテム大佐がそのエイリアンを睨みつけ聞く。


「何故、貴様は言葉を話せる?他のエイリアンたちは話せなかったはずだが……」

「おっと失礼。私は他のエイリアンより高めの知能を持っている“アルファエイリアン”と言いましてね、他にも戦闘能力が高い“ベーターエイリアン”。そして、特殊能力を持つ“ガンマエイリアン”がいるのですよ。私は飛躍的に知能が高いので、貴方たちの言葉などすぐにわかりますよ」

「おいおい、そんなにベラベラと話してて良いのか?情報漏れを起こすなんて、お前の知能は狂ってるんじゃないのか?」

「どうせ、死んでしまうので大丈夫ですよ。死体は口を動かしませんからね」

「余裕だな、すぐに黙らせてやるさ」

「やって見てください。エイリアン軍幹部であるキャノルが直々に殺してあげますよ」


エイリアン軍幹部の襲撃……!





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