35話 届かぬその手
ルヴァムから逃走の際にバラバラに別れてしまった突入班。アーテム大佐とサナはアルファエイリアンのキャノルと交戦し、アーテム大佐が16連砲を用いて撃破。春香とティアルは訓練場のような場所で大量のエイリアンたちを撃破したが、そこに新たにガンマエイリアンであるペルラスが現れる。そして、ルヴァムから追われ、何とか逃げ切ったラルフが休憩を取った場所は、朱谷カイが保管されていた実験室だった。
(おい、このガラスの中にいる人って、奪還目的人物と顔が似てないか⁉)
ラルフはそう思いながら、ガラスの中で拘束されている人の顔と朱谷カイの写真の顔を見比べたが、そっくりだった。
そのとき、白衣を着たエイリアンたちがその実験室に入ってきた。
「しまった‼」
「侵入者ダ!実験ノ邪魔ヲサセル訳ニハイカナイ!殺スゾ!」
白衣を身にまとったエイリアンたちはラルフに向けレーザー銃を構えた。だがラルフはいち早く弓からエネルギーの矢を放ち、二体のエイリアンを撃破することができた。
「よし、ここで倒される訳にはいかないからな!この朱谷カイってのを奪還すれば作戦は終わる!」
そう言い、ラルフは朱谷カイが収納されているガラスの物体を割ろうとしたが、その物体はビクリとも動かなかった。エネルギーの矢を放ったりもしたが、ガラスは無傷だったのだ。
「くそ!このガラ……」
ラルフはふと気づくと、自分の右胸に剣が突き刺さっていることに気づいた。そう、背後からルヴァムが剣を突き刺していたのだ。
「うっ……⁉」
「少シ遅カッタナ。ソウカ、貴様ラノ目的ハソノ地球人ノ回収ダッタカ」
「ガハッ‼」
ラルフは吐血しながら、その場に倒れ込んでしまった。
(後……目標まで少しだったのに……、く、くそぉ……)
ラルフから剣を引き抜いたルヴァムは、歩き出しながら剣をしまった。
「次ハ奴ラダナ」
ルヴァムはそう一言言うと、その場を去って行ってしまった。
一方、武器をそれぞれ構えた春香とティアルは、ガンマエイリアンのペルラスと戦おうとしていた。
「まず、俺が奴の様子を見る!お前はいつでも攻撃できる準備をしてくれ!」
「わかった!」
ティアルはそう春香に指示を出すと、ティアルはペルラスに向けて走り出し、二機のレーザー銃から二発のレーザー銃を放った。
だが、ペルラスはそのレーザーを触手でつかみ、そのまま打ち消してしまった。
「エネルギーを触れることができるの⁉」
春香はそう言うと、ペルラスはティアルの足に一本の触手を巻きつけた。
「足に⁉」
ティアルはその足に巻きつけられた触手を、レーザー銃で撃とうとしたが、ペルラスはティアルの足を引っ張るように、引き寄せて行った。
(クソ!このままじゃ、あの怪物の攻撃を受ける!いや⁉これはチャンスだ‼奴が俺を引き寄せてるなら、奴の目の前から強烈な一発を放ってやる‼)
ティアルはそう考えつくと、そのまま引き寄せられながら、レーザー銃とレーザー銃を組み合わせ、一つの大砲にし、ペルラスの目の前で撃つ態勢に変えた。
目の前で大砲をペルラスに向け、ティアルは勇ましく言う。
「これでも喰らえ‼‼‼」




