プロローグ
太古の昔、天空から舞い降りし女とその地で生きる男が恋に落ちた時、始まりの者生まれん。
その者、やがて新たな命を生み、10つの希望を放てり。
世界が破滅に向かう時、10つの希望は輝きに満ち溢れ、世界の鍵とならん。
その者こそ、歴史に刻まれた我らの鍵なり。
1984年、長く続いた忌まわしき戦争も終戦し、人類は平和を築き上げたころ、ある予言者の一言が世界を震わせた。
「2084年にて、宇宙から舞い降りし襲撃者により、多くの命は亡くなり、世界は破滅へと向かうであろう」
そして、2084年。
予言どおり、宇宙人と呼ばれる人間型の【エイリアン】が地球への侵攻を開始。
地球の日本上空で、宇宙人と地球人の戦争が開戦を迎えた。
地球では考えられない化学兵器の空飛ぶ円盤や謎の飛行物体に対し、地球人は戦闘機で応戦。その戦闘機には、いくつかの小型原子爆弾が含まれていた。
エイリアンが操る小艦隊を次々と小型原子爆弾で破壊し、地球人は圧倒的な力の差をつけ、エイリアンの侵攻は失敗するかに見えた。
しかし、エイリアンの操る大艦隊の光熱線が、地球人の戦闘機を全て粉砕し、戦況は大逆転する。
また、地球の大地に向け、大艦隊から8億のエイリアンを投入。
大地に降りてきたエイリアンに地球人はあらゆる戦闘兵器で対抗したが、彼らの未知なる武器の前では、なす術もなく制圧されていった。
そして、ある一人の地球人の脳をコントロールすることに成功したエイリアンは、その一人の地球人を利用し、地球の受け渡しの要求を求めてきた。
「我々はこの星を荒らしに来たのではない。今から24時間後までに要求が飲まれぬ場合、地球人はこの星に存在することは不可能になるであろう」
この要求に対して、地球人は全面降伏するかに見えた。
が、あるエイリアンの武器を手にした黒髪の青年が、エイリアンたちに立ち上がっていた。
エイリアンはその黒髪の青年に、レーザー銃のような物を扱い、黒髪の青年に向け発砲したが、バリアのような壁が黒髪の青年を守っていた。
また、エイリアンが扱っていたのと同じ、別のレーザー銃を構えた黒髪の青年は、その銃でエイリアンたちを打ち抜き、凌駕した。
するとその黒髪の青年は、戦火に包まれながら、ある伝説を口にする。
「世界が破滅に向かう時、10つの希望は輝きに満ち溢れ、それぞれの希望は羽ばたきの時を迎える」
その黒髪の青年は人間でありながらも、本来人間が扱えないエイリアンの未知なる武器を使い、エイリアン軍に立ち向かおうとしていた。
「戦火を交えた時、1つの希望、ここに動かん!」
地球はエイリアンに対して全面降伏をするかに見えたが、ここに1つの希望が現れた。