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希望を抱きし者  作者: 夜海 来火
第1章 エイリアン侵攻
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1話 地球への侵攻

2084年8月17日、午前10時。


太陽は雲に隠れ、どんよりした空が戦場である日本、東京都を覆っている。

開戦から2時間あまりで東京都はほぼエイリアンに侵略され、男性と女性共に多大な死者を出していた。

また、エイリアン軍は少年少女の身柄を確保し、実験体として連行していく行為も見られた。


一体、地球はどうなってしまうのだろうか?このまま滅びてしまうのか?この俺、朱谷 塊あかたにかいはそう思いながら、時計を見ていた。


「あと……4分か」



そのころ、 東京都をエイリアンに見つからなぬように行動していた一人の女性がいた。


「カイがいる場所まで、あと走って3分くらいね!なんとか、見つからないようにカイと合流しなくっちゃ!」


彼女の名は天野春香あまのはるか。この子も俺と同じで特殊な力を持っている。

性格は曲がったことは許さないクソ真面目だが、信頼できるパートナーである。


エイリアンに見つからぬよう、俺と待ち合わせしていた場所に移動する春香であったが……。


「○#〆¥☆‼‼」

「*$#〒*:\%‼」


どこからか、不思議な言葉が聞こえて来ると、春香の目の前に二人の全身から光を放つ人物が現れた。


そう、春香の前に現れたのは地球を侵略しにやってきたエイリアン軍の兵士たちである。


エイリアンとは、人間型宇宙人のことで、見た目は人間とあまり変わらないが、全身から光を放ち続けている。


そして、どのエイリアンも目がつり上がっているのが特徴だ。


そんなエイリアン軍の二人は、春香に向けて銃からレーザーを放射した。

レーザーが一直線に春香に向けて飛んで行ったが、そのレーザーは、バリアのような壁によって防がれてしまった。


春香を守るように、透明なバリアが春香を覆っていたのだ。

「アタシをなめないでね!」

春香はそう言いバリアを解くと、今度はエイリアンたちが腰に装備しているのと同じ剣を構え、二体のエイリアンのうちの一体目を斬りつけた。


その剣は刃の部分が放射能の塊でできている、ビームソードというやつだ。


一体目のエイリアンを斬りつけた春香は、春香から距離をとり、レーザー銃を向けたエイリアンに向かって、ビームソードを槍投げのように勢いよく飛ばした。


そのビームソードはレーザー銃からレーザーが飛ぶ前に貫通し、エイリアンの頭に刃の先端部分が刺さっていた。


「どーよ!」


そう喜んでいた春香だが、まだ安心はできなかった。

たくさんのエイリアンたちが何時の間に春香を囲んでいたのだ。

建物の上や、建物の陰や、路上に駐車してある車の上など至る場所にエイリアンがいた。

その数はおよそ20体ほどだろう。


「敵ハ雌一体ダ、20人モイレバ何トカナルダロウ」

「大人シク捕マルンダナ。地球人」


宇宙人たちはそう春香に命令すると、春香はそのまま手を上に上げ、ニヤリと笑った。


「誰が雌一体だけですって?」


すると、激しいレーザーの雨がエイリアンたちを襲った。

そのレーザーは5体ほどのエイリアンの身体を貫通するほどの威力だった。


15体のエイリアンたちはそのレーザーの雨を避け、ある一体のエイリアンが建物の壁に背中を添えると、建物の中からビームソードの刃が壁を突き破り、そのまま壁に背中を添えていたエイリアンの身体を貫通した。


「ナンダ⁉ナニガ起キテイル⁉」


また別のエイリアンがその建物に向かって、レーザー銃を撃つと、その建物の壁はレーザーの衝撃によって崩れ始めた。


崩れた壁の向こうには人影が見えたが、土煙で誰かはわからなかった。

その人影からレーザーがエイリアンに向かって飛んでくると、そのエイリアンは背中に装備してあるジェット機のような物を使い、空を飛びレーザーを回避した。


だが、その人影がいた建物から何かが天井を突き破り出てくると、その黒い影は空を飛行し、空に回避したエイリアンをビームソードで斬りつけた。


血のような液体を身体から吹き出して地面に倒れ込むエイリアンを見て、春香は呟いた。


「やっと会えたわね!カイ!」

「待ち合わせ場所になかなか来ないから、こちらから出向いてみたが、なかなか危なかったんじゃないか?」


その黒い人影は宇宙人の武器を使いこなす、人間であるこの俺、カイだった。

背中にエイリアンと同じ装備のジェット機、左手にはビームソードが握られており、右手にはレーザー銃が握られていた。


「オノレ、援軍トハナ!」

「アノ雄モ殺セ!」


残ったエイリアンたちは、俺と春香を見てそう言うと、俺は武器を構え、こう呟いた。


「行くぞ春香、さっさとこいつらを殺す!」




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