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初めての広告作り

そうして整理できたところで男は広告の画面構成などを下書きしていくことにした。


広告においてはメインカラーは一色二色程度に抑えてー、であったり視線誘導がー、などというブログで書かれていたことを吸収して真剣に考えていく。


三十分ほどたってようやく出来上がったのは、その恋愛ゲームの中でも最も正ヒロインっぽい女子高生が

振り向きざまに手を差し伸べてるものであった。


画面の半分以上はその女子高生によって埋めつくされており、差し伸べられた手は画面の手前に大きく配置されていた。


カメラに近い手にぼかしをかけることで奥に視線誘導されるように構成された画だった。


奥側には、女子高生の影のように見えるピンクの色彩が配されており、より奥へと視線が引き込まれるようになっている。


そうして注目を集められたそこにはキャッチフレーズを入れた。


ーここにしかない出会いがある


センスがなかった。


いや、キャッチフレーズだけではない、何の広告なのかが伝わらないのだ。


恋愛系の広告を作らないといけないのに企業風の広告ばかりを見ていた上、その上辺のみを掬った学習をしていた結果、広告としての効用があるかの考えに至らなかったのだ。


男はようやく出来上がった広告をまじまじと見つめて、先ほどブログに書かれていた内容を反芻しながら「これで本当にいいのか?」と自身の創り上げたそれに疑いをかけた。


男自身その広告をみても一瞬としてそそられる瞬間がなかったのだ。


むしろ手を差し伸べている女子高生を殴ったらどんな顔になるのかなんて妄想をしてしまう程にそれは行儀のいい画だった。


男はそれから三枚、一つはキャラクターのモチーフと似通った無機物を配置したユーモラスっぽいもの、もう一つはシルエットとキャッチフレーズのみのもの、挙句の果てにはネタ画像でしかない画をつくり上げた。


全て男の関心にも引っかからずどうしたものかと苦しみ悩んだ末に、気の迷いでもいいからゲーム制作者に、どんな広告を求めているかの注文を聞いてみようとDMすることにした。


そして開いてみると、ゲーム制作者から承諾のメッセージの数分後にもう一件メールが届いていた。


私の仲間が綿菓子子吉(わたがしこよし)さんのファンだと言っているんですが、もしよかったらこちらで本格的に働いてくれることは可能でしょうか?勿論リアルの事があると思いますのでできないならそれまでなんですけれど…考えて頂けると幸いですm(__)m

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