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番外編2



 年若い令嬢達は、こぞって恋愛話に花を咲かせる。

 とりわけそれが今幸せな貴族の夫人、それも身分や困難を乗り越えた愛の話となれば尚更だ。瞳を輝かせて聞き入り、時には自分と意中の相手に置き換えて熱い吐息を吐く。

 そんな令嬢達が特に好んで話を強請るのが、先代聖女ナタリアだ。

 騎士と恋に落ち、共に旅をし、結ばれ、そして娘を授かった……。年若い令嬢達の憧れが詰まっている。

 今日もまたナタリアが話を強請られ、そしてたまたま居合わせた娘を呼び寄せた。


「キャスリーン、たまには貴女も同席しない?」

「私も?」

「えぇ、今日は騎士の勤めは休みでしょ。たまには私達とお茶でもしましょう」


 ねぇ、と誘われてキャスリーンが頷いて返す。

 普段騎士の勤めが無くても自主的に訓練を行ったり剣の手入れをしていたが、たまには午後も聖女として居続けるのも良いだろう。

 今日は丸々一日キャスリーンだ。

 そう考えて応えれば、ナタリアを呼んでいた年若い令嬢達がキャァと黄色い声をあげた。国の至宝である先代聖女と現聖女、二人とお茶が出来ると歓喜しているのだろう。すでに瞳が輝いている。


 そうしてテーブルにつき、メイドに紅茶とお茶請けを用意させる。

 穏やかで優雅な空気だ。まさに令嬢達のお茶会。どこかから聞こえてくる軽やかな音楽がまた雰囲気作りに一役買い、鈴の音のような令嬢達の声をより美しく耳に届ける。

 騎士隊の仲間達とわいわいと食べ、うるさい中で自分の注文を誰かに奪われ……という食事からは想像できない。

 クッキーなんてテーブルの上に置いたら、三秒で誰かの口に収まってしまうだろう。このテーブルに比べたら、あちらは戦争だ。


 あれはあれで楽しいが、このお茶会も心地良い。

 そうキャスリーンがゆっくりとした時間を堪能し……「さて」と呟いたナタリアの言葉にふと紅茶に落としていた視線を上げた。それと同時に目を丸くさせたのは、先程まで優雅に過ごしていた令嬢達がカッと目を見開いたからだ。

 瞳がこれでもかと輝いている。言いようのない威圧感を感じる。だが仕草や空気の優雅さを損なわないあたり、歳若いとはいえ流石は社交界に身を置く令嬢である。


「それじゃ話をしましょうか。えぇっと、私とブレントの話よね?」

「はい!」


 話しだそうとするナタリアに、令嬢の一人が代表するように返す。

 他の令嬢達も瞳を輝かせてナタリアに視線を向けている。早く早く、そんな無言の訴えが聞こえてくるのは気のせいではないだろう。


(お母様とお父様の話……。こんなに聞きたがるものなのかしら)


 キャスリーンにとっては両親の馴れ初め、それも以前にナタリアから聞いた話はかなり突飛なものだ。ナタリアの行動も意欲も、令嬢達が頬を赤らめて期待に満ちて聞き入るようなものではない。

 だがそれを言えばこの場に水を差すことになる。

 それはするまいと考え、キャスリーンは大人しく紅茶に口をつけて聞き役に徹する事にした。


「ブレントと出会ったのは、私がまだ半人前の聖女として勤めていた時のこと……」

(そうそう、お母様ってば窓から飛んで逃げ出したのよね)

「テラスで外を眺めていたら、手すりが腐って壊れてしまったの……。あの時は怖くて、悲鳴をあげることもできなかったわ」

(そこをお父様が受け止めて…………え!?)


 あれ!? とキャスリーンがナタリアに視線を向ける。

 先程のナタリアの発言、過去に聞いた馴れ初めと相違がある。以前に聞いた話では、ナタリアは自ら窓から飛んで逃げたという、そこをブレントに受け止めてもらったのだ。

 だが今はさも当然のように『手すりが腐って落ちた』と話している。それどころか「みんなも気をつけてね」と話しているのだ。まるで被害者のような口振りではないか。


(……これはどういうことなの、お母様)


 キャスリーンが訝しげにナタリアを見つめる。

 だがナタリアはキャスリーンの視線に気付いているのかいないのか、うっとりとする令嬢達を見つめながら「それでね」と話を続けた。


「ブレントが私を助けてくれたの。その時に思ったわ、彼こそが私の伴侶、愛を誓う相手……この人しかいない、って」


 当時の事を話すナタリアに、聞いていた令嬢達が感嘆の吐息を漏らした。

 なんと熱意的なのだろう。キャスリーンも、先程の齟齬がなければ聞き入って両親の出会いに胸を高鳴らせていただろう。

 ……先程の齟齬が無かったなら。


(聞き間違い……じゃないわよね)


 キャスリーンの胸に疑問が湧く。

 再度改めるようにナタリアを見れば、彼女は年若い令嬢達に「運命を感じたんですね」と告げられ、照れ臭そうに笑っているではないか。満更でもなさそうな表情である。


「運命……。そうね、運命だったのね。聖女として旅立つ朝、私を守る騎士の中に彼の姿を見た時は、神様に感謝をしたわ」

(お母様、自分でお父様を護衛の一人にねじ込んだのよね……?)

「旅の間にブレントは私に話しかけてくれて、少しずつ二人の距離を縮めていってくれたのよ……」

(嘘だわ。お父様は以前に『グイグイきた。ナタリアはそれはもうグイグイきた』って言ってたわ……)

「奥手な私に、ブレントも気を使ってくれたのね……」

(奥手!? 誰が!!)


 色々と言いたい言葉を何とか飲み込みつつ、キャスリーンは静かにティーカップを手にしていた。

 ふるふると手が震えてカップの紅茶が揺れているが、幸い誰にも気付かれていない。年若い令嬢達はナタリアの話に聞き入り、うっとりとしている。

 そんな面々を見回し、キャスリーンがかつて交わした父との会話を思い出した。ナタリアとの馴れ初めをーーあまりにナタリア側の話が突飛すぎるのでーーブレントからも聞こうと考えた時だ。



『ナタリアの時の成人の儀か……あれは凄かった。成人の儀への同行が決まったことも驚きだったが、いつの間にか聖女の乗る馬車に併走する役割を担い、食事時は聖女の話し相手、そのうえ一時間に一度は馬車に乗り込み聖女と話をする謎のトークタイム……』

『お母様、全力で職権乱用したのね』

『馬車が揺れれば『ご無事ですかナタリア様』と声をかけ、強い風が吹けば『寒くはありませんかナタリア様』と声をかけ、三十分なにも無ければそれはそれで『何かありませんかナタリア様』と声をかける……』

『お父様だけ無駄に重労働ね』



 ……と、そんな会話だった。

 聞かされたブレントの話から、ナタリアが全権力を行使し、短期間で彼を落とそうとしていた事が分かる。

 きっと国のために結婚を強いられると、ゆっくりしていてはブレントと結ばれないと焦りもあったのだろう。


 だが強引すぎやしないだろうか。

 というかトークタイム係とはいったい何なのか。

 聖女として国のためになる結婚を強いられると焦っていたとはいえ、これはやりすぎだ。

 下手すれば相手に嫌われる、それどころか職権乱用と訴えられかねない。


 といってもそれを語るブレントは照れ臭そうで、どこか嬉しそうにさえ見える。「周りに冷やかされて大変だった」と笑う表情に嫌悪感は無い。

 曰く、当時すでにベール越しながらにナタリアに惹かれていたのだという。



 つまり互いに一目惚れしていたというわけだ。



(窓から飛んだお母様もお母様だけど、それに惚れるお父様もお父様よね)


 そうキャスリーンが考えつつ、目の前で嬉しそうに過去を話すナタリアにチラと視線をやった。

 その表情は照れ臭そうでいて嬉しそうで、以前に馴れ初めを話していたブレントと似ている。どちらも惚気る時の表情だ。

 年若い令嬢達は、その表情すらも羨ましいと言いたげにナタリアを見つめている。そんな中の一人が、ハッピーエンドな今があると分かっていても眉尻を下げ「でも周りからは反対されたのですよね」と苦しげな表情で続きを催促した。


 仮にもナタリアは聖女、国の至宝。

 対してブレントは一介の貴族の子息でしかなく、それもさほど高い地位にあるわけではない。両者の身分の差は歴然。

 となれば周囲に反対されないわけがない、なんて酷いのかしら……! そう口々に令嬢達が訴えだす。

 といっても、そこにあるのは蔓延る格差に対しての憤りや不満ではない。たんに『身分差を乗り越えた愛、素敵!』という熱意だ。恋愛話では障害は困難であればあるほど燃え上がる。とりわけ、ハッピーエンドな今が確定しているのだから、その途中にある壁はこれでもかと高い方がいいのだろう。


「さぞや周囲から反対され、苦難の道だったことでしょう……!」

「そうねぇ、ブレントと二人で逃げる道も考えたわ」

(逃げる道……。お母様、お父様を誘拐でもしようとしたのかしら)

「二人の逃避行! なんて素敵……いえ、当時のナタリア様はお辛かったのですよね! その話を、是非詳しく!」

「うふふ、そうね。辛かったわ……。でもまずは己の気持ちを皆に正直に打ち明けて話し合う、それが必要だと考えたの」


 ナタリアの結論に、年若い令嬢達が吐息を漏らす。愛に酔って勝手な行動を取らず、まずは冷静に最善の手を探す。流石だと言いたいのだろう。

 キャスリーンだけが父親が誘拐されなかった事に安堵の吐息を漏らしたが、この空気の中ではばれそうにない。


(話し合いなんてお母様にしては珍しく平和手段ね。でもお父様誘拐という名の逃避行に出なくて良かった)


 過程でこそ強引な手段に出たが、結局のところナタリアは聖女。背負うものの重さから逃げたくなりはしても、最後の最後で踏みとどまったのだろう。

 そして見いだした解決手段が『話し合い』なのだ。なんとも聖女らしい話ではないか。

 そうキャスリーンが考え……ふと、以前にブレントから聞いた話の続きを思い出した。確かブレントも、馴れ初めの最後について話していた。

 だけど話し合いではなかった気がする。


 いや、確かに話し合いの場は設けたと言っていた。

 だがナタリアは開口一番、


『私が幸せになれないこの国なんてどうにでもなればいいのよ! 癒やしの力は打ち止めよ!!』


 と言い放ったという。

 ブレントに抱きつきながら……。


 その話を聞いたキャスリーンが心の中で「それは脅しでは」と呟いたのは言うまでもない。いや、ブレントが渋い表情をしていたので、心の中だけに留まらず少し口に出ていたかもしれないが。

 だが今のナタリアには当時の脅しを話す様子は一切ない。過去を懐かしむように小さく息を吐き、そして「あの時は……」と再び口を開いた。


「必死に愛を訴えたわ。必死すぎて、何て言ったか覚えてないの」

(記憶喪失を偽ることにより事実を隠そうとしてるのね、お母様)

「でも私の訴えを聞いて、みんな理解してくれたの」

(それは脅しに屈したと言うのよ、お母様)

「愛を真摯に伝える、理解してもらう、素敵なことよね……」


 幸せを噛みしめるようにナタリアが話せば、周りの令嬢達はこの愛の物語にうっとりとしている。

 聖女と騎士がドラマチックに出会い、奇跡的な再会を果たし、徐々に心を通わせ、そして愛を持ち障害に立ち向かう。その果てに迎えるのは、周囲の理解を得た大団円。

 なんとも良い話ではないか。キャスリーンも、これが他人の馴れ初めであったなら胸をときめかせていただろう。

 窓から飛んだ聖女が騎士にキャッチされ、一目惚れし、権力のままに接近し、脅して大団円を勝ち取ったという馴れ初めでなければ……。


 確かに愛の物語ではある。


 愛(を勝ち取る猛者)の物語、だ。


 だが今回もキャスリーンは口を挟むことなく、静かに紅茶を飲んでいた。ここで水を指すのは野暮というもの、後で二人きりになったら言及すればいい。

 そう考えるキャスリーンの姿は、傍から見ればナタリアの話に聞き入っていると思われるだろうか。

 内心ではネズミとエビが異論を訴えているのだが、もちろんそれを表に出すことはしない。


 そうしてナタリアが話し終えると、令嬢の一人が「キャスリーン様」とこちらに向き直った。


「キャスリーン様のお話も是非聞かせてください!」

「わ、私?」

「はい!」


 突然話を強請られ、キャスリーンがきょとんと目を丸くさせる。てっきり茶会の一員として聞き役に徹するだけだと思っていたのだ。

 だが見れば他の令嬢達もキラキラと瞳を輝かせているではないか。「聞かせて、聞かせて」と、そんな可愛らしい声が聞こえてきそうな程だ。


「キャスリーン様は、今まで身分を隠して騎士として務めていたのですよね」

「え、えぇ、そうよ。キャスって名乗っていたの」

「そこでアルベルト様に出会った……。身分を偽っても惹かれ合い、アルベルト様はキャスリーン様の正体に気付いたのですよね!」

「そうね」

「愛の力で……!」

「愛?」


 キャスリーンの頭上にポンと疑問符が浮かぶ。

 愛の力、とはいったいなんの話か。

 アルベルトがキャスリーンの正体を知ったのは、気付いたというより見てしまったから。着替えの最中に謁見の間に飛び込んできたからだ。

 そこでキャスリーンとキャス半々の姿を見て、そして理解した。正確に言うなら、姿を見て、混乱し、理解した。

 愛の力など一切無い。てんやわんやのアクシデントだ。


 それを説明しようとするも、それより先に令嬢の一人が吐息を漏らした。


「アルベルト様はキャスリーン様に……いえ、キャス様に愛を抱いていた。だからこそベール越しでもキャスリーン様の正体に気付き、二人手を取り合い身分を偽りながら旅に出た……。なんてロマンのある馴れ初め!」

「面白そうだけど、それは誰の話? 私も聞きたい」


 令嬢が口にする馴れ初めに、キャスリーンが首を傾げる。


「いやですわ、キャスリーン様ってば照れてるんですね。キャスリーン様とアルベルト様の馴れ初めに決まってるじゃないですか。みんなキャスリーン様達の馴れ初めを聞きたがってるんですよ」

「……私とアルベルト隊長の? 愛の力?」

「えぇ、そうです!」


 ねぇ! と一人が同意を求めれば、テーブルに着いていた令嬢達が揃って頷く。

 全員の瞳が輝いており、冗談を言っている様子もなければ嘘をついている様子も無い。もちろん、キャスリーンをからかっている様子もない。

 心からキャスリーンとアルベルトの馴れ初めに心酔しているのだ。……愛の力とかいう、馴れ初めに。


(愛の力って何のことなの……? そりゃ確かにアルベルト隊長の事は愛しているけど)


 だが思い返してみても、彼がキャスリーンの正体に気付いたのはアクシデントだ。急ぐあまりノックせず部屋に飛び込んできたという、彼のうっかりのせいである。

『二人手を取り合い身分を偽りながら旅に出た』とも言っているが、二人ではない。ナタリアもブレントも同行していたではないか。……彼等はだいぶバカンス気分だったが。


 だというのにナタリアは令嬢達の話を訂正せず、にこにこと穏やかに微笑んでいる。そのうえ令嬢の一人に「素敵ですね」と話しかけられると、同感だと言いたげに深く頷いた。

 娘の馴れ初めを幸せそうに聞く母、そんな表情だ。

 それを横目に伺っていると、令嬢の一人がぐいと身を乗り出すようにキャスリーンに近付いてきた。キラキラと輝いた瞳、興奮気味のその様子に、キャスリーンが気圧されて僅かに身をそらす。


「アルベルト様は騎士としてキャス様を愛し、そしてその正体に誰よりも早く、愛ゆえに気付いたのですよね! あぁ、愛ってなんて素敵なの……!」

「え、えぇ……?」

「キャスリーン様、是非詳しく聞かせてください! 騎士としての日々、儀式への旅、お二人のお話を!」


 是非! と強く強請られる。他の令嬢達もコクコクと頷き、中には既にうっとりとしているではないか。

 どうやら若い令嬢達の間では、キャスリーンとアルベルトの恋愛話が人気の最先端らしい。


 もちろん、愛の力がどうのこうのというものだ。

 部屋に飛び込んできたうっかり騎士隊長と、ネズミ兼エビもとい騎士兼聖女と、バカンス夫婦の話ではない。


 これはどうしたものか……とキャスリーンがナタリアへと視線を向けた。

 彼女はいまだ穏やかに微笑んでいる。

 穏やかに……。だが、何かを訴えているかのように見えるのは気のせいではないだろう。視線を交わしていると、ナタリアの訴えが耳ではなく心に響いてくる。


 キャスリーン、分かっているわね……と。


(そう、そういう事なのねお母様。若者の夢を守るのも聖女の役割なのね……)


 そう心の中で問いかけ、キャスリーンが若い令嬢達に向き直った

 愛を信じ、愛の物語を期待する瞳はこれでもかと輝いている。瞳の色はそれぞれ違うが、輝きの度合いは皆同じ、きらきらと眩しいほどだ。

 そんな瞳に見つめられ、キャスリーンはまるで勿体ぶるかのように一口紅茶を飲み……、



「愛の前では身分を偽るなんて無理……。アルベルト隊長は私を騎士として愛しているがゆえ、聖女の中に潜むキャスを見つけてしまったのよ。……愛の力で」



 と言い切った。

 若い令嬢達が感嘆の吐息を漏らし、ナタリアが満足そうに頷く。

 キャスリーンはそれぞれの反応を伺いつつ、さてここからどう感動の恋愛物語に仕立て上げるかと考えを巡らせていた。



 キャスリーン・トルステア、聖女としてまた一歩成長した瞬間である。





「ローディス、ロイ! 聞いて!」

「キャス、そんなチュウチュウ騒ぐなよ。人語で頼む」

「そうだぞ、エビ語で喋られても分からないだろ」

「ネズミでもエビでもないし、ネズミ語でも……エビ語!? もういい! 二人には聖女として命令します! 私の話を大人しく聞きなさい!」

「……」

「…………」

「なにその沈黙と指のサイン」

「これはバリアだ!」

「聖女バリア!」

「バリア!? 国を守る騎士が指でバリア!?」

「聖女バリアを張ってる時は俺達に聖女の命令は効かない!」

「聖女バリアだからな! ……おい、キャスどうした?」

「……チュウチュウ」

「キャスが聖女バリアの反動でネズミ語になった!」

「……シュリンプシュリンプ」

「今度はエビ語に!!」



「そういう事で、『お飾り聖女は前線で戦いたい2』が4/1に発売されるんですが、ローディス達には教えてあげなかったんです! ……チュウチュウ」

「そうなんだな、まったくあいつらは(キャス、ネズミ語が抜けてないぞ……)」

「詳しくは4/1活動報告をご覧ください、と言うことも教えてあげませんでした! ……シュリンプ」

「あいつらの自業自得だ、教えなくていい(キャス、エビ語も……エビ語?)」



・・・・・・・


『お飾り聖女は前線で戦いたい2』が4/1ビーンズ文庫より発売です。

加筆&書き下ろし有。そしてぽぽるちゃ様の可愛く綺麗な挿絵が!

また電子書籍には特典のSSもあります。


皆様、ブクマ感想レビュー等々ありがとうございます。

一旦完結表示といたしますが、短編とかちょこちょこ書いていこうと思いますので、その際はまたお付き合い頂ければ幸いです!



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― 新着の感想 ―
[一言] 糖分も苦難も適度で面白かったです。 でもネズミとエビは結構違う気がするのですが(太さ的に)。
2020/09/30 22:17 退会済み
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