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ネグレクト

 今から十五年くらい前だ。長女が幼稚園に通っていた頃に、近所の子が遊びに来た。その中に、ネグレクトの子が混ざっていたのだ。

 その頃は、一軒家タイプの借家で暮らしていて、近所の子が勝手に遊びに来た。長女も遊び相手が来てくれるから喜んでいたし、庭で遊んでいるので、気にならなかった。

 毎日ではんく、土日とか、そういう、時々だ。折り畳みの机と椅子が常駐していたので、勝手に座ったりして、庭で土いじりしたり、とやりたい放題だった。



 それからすぐ、ネグレクトの子は、土日の朝十時にぴんぽんを押すようになった。



 近所でも有名な子だ。行くところがないから、ここに来たのだろう。長女は気にしないし、私が見ているので、何かされることはない。

 一緒に遊んで、ネグレクトの子が持ってきたお菓子を一緒に食べていたけど、それが、その子のお昼ご飯だった。



「次からは、お菓子は自分で食べなさい。お昼は、ご飯、一緒に食べていけばいいから」



 事情は知っていたし、ボランティアだと思って、お昼ご飯を食べさせたりした。

 ネグレクトの子は、平日は学校の友達と遊んではいたけど、土日祝日は行く所がないので、我が家にやってきた。

 平日、他の子たちと遊ぶネグレクトの子に、長女は戸惑っていた。



「平日は、友達と約束があるのよ。だから、声をかけちゃダメよ」

「でも」

「平日は、学校の時間だからよ」

「うん」



 大人のずるい言い方に、意味もわからず、長女は頷いた。



 結局、引っ越ししたので、そのネグレクトの子とは縁が切れた。今はどうしているのか知らない。



 次女より二学年下のGちゃんは、ネグレクトの子とは、立場も環境も違う。だけど、行先を探している所は同じだ。



 Gちゃんは、時々、公園で一人ぽつんとしているとこを見かけた。私は気づかない、というか、見てなくて、車で通り過ぎるのだけど、同乗していた次女は気づいて、よく、私に報告した。

 Gちゃんが家に帰る時、次女が家まで送っていくのだが、時々、鍵が閉まっていて、入れないことがあって、鍵があくまで、次女が一緒にいることもあった。



 Gちゃんの家は、見るからに裕福だ。綺麗で、立派な家で、車だって、いいものに乗っている。

 Gちゃんには兄と姉、妹がいる。兄と姉の習い事には、母親が付き添ったり、送迎したり、と忙しそうな話をされたことがあった。その時は、Gちゃんの妹は連れて行っている。



 Gちゃんは、家で留守番ではなく、家の外で過ごしていた。

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