表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/16

踊る保護者懇談会

 保護者懇談会は年に三回である。一学期に一回、二学期に一回、三学期に一回である。

 だいたい、担任から、学校のことを説明される。保護者は、静かに聞いているものである。質問もなにもない。



 だけど、五年生の三学期の保護者懇談会は違った。



 成績とか、授業の進行とか、そういう話をした後、いつもの質問タイムである。

 その中で、一人、保護者が手をあげた。



「授業で騒ぐ二人がいるせいで、子どもの成績が落ちてるんですが、どうなってるんですか!!」



 とうとう、保護者側の怒りが爆発した。



「授業中、あの二人が騒いで聞こえないって!!」

「わからない所を質問したくても、あの二人のせいで、担任の空気が悪くで出来ないって!!」

「あの二人の保護者がいたら、どうしてくれるの!! と言ってやりたかったのに、いないし!!!」



 保護者懇談会は自己紹介から始まるから、顔はわからなくても、いるかどうかわかるんだよね。



 私も言いたいことがいっぱいだ。担任は、どうにかする、と二者面談で言ってくれたが、悪化の一途だ。



「私の娘は、登校班も一緒で、毎日、後ろにぴったりとくっついて、靴を踏まれて、としてますよ。言っても、反省しないから、今、車で送ってるってのに、学校でもわざとぶつかってとして、どういうことですか」



 ここぞとばかりに、被害報告してやる。次からは、懇談会で叫ぼう。



「勉強って、お金かければ、どうにか補填は出来るものです。ですが、そういう家庭ばかりではないでしょう。学校で十分、という家庭がほとんどです。お金があっても、時間がなくて、それが出来ない家庭だってあります。そういう不平等がないように、学校が学ばせるんです。ですが、この問題の一番悪いことは、学年が変わるとリセットされて、解決されないことです。私が言いたいことは、時間がない、予算がない、と言う前に、問題解決を六年生でも続ける、ということをしてください」



 私が一番恐れているのは、この問題を学年が変わったことで、放置されることだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ